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HR-V「ブラック・エディション」英国試乗 実力はフィット譲り 改善点も

掲載 更新
HR-V「ブラック・エディション」英国試乗 実力はフィット譲り 改善点も

もくじ

どんなクルマ?
ー 仕様の変更は小規模 内外装がブラックに

こんな特別仕様車は嫌だ! 「メーカー都合」? ムリある特別モデルに疑問

どんな感じ?
ー 英国での乗り心地は要改善 経済性◯

「買い」か?
ー 実力あり ただし語り継がれることはない

スペック
ー ホンダHR-V 1.6 i-DTEC ブラック・エディションのスペック

どんなクルマ?

仕様の変更は小規模 内外装がブラックに

ホンダの小型SUVとして、HR-Vはここ数年着実なセールスを記録しており、まさに近年のホンダを体現するモデルともいえる存在である。

人気の理由は、実用性の高さ、つつましさ、そしてステルス性であり、これら全てがライバル達よりも高めのプライスタグを正当化してきた。

このHR-Vのステルス性を更に高めるため、内外装全てをブラックアウトすることで作り上げたのがブラック・エディション。このスペシャルモデルではリアハッチに付けられた「Black Edition」のエンブレムさえブラックアウトされる。

仕様の変更は小規模に留まっており、特徴的なのはレザーインテリアと18インチアルミホイール、そしてブラックトリムがこのクルマならではのもの。

英国の場合、HR-Vブラック・エディションではガソリンとディーゼルが選択できるが、今回は1.6ℓディーゼルエンジンをテストした。

どんな感じ?

英国での乗り心地は要改善 経済性◯

HR-Vブラック・エディションのレザーシートには高級感が漂うが、率直に言えばインテリアは単調であり、真にひとを惹きつけるようなセンスや魅力には欠けている。

一方で車内は広々としており、実用性の面では1クラス上の出来栄えであるが、その出自、つまりはジャズ(日本名:フィット)がベースであるがゆえの剛性不足が、ハンドル、シフトレバー、そして3ペダルのフィーリングに感じられる。

乗り心地に関してはリアサスペンションが足を引っ張っている。フロントサスペンションは必要十分な強度を有しているものの、リアは能力不足であり、英国の路面不整に対応できない。まるで小型トレーラーを引いているかのような感触である。オプションの18インチアルミホイールもリアサスペンションの能力不足に拍車をかける。

一方の経済性は文句無しである。燃費は労せずとも17.7km/ℓを達成可能であり、50ℓのタンク容量と組み合わせての航続距離はちょっとした感動ものである。

この経済性は動力性能を犠牲にすることなく達成されており、とりわけ市街地においては低い回転数から車体を引っ張ることでHR-Vをキビキビと走らせられる。

「買い」か?

実力あり ただし語り継がれることはない

ここ10年ほどバイヤーズガイドは小型SUVに注目してきたが、ホンダHR-Vは推奨物件であり、この新しいブラック・エディションは更にお勧めモデルと言える。

広々として、経済的で、ジャズ(=フィット)で培われた信頼性の実績は、大径アルミホイールやフルレザーインテリア等のオプションも相まって十分検討に値する。

しかし既に2017年時点でも、HR-Vブラック・エディションには古臭さが感じられる。パフォーマンスにも僅かながらの不満がある。

ステルス性の更なる向上だけを目的に外観をブラックアウトしたこのホンダHR-Vブラック・エディションを、10年後の2027年に語る価値はあるだろうか?

ホンダHR-V 1.6 i-DTEC ブラック・エディションのスペック

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