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M・ベンツEQC 日本発売へ SUV型EVの価格・内装は? エディション1886/400 4マティック

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M・ベンツEQC 日本発売へ SUV型EVの価格・内装は? エディション1886/400 4マティック

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

photo:メルセデス・ベンツ

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もくじ

ー はじめに 新型車メルセデス・ベンツEQCとは?
ー メルセデス・ベンツEQCの外観
ー メルセデス・ベンツEQCの内装
ー メルセデス・ベンツEQCのパワートレイン
ー メルセデス・ベンツEQCの装備
ー EQC 発表記念特別仕様車
ー メルセデス・ベンツEQCの価格

はじめに 新型車メルセデス・ベンツEQCとは?

(画像はすべて欧州仕様のもの)

7月4日、メルセデス・ベンツ日本は電気自動車の「EQC」を発表した。

今回日本に導入されるのは「EQC 400 4マティック」と発表記念特別仕様車「EQCエディション1886」という2車種。後者は、メルセデス・ベンツ・オンラインストアで7月18日午前11時から先着順でWeb商談予約を開始する。

ユーザーへの納車は、EQCエディション1886は本年10月以降、EQC 400 4マティックは2020年春を予定している。

EQCは、日本におけるメルセデス・ベンツ初の電気自動車だ。電気自動車固有の先進的なデザインを採用した初のモデルで、そのエッセンスは今後続々と登場する電気自動車にも採用される予定だ。

電気のみを動力としており、WLTCモードでの航続距離は400km(欧州仕様車での試験結果)、6.0kWまでの交流普通充電(日本における使用で想定される200V・30A充電の場合)と、50kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。また、電気自動車でありながら、先進性の表現だけでなく、これまでのメルセデス・ベンツの特長である安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高いレベルで実現している。

メルセデス・ベンツの電動化戦略のカギとなるEQCについて、まずはデザインから見ていこう。

メルセデス・ベンツEQCの外観

EQCは、メルセデス・ベンツのデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」をさらに突き詰めている。シンプルかつシームレスで、すべてが1つの塊に溶け合ったようなフォルムを採用する一方、これまでにないデザインディテールや独特なカラーアクセントによって、先進的で独特な外観を形作っている。

フロントで目を惹くのは、大型のブラックパネル。そのパネルの上端には、左右のマルチビームLEDヘッドライトを繋ぐ、デイタイムドライビングライト光ファイバーのチューブが採用され、「EQ」モデル独特の先進的なデザインを作り出している。

サイドビューは、長く伸びたルーフラインとウインドウグラフィックがリアに向かって緩やかに下降するデザインを採用し、視覚的にSUVとSUVクーペの中間に位置するクロスオーバーSUVであることを示している。

リアビューでは、低い位置に設けられたルーフスポイラーが優れたエアロダイナミクスを実現するとともに、ワイドさを強調する役割も果たす。リアバンパーとテールゲートは、ほぼ段差のないすっきりとしたデザイン。リアコンビネーションランプは左右のリアフェンダーからテールゲートまで繋がった、上下にスリムなデザインとなり、内部にチューブ状のテールランプを配し、近未来感とワイドさを表現している。

メルセデス・ベンツEQCの内装

メルセデス・ベンツEQCの内装は、エクステリアと同様に上質でありながら、先進的なEQモデル独特のデザインとなっている。

ダッシュボードは中央部から運転席側までが大きく切り取られたようなデザインとなっており、その中に1枚のガラスカバーで融合された2つの10.25インチ・ディスプレイを、空中に浮かぶように配置。このデザインは、A/BクラスやGLEなど、最近発表されたメルセデス・ベンツのニューモデルたちと共通のものだ。

また、切り取られた部分の表面には高級オーディオアンプのヒートシンクを想起させるリブ付きエッジと、それを取り囲むようにアンビエントライトが配される。エアコンディショナーのエアアウトレットは、キーをかたどったローズゴールドのEQ専用デザインが採用された。

さらに、シートやインストゥルメントパネルのステッチにもローズゴールドを用い、クールな印象のインテリアにアクセントを与えている。

メルセデス・ベンツEQCのパワートレイン

EQCは、前後アクスルにそれぞれ1つずつモーターを搭載している。2基のモーターの総合最大出力は408ps(300kW)、最大トルクは78.0kg-mを発生する。

高電圧バッテリーはリチウム・イオン式を採用し、前後アクスル間のフロアに搭載。容量は80kWhで、欧州仕様は航続距離400kmを記録している。

低中負荷領域では、効率を高めるため、フロントのモーターのみで走行。走行状況に応じてリアのモーターを稼働し、その前後のトルクを可変的に調整することで、4WDの優れたドライビング特性が得られる。また、前後両方のモーターをオルタネーターとして使用することで、回生ブレーキによる減速効果を最大限に高めている。

ドライブモードは、1. コンフォート(デフォルト)、2. エコ(効率重視)、3. スポーツ(レスポンスが最高)、4. インディビジュアル(走行特性、サス特性、ステアリング特性をカスタマイズ可能)の4通りが選べる。

バッテリーへのエネルギー回収量もステアリング裏のパドルにより4段階の調整が可能だ。なお、パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチとなっている。

メルセデス・ベンツEQCの装備

クルマが通信することでユーザーの利便性を向上する先進的なテレマティクスサービスの「メルセデスミー・コネクト」。これについては、EQCには「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償で提供する「快適サービス」の2つのサービスが標準で設定されている。

また、EQC専用のプログラムとして、EQオンラインナビゲーション、充電ステーション情報、出発時刻・プリエントリークライメートコントロールの設定、エナジーフローや電費情報の表示、最大充電量の設定が用意されている。

対話型インフォテインメントシステムのMBUXは、「充電ステーションを探して」など、電気自動車固有の機能にも対応したのがEQCならではの特徴だ。

さらに安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」は、Sクラスと同等の最新の「レーダーセーフティパッケージ」を装備し、機能が大きく強化されている。

EQC 発表記念特別仕様車

EQCの日本発表を記念して、特別仕様車「EQCエディション1886」を日本限定55台で販売するというので、ここで紹介しておきたい。

その名は、ダイムラー社の創始者であるカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーが別々にガソリン自動車を完成させた1886年に由来し、ダイムラー社の電気自動車による新しい時代の幕開けを記念することを意図して名づけられた。

EQC 400 4マティックをベースに、エクステリアではブラックルーバーのラジエターグリル、サイドエンブレム、白のアクセントが特別な20インチ10スポーク・アルミホイールなどを専用装備。

インテリアでは、外周部がインディゴブルーのレザーARTICO、内側のバックレストに黒い起毛素材のDINAMICAを採用したシート(1886の刺繍入り)、近未来的なシルバー基調のマトリックスインテリアトリムなどを専用装備する。

メルセデス・ベンツEQCの価格

メーカー希望小売価格(消費税込み)は、EQC 400 4マティックが1080万円、限定車のEQCエディション1886が1200万円。配車・登録開始が2019年10月1日以降の予定のため、消費税は10%を適用している。ステアリング位置は、いずれも右のみ。

EQCの各モデルには、新車購入から5年間または10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラム「EQケア」が適用される。また高電圧バッテリーは、新車購入から8年または16万km以内で、サービス工場の診断機により高電圧バッテリー残容量が70%に満たないと診断された場合、特別保証が適用される。

(画像はすべて欧州仕様のもの)

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