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新型トヨタMIRAIがついに発売。開発テーマは「本当に欲しいと思えるプレミアムカーをFCVで実現」。航続距離は約850kmを達成

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新型トヨタMIRAIがついに発売。開発テーマは「本当に欲しいと思えるプレミアムカーをFCVで実現」。航続距離は約850kmを達成

燃料電池車のトヨタMIRAIが第2世代に移行。従来の環境車のイメージを払拭するエモーショナルな車両デザインに、FCVならではの爽快な走りと高い環境性能を実現

 トヨタ自動車は12月9日、燃料電池自動車(FCV)のトヨタMIRAIを全面改良し、同日より発売した。

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車種展開は以下の通り。
G:710万円
G“A Package”:735万円
G“Executive Package”:755万円
Z:790万円
Z“Executive Package”:805万円

 今回の全面改良で第2世代に移行する新型MIRAI(JPD20型)は、「ユーザーが本当に欲しいと思えるプレミアムカーをFCVで実現する」をテーマに、エコカーの枠を超えた、走りを予感させるダイナミックさと誰もが思わず振り返るエモーショナルな美しさを併せ持つスタイリングを追求するとともに、走る楽しさを持つクルマづくりに徹底してこだわり、今までにない気持ちのよい走行フィーリングの実現を目指して開発される。また、FCシステムをすべて一新することで、燃料電池自動車としてのポテンシャルを大幅に向上させた。

 まずエクステリアについては、「走りを予感させるダイナミックさとエモーショナルな美しさの追求」がメインテーマだ。4ドアセダンのボディで構築した外装は、TNGAプラットフォームの採用により低重心で伸びやかなプロポーションを実現する。各部のアレンジにもこだわり、フロント部は張り出したコーナーや低いノーズ、シャープで切れ長かつ2段構えのBi-Beam LED ヘッドランプなどでワイド&ローの先進的なマスクを創出。また、サイドビューはFRレイアウトならではの、重心を“グッ”と後ろに引いた流麗なスピードフォルムに、空気の流れにも配慮したスムーズな面構成を採用した。そしてリアセクションは、スポイラー形状の後端や踏ん張り感のあるバンパー形状、横一文字に伸びる薄型のコンビネーションランプなどによって印象的な後ろ姿を具現化する。一方、ボディカラーでは複層工程により鮮やかさと深み感を強調した「フォースブルーマルティプルレイヤーズ」を新規に開発。また、新規設定色としてプレシャスホワイトパール/ブラック/プレシャスメタル/エモーショナルレッドIIを、継続色としてプレシャスブラックパール/プレシャスシルバー/ダークブルーマイカをラインアップした。

 内包するインテリアは、ドライバーを包み込むようなインストルメントパネルと12.3インチ高精細TFTワイドタッチセンターディスプレイを取り込んだセンタークラスター、大型の新カラーヘッドアップディスプレイおよび8.0インチTFTカラーメーターなどにより、“運転する楽しさ”と“先進のくつろぎ感”を併せ持つシンプル&モダンで温かみあるキャビン空間を演出する。また、情報系スイッチをメータークラスターに集約するなど、機能ごとの最適な配置と迷いのない操作系を実現。さらに、柔らかな革と金属質感とのコンビネーションによる新たな素材感を表現し、合わせて加飾としてクロームに加えて温かみのある色味を持つ「カッパー加飾」を新規に開発した。一方で居住性もいっそう向上させ、従来より1名増えた3名乗りの後席に広い足もとスペース、快適温熱やベンチレーションを組み込んだ新形状のフロントシートなどを採用。さらに、肩口パワーシートスイッチ(助手席)や可倒式ヘッドレスト(助手席)、タッチ式コントロールパネル内蔵アームレスト、リアドアイージークローザーなどを組み込んで後席の利便性を高め、法人の需要にも応える「エグゼクティブパッケージ」を新設定する。内装カラーには、ホワイト&ダークブラウンとブラックの2タイプを用意した。

 パワートレインに関しては、FCスタックをはじめ、FCシステムをトータルで一新することで、燃料電池自動車としての性能を大幅に向上させる。固形高分子形のFCスタックには新開発のFCB130型を採用し、最高出力は128kW(174ps)を発生。また、従来は床下と前部に分散配置していた各パワーユニットを小型・高性能化して集約し、フロントフード下のコンパートメントに収める。高圧水素タンクは車両トンネル下に1本、後方床下に2本配置し、充填圧力は高圧の70MPaを確保。高出力モーター(最高出力134kW/6940rpm、最大トルク300Nm/0~3267rpm)と駆動用リチウムイオンバッテリー(容量4.0Ah)はリアにレイアウトし、後輪を駆動する。前後重量配分は理想的な50:50で構成。一充填走行距離(WLTCモード)はG系グレードで従来比+約30%の850km、Z系グレードで750kmを達成した。なお、スマホの専用アプリとしてPocket MIRAIを用意。全国の水素ステーションの店舗情報や現在の稼働状況を確認できるほか、前回のFCシステム停止時の車両情報(水素残量、走行可能範囲、災害時に活用できる給電可能時間)を表示する機能を組み込んでいる。

 基本骨格については、TNGAプラットフォームのFR高級車用「GA-L」をベースにリアなど各部の構造を徹底して見直し、合わせて主要骨格部材にアルミ材および超高張力鋼板(ホットスタンプ材)を最適配置した新設計の軽量・高剛性ボディを採用する。また、静粛性のさらなる向上を狙って、キャビンまわりへの発泡材・スポンジによる吸音材・遮音材や吸音効率に優れる不織布材料を採用した床下カバー、3層構造のダッシュインナーサイレンサーなどを組み込んだ。懸架機構には新設計の前ハイマウントマルチリンク/後ローマウントマルチリンクと新ショックアブソーバーをセット。さらに、ACA(Active Cornering Assist)制御やフィードフォワードタックイン抑制制御、横風安定性制御などを導入して操縦安定性を高めた。

 予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の進化も見逃せない。プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)には、交差点右左折支援(横断歩行者・対向車両)、緊急時操舵支援、低速時加速抑制という3つの新サポートを設定。また、全車速追従機能付レーダークルーズコントロールにはカーブ速度抑制機能を追加する。さらに、レーントレーシングアシストには車線維持性能のさらなる向上を狙って、従来に比べて高分解能で検出できるピニオン角 (モーター回転角)による舵角フィードバック制御を採用。合わせて、拡張機能としてドライバー異常時対応システムを新規に装備した。
 最新の高度運転支援技術「Toyota Teammate」も鋭意採用する。駐車場での操作においてドライバー監視のもと、カメラと超音波センサーを融合し全周囲を監視することで適切に認知、判断、操作を支援するAdvanced Parkの装着車を設定。また、自動車専用道路での運転においてドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線・車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどを行うAdvanced Drive装着車を2021年に発売する予定だ。

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みんなのコメント

2件
  • この車にクラウンって名前つけて売ったら売れるよ。
  • この先自動運転車が走るようになると水素車は行き場が無くなる。
    高額な水素ステーション建設費用など考えても普及は有り得ない。
    対するEVの方は信号待ち等有線じゃなくても駐車場に止めるだけでも充電出来るようになるので現実的。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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