■速さこそが存在意義、圧倒的な個性を放つKTMの軽量マシン
4輪の世界にいる僕(筆者:木下隆之)には「KTM=レーシングマシン」という公式が刷り込まれている。とくに2018年から参戦してきた『ブランパンGTアジア』で各国を転戦していると、それが一層色濃く植え付けられた。年間12戦あるすべてのレースで、KTMと戦っていたからである。
KTM新型「125 DUKE」シリーズ最少の原二ネイキッドがインド市場に登場
そしてその公式には、こんな一文が添えられる。
「えげつなく個性的な軽量マシン」
ブランパンGTアジアに、僕はBMW「M4GT4」で戦ってきたのだが、ライバルにKTM「X-BOW GT4(クロスボウGT4)」がいた。クルマのモノコックはカーボン素材で作られており、基本的にはフォーミュラカーのようにバスタブ形状の骨格をなす。一応ルーフはあるのだが、フロント部の蝶番を支点にフロントガラスごとルーフが前方へ開く。つまり、ドライバーの乗り降りはサイドのドアではなく、フロントガラスをパカっと開けて行なう。サイドのドアはない。
ゴーカートでもない。遊園地やテーマパークにさえそんな特異な乗り物は見当たらない。じつに“奇妙なレーシングカー”なのである。
もはや、速く走ること以外にこのクルマの存在意義はない。乗り降りが困難であり、地べたに腰をおろすが如き着座点は低い。荒馬が先を急ぎたがるように、手綱を緩めればいきなり駆け出しそうなのである。
という強烈な体験から、僕の中に「KTM=奇妙なレーシングマシン」という公式が刷り込まれてしまったというわけだ。
とはいうものの、一方でKTMがバイク生産を源とするオーストリアのメーカーであることは耳にしていた。だからこそ、今回のKTM試乗には興味があった。そして改めて、KTMはえげつないほど個性的なバイクであることを知ったのである。
排気量はたかだか125cc以下のネイキッドバイクなのだが、低くないシートに跨がった瞬間よろけそうになり、ハンドルのグリップを握っていた右手首がクルリと返った。スロットルを開けてしまったのだ。クラッチを握り手綱を緩めてもいないのに、いきなり駆け出しそうになった。
スリムで軽量な車体、個性的な尖ったデザイン、刷り込まれたレーシングマシンの記憶……こいつはやばい。えげつないほどにやばい。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
目標の4倍以上も!? マジで爆売れ中の[WR-V]!! 1カ月に1.3万台以上も! 主役Zグレードはオプション要らずの凄いヤツ!!
新型[プレリュード]は令和の新デートカー! クルマでモテモテってマジか? 420万円で2025年後半デビュー!
トヨタ新型「“9人乗り”ミニバン」発表! 最上級「VIP」は1000万円超え!? 斬新“大口顔”の商用バン「プロエース」波で発売に反響も
近畿の”空白地帯”に新たな高速「名神名阪連絡道路」実現へ進行中! 酷道だらけの「滋賀~三重~奈良」に夢の南北軸 現在の状況は?
鳥取‐島根150kmがつながる!「山陰道」出雲の“断絶区間”が2024年度ついに開通へ
みんなのコメント
KTMのメインはオフロード競技バイクに他ならないでしょう。