KTMのペドロ・アコスタは、2024年のMotoGP最高峰クラスデビューからまだ勝利できていない。しかし、2025年最終戦のバレンシアGPが、彼にとって大チャンスだと期待されている。
アコスタは昇格から大きな期待を背負っていたが、初勝利という点では今年ルーキーのフェルミン・アルデゲル(グレシーニ)や、4年目のラウル・フェルナンデス(トラックハウス)らに先を越されている。
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そのため今ではアコスタへのプレッシャーも大きくなっているが、彼は着実に勢いを増しており、バレンシアGPで初勝利がかつてないほどに近づいている。
アコスタはアジア戦の頃から、最後のヨーロッパ2戦がチャンスだという認識を示してきた。実際、前戦ポルトガルGPでも好パフォーマンスを発揮していて、アレックス・マルケス(グレシーニ)やマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)に敗れたものの、スプリントと決勝で表彰台に上っている。
バレンシアGPでもその勢いに陰りはない。予選グループ分けが決まるプラクティスでは、トップタイムをマーク。レースウィークを良い形でスタートさせている。
ただアコスタは、タイム差が非常に小さく接近した戦いとなっているとも指摘した。
「問題はここでは全てがタイトになっていることだ。馬鹿げてるほどにね」と、アコスタは言う。
「1秒差の間に、19人のライダーがひしめいているんだ。代役、そしてホルヘ・マルティン(アプリリア)のような復帰戦のライダーもほぼ1秒差だ。今のMotoGPがどれだけ高いレベルにあるかが想像できるだろう?」
「ソフトタイヤでのアタックはかなり問題を抱えていたから、予想外だったというのも事実だ」
「でもとにかく、満足すべきだろう。レースペースとタイヤライフに対しての取り組みをたくさんしてきた。でもまだすべきことは多いよ。今は多くのことが予想外なんだ」
とはいえ、アコスタもバレンシアGPについて、アジアでのどのレースよりもKTMのマシンに合っているコースだと認識している。なにより今年苦戦続きのチームメイトであるブラッド・ビンダーでさえ、0.5秒差につけていることがその証拠だ。
「ここは僕たちにとってはより良いサーキットかもしれない」
アコスタはそう語る。
「ここ何戦かのコースを振り返ってみると、例えばインドネシアのターン2のように高速な場所でバイクが曲がってくれないんだ。その次のオーストラリアではタイヤがだめになってしまって、ロングコーナーも僕らにとっては得意なモノじゃなかった」
「そしてマレーシアはふたつのロングストレートの加速が長くて、タイヤを消耗させてしまった。前回のポルトガルで僕たちはドゥカティやアプリリアほど、最終コーナーで速くないようだった」
「ここでは、バイクをもっとストップアンドゴー寄りにする必要がある。バイクの乗り方が別モノなんだ。それが僕たちのバイクには良く作用しているみたいだ。リヤエンドのロスがなくなって、色々理解しやすい。とはいえ、多かれ少なかれ、タイヤのマネジメントをどうするかがあるんだけどね」
KTMが苦しんでいるタイヤの消耗の問題は、バレンシアGPでも必然的に影響を及ぼしてくるだろう。
またMotoGPで初優勝できるかどうかは、ライバルの状態も大きく関わってくる。アコスタの上位争いは十分期待できるものの、アレックス・マルケスやベッツェッキの速さ次第で展開は変わってくる。
彼らライバルの状況を見ると、アレックス・マルケスは初日の大半を2025年仕様のエアロパッケージのテストに費やしていて、引き続きテストを行なっていく可能性がある。そのためアコスタに対しては、ベッツェッキの方が脅威となる可能性が高いかもしれない。
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