現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「クルマは四角くないとダメ!」流行りの丸いクルマに異議!? あまりに真四角すぎるトヨタ車3選

ここから本文です

「クルマは四角くないとダメ!」流行りの丸いクルマに異議!? あまりに真四角すぎるトヨタ車3選

掲載 19
「クルマは四角くないとダメ!」流行りの丸いクルマに異議!? あまりに真四角すぎるトヨタ車3選

■四角くければ四角いほうがいい! 真四角すぎるトヨタ車3選

 クルマのデザインが年々複雑化しています。シャープなヘッドライトや個性的なフロントグリルを起点とし、流麗なフォルムと組み合わせることで、あらたな印象を与えるデザインが各メーカーから日々誕生しています。
 
 しかしそんな傾向に対し「いまひとつなじめない」「クルマは四角いほうがいい」という声も、SNSなどでは散見されます。
 
 そこで今回は、いさぎよいくらい「真四角」な3台を、2022年5月時点にトヨタが販売しているラインナップのなかからピックアップします。

「何コレ…」 丸みゼロ! 異常にカクカクしたクルマ3選

●縦横比がほぼいっしょ!「グランエース」

 2019年11月、人気Lクラスミニバン「アルファード」のさらに上をいく大型ミニバン「グランエース」がデビューしました。

 グランエースのボディサイズは、全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm。アルファードのボディサイズが全長4935mm×全幅1850mm×全高1935mmですから、いかに大きいかがわかります。

 グランエースの縦横比をみてみましょう。全高(縦)1990mmに対し全幅(横)は1970mmと、ほぼ「真四角」。

 どうしてここまで真四角なのでしょう。

 実はグランエースは、海外向けの商用バン「ハイエース」(日本未発売)の車体をベースに誕生しています。

 全高や全幅分の空間効率をフルに活かし、車内へ荷物を最大限に積むには、上部を極力絞らず真四角なかたちにするのがいちばんです。

 グランエースはそれを愚直に実行したわけです。

 実際にグランエースの後部から眺めても、初めて見た人がおもわず「四角っ!」と声をあげてしまうほど。いかにも効率が高そうなことが見た目からひしひしと伝わってきます。

 日本向けグランエースには、アルファードではできない4列・8人乗り仕様を設定したり、3列・6人乗り仕様で後ろ2列に大型の専用エクゼクティブパワーシートを贅沢に配置するなど、広大な空間を乗員のために活用しています。

●日本一売れてる小型車は四角かった!「ルーミー」

 2022年4月度の新車販売ランキング(軽除く)で1位の販売台数を記録したのがトヨタのコンパクトハイトワゴン「ルーミー」です。

 搭載されるのは、軽自動車以外では最小クラスの1リッター直列3気筒ノンターボ(最高出力69ps)及びターボエンジン(最高出力98ps)の2種類。

 ハイブリッドシステムなどの補助なしに、カタログ燃費18.4km/L(2WD・ノンターボ/WLTCモード燃費)と十分な低燃費性能をマークします。

 ルーミーのボディサイズは、全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mm。

 縦と横の比率はグランエースほどの「正方形」とはいきませんが、正面や真後ろから見るとやはり「真四角」ぶりが際立ちます。

 全長4mにも満たない小さいサイズながら、ちょっとしたミニバン並みに余裕たっぷりな室内空間は、効率を最大限に極めた真四角な形状ゆえの成果なのです。大柄な大人4人でも余裕で移動可能な広さがあります。

 車両本体価格(消費税込)は155万6500円から209万円。小さくて安いのに低燃費で、そのうえ広いのですから、コストパフォーマンスは抜群です。販売好調なことがうなずけます。

●高級車といえば四角です!「センチュリー」

 トヨタ自動車を創業した豊田佐吉氏の生誕から100年、そして明治100年を記念し1967(昭和42)年にデビューした「センチュリー」は、運転はお抱えの運転手に任せ、後席にゆったりと乗ることを主な目的とした「ショーファーカー」と呼ばれるジャンルの最高級セダンです。

 3代目となる現行型は、2018年に21年ぶりのモデルチェンジで登場。5リッターのV型8気筒エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせ、静粛性と環境性能を大幅にアップしています。車両価格は2008万円です。

 先に挙げたグランエースとルーミーの2台は、大勢の人や大量の荷物を積む効率の高さを最大限に狙った真四角さでした。

 センチュリーのボディサイズは、全長5335mm×全幅1930mm×全高1505mm。地上占有面積はグランエースと同等ですが、こちらは後席の1名もしくは2名のためという、真逆の世界観を持つクルマです。

 しかしセンチュリーも同様に「四角さ」が強調されています。なぜでしょう。

 トヨタによると、3代目センチュリーはショーファーカーとしての機能、つまり「後席を上座(かみざ)に」という思想を外観に表現したと説明します。

 そのため後席後ろの柱はあまり傾斜をさせず立てられ、後席の存在感を強調する造形とされました。

 加えて、量販車ではありえないほどに塗装面を平滑な仕上げとしたり、グリルに繊細な加工を施すなどして、シンプルなボディラインながら、重厚感と控えめな華やかさを与えることに成功しています。

 四角いフォルムは、50年以上続く伝統的な高級車に相応しい落ち着いた雰囲気づくりのために必要不可欠な要素だった、という訳です。

※ ※ ※

 クルマのデザインが複雑化しているひとつの理由として、ヘッドライトのLED化が挙げられます。

 クルマのフロント部は「顔」、そしてヘッドライトは「目」と擬人化されたりしますが、大昔は大きな丸、その後も四角の形状くらいしかなかった目の部分も年々小型化が図られ、デザイン自由度が大幅に増しています。

 特に近年は小さなLEDを組み合わせ大光量が得られるようになり、その特徴を生かした造形も積極的に行われるようになりました。

 かつて1970年代から80年代にかけ、四角いライトと組み合わせる造形が四角いフォルムを生んだように、自由度が増した顔の造形に合わせ車体のフォルムも流麗になっているのが、いまのトレンドといえるでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
くるまのニュース
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
くるまのニュース
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
Merkmal
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
ベストカーWeb
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
WEB CARTOP
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
AUTOSPORT web
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
レスポンス
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
乗りものニュース
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
ベストカーWeb
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
motorsport.com 日本版
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
くるまのニュース
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
AUTOSPORT web
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
くるまのニュース
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
レスポンス
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
ベストカーWeb
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
AUTOSPORT web
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

19件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

620.0650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

481.21080.0万円

中古車を検索
グランエースの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

620.0650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

481.21080.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村