ありとあらゆるモノが「スーパーカー」だった
インターネットやSNSなどが存在しなかった1970年代後半に、全国的なムーブメントとなったスーパーカーブーム。世の中の熱気を原動力とし、子どもたちの周囲にある「ありとあらゆるモノ」をスーパーカーグッズにするという離れ業をやってのけた。本当に、いい時代だったといっていい。今回はさまざまなスーパーカーグッズを紹介していこう。
「プロ野球」「仮面ライダー」だけじゃなかった! 当時のキッズが熱狂した「スーパーカーカード」のディープな世界
トミカ
筆者は1971年生まれなので、まず初めに集め始めたクルマ系のグッズはトミカだった。トミカは1970年にデビューしたので、正確に記すと未就学児だった筆者が自分の意思で購入したのではなく、両親が買ってくれたトミカがどんどん増えていき、それが集まっていってコレクションになったということになる。
ラッキーなことに、まだ30度バンクがあったころの富士スピードウェイでレースをよく観戦していた父親も、無類のクルマ好きだった(←現在進行形)。それが幸いし、たくさんのトミカを買ってもらうことができた。
小学生になったころに空前のスーパーカーブームが到来したこともあり、トミカ外国車シリーズ内のスーパーカーを題材としたスタイリッシュなアイテムに加え、永大グリップ、トミカダンディ、サクラ、シンセイ・ミニパワーといったスーパーカー関連のミニカーも買ってもらえるようになった。
スーパーカー消しゴム
そして、ひとつひとつが安価だったこともあり、スーパーカー消しゴムをはじめとする各種スーパーカーグッズも大量にゲットすることができた。
王冠/トランプ/コインケース/バッジ/ステッカー
まだ筆者が低年齢だったこともあり、トミカ、永大グリップ、トミカダンディ、サクラ、シンセイ・ミニパワーといったミニカーと、塗り絵、下敷き、ハンカチなどは両親主導で購入してもらっている。ほかにも自動車大百科、名車大全科、世界の名車といった判型の小さな本、トランプ、コインケース、バッジ、ステッカー、清涼飲料水の王冠などの各種スーパーカーグッズをゲットしたが、そのあたりから、完全に自分の意思で買い集めるようになった。
チョロQ&ラジコン
1979年に誕生し、翌年12月に正式発売されたチョロQも買い集め、同時期にラジコンにもハマっていたので、タミヤのリジェ JS9マトラ 競技用スペシャルを走らせていた。チョロQのカウンタックは発見できたものの、ラジコンは残念ながら発見することができなかった。
著書は物持ちがよく、ラジコンも捨ててはいないので、その後ゲットしたデューンバギー、マイティフロッグ、京商のミスターウィリーなどとともにリジェも実家のどこかで眠っているはずだ。
マンガ
ラジコンそのものは発見できなかったが、ラジコン関連の漫画は見つけることができた。「激突!ラジコンロック」だ。そして、漫画の捜索時に小学校6年生のときの名札と共に牛乳瓶の蓋(いわゆる牛ぶた)も発見できた。
すでにスーパーカーブームは下火となっていたが、小学校の高学年でコレクター癖が芽生え、それが現在のエディター/ライターという仕事に直結したのだといっていい。そのことを今回の執筆&撮影を通じて再認識してしまった。
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