現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 発売前から世間は大注目! なのに「売れなかった」残念な国産車3台

ここから本文です

発売前から世間は大注目! なのに「売れなかった」残念な国産車3台

掲載 33
発売前から世間は大注目! なのに「売れなかった」残念な国産車3台

 この記事をまとめると

■売れ行きはイマイチだったが、コンセプトが面白いクルマが多い

なんでこんなに残念な姿に! コンセプトカーの期待度を裏切った市販車4選

■ライバルの多いカテゴリーでは、尖ったクルマはどうしても苦戦する

■クーペはやはり日本ではあまりウケがよくない様子だ

「絶対売れる! 間違いない!」という予想が間違いだったクルマ

 1)コンパクトカー:トヨタiQ(2008年)

 iQは欧州などの海外市場を視野に入れて開発されたユニークなコンパクトカーだ。発売時点で搭載したエンジンは直列3気筒1リッターで、これをボンネットの内部に収めて前輪を駆動したが、独自の駆動システムによってボディの前側は短く抑えた。

 そのためにコンパクトな後席を備える4人乗りながら、全長は2985mmと短い。最小回転半径も3.9mで小まわり性能は抜群だった。

 しかし、売れ行きは低迷した。全長は3m以下でも全幅は1680mmだから、狭い裏道は通りにくい。 追突された時の安全確保のために、世界初とされるリヤウインドーカーテンエアバッグなどを装着したから、価格は100Xが140万円であった。同じエンジンを搭載する当時のヴィッツ1.0Fよりも約20万円高い。しかも日本には高機能で割安な軽自動車があり、比較されるとiQは不利であった。

 そのためにiQは2008年に発売され、2009年の後半には、1カ月の登録台数が1000台弱に下がっている。発売後早々に、月販目標の2500台を下まわった。

 コンセプトは良いが、実用性がなく販売面では苦戦を強いられた

 2)軽自動車:初代ダイハツコペン(2002年)

 初代コペンの注目度は高かった。軽自動車のクーペで、しかも電動開閉式のハードトップを装着する。当時のソアラ(後のレクサスSC)のような装備であった。

 しかもヘッドライトとテールランプが両方ともに丸型で、ボディの前後が同じデザインのように見える。エンジンは660ccターボを搭載して、動力性能にも余裕があった。

 ところが売れ行きは伸び悩み、2003年の届け出台数は、1カ月当たり700~800台だ。2003年の時点で軽自動車の売れ筋は、既にムーヴ、ワゴンR、ライフといったハイトワゴンになっていた。小型/普通車市場ではクーペの売れ行きは下降しており、軽自動車クーペのコペンも苦戦を強いられた。

 3)スポーツクーペ:ホンダCR-Z(2010年)

 もともとホンダは、運転の楽しさと優れた環境性能を両立させるクルマを開発してきた。希薄燃焼方式のCVCCを使った初代シビック、コンパクトスポーツカーの初代CR-Xも、走りと燃費を特徴としていた。この背景には、ボディが軽ければ走行性能や運転感覚が向上して燃料消費量も抑えられるという考え方があった。

 その意味ではCR-Zも、ホンダ車の特徴を受け継ぐクルマであった。全長が4080mmのコンパクトなクーペだが、直列4気筒1.5リッターをベースにしたハイブリッドのIMAを搭載する。しかもCVT(無段変速AT)のほかに、6速MTも選択できた。

 しかし、売れ行きは低迷した。発売の翌年となる2011年には東日本大震災が発生したので、2012年の登録台数を見ると、1か月当たり500~600台に留まる。2010年に発売された時の販売目標は1か月当たり1000台だから、発売後早々に目標を下まわった。

 2012年の時点で、国内販売の上位車種は、プリウス、アクア、N-BOX、ミライース、フィットといった車種になっている。クーペの売れ行きは下がり、少数のユーザーは高性能なスポーツカーを求めるようになっていた。クーペにハイブリッドを搭載するCR-Zは、すでにクーペのユーザーニーズから離れていた。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web

みんなのコメント

33件
  • コペンは割高になる軽のオープンカーとしては月に800台ならヒットと言って良いと思う。
  • いつもの渡辺がやる嫌がらせ記事。
    ねぇ、こんな記事ばかり書いて楽しいの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村