現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 実走行150キロ! フォード「GT」のカーボン仕様は1億円オーバーで落札! なんとホイールもカーボンでした

ここから本文です

実走行150キロ! フォード「GT」のカーボン仕様は1億円オーバーで落札! なんとホイールもカーボンでした

掲載 3
実走行150キロ! フォード「GT」のカーボン仕様は1億円オーバーで落札! なんとホイールもカーボンでした

アメリカを代表する名車の現代版

フォードの歴史の中でも忘れてはならない名車が「GT40」だろう。そのDNAを受け継ぎ、2005年にリメイク版「GT」が発売され、2015年には新たなGTが誕生した。厳しい購入条件を設けて販売されたが、そのなかでも人気なのがカーボンシリーズである。貴重な1台がRMサザビーズのアメリア・アイランド・オークションに出品され、1億円オーバーで落札された。

ランボルギーニ「ミウラ」をフォード「GT40」で再現! リバティーウォークのカスタムが秀逸だった大阪オートメッセ2018を振り返る【OAM 2023】

選ばれたオーナーのみが購入を許され1350台が販売された

フォードが、1960年代にル・マン24時間レースなどに投入したミッドシップのレーシングカー「GT40」のリメイク版として、「GT」を最初に発売したのは同社が創立100周年を迎えた2005年のことだった。

限定1500台のGTは、フォードと密接な関係にあるサリーンの工場で生産された。最高出力558psの5.4L V型8気筒+スーパーチャージャーエンジンをはじめ、そのパフォーマンスは往年のGT40を彷彿させるものとしてファンから高い評価を得るに至った。初代GTの生産は2006年まで継続されるが、当初計画していた限定台数に達するとそのまま生産は終了。GTは再び歴史の中にその名前を残すのみの存在となったかに見えた。

だがフォードは、虎視眈々とGTの復活を狙っていた。高性能車開発部門のフォード・パフォーマンス・ヴィークルズと、マルチマティック社の共同で開発が進められたセカンド・ジェネレーションのGTが、2015年のデトロイト・ショーで発表されたのである。

ボディは先代がかつてのGT40を強く意識していたのに対し、この新型ではより高いエアロダイナミクスを得るためにシャープなラインで構成され、未来的な感覚さえ抱くものに進化した。

リアミッドに搭載されたエンジンは、この新型GTのために開発された3.5LのV型6気筒ツインターボ(エコブースト)で、最高出力は656ps。これにゲトラグ製の7速DCTを組み合わせ、もちろん後輪を駆動する。実際の加速性能は0-60マイル(約96km/h)が3秒以内。その強烈な加速は最高速の216マイル(約346km/h)まで連続した。

最新のアダプティブサスペンションや、6ピストンキャリパーに、15.5インチという巨大なローターを備えたブレンボ製のカーボンセラミックブレーキシステムを採用する。さらには油圧式のパワーステアリングなど、あらゆる面でドライバーに即応するスーパーカーへと進化を遂げた。実際にそれが発表された時には、購入を希望するカスタマーは相当な数に達したというが、フォードは長期間の保有を義務付けるなどカスタマーを厳選。最終的に2022年モデルまで1350台が生産されることが決定したのだった。

希少なGTのなかでもさらに特別なカーボンシリーズ

そのセカンド・ジェネレーションのフォードGTの中でも、さらにスペシャルなモデルといえるのが、2018年モデルで追加された新バリエーションの「カーボン・シリーズ」だった。

それはスタンダードなGTとコンペティション・シリーズの中間に位置するキャラクターを持つもので、ボディパネルをはじめ、フロントスプリッターやリアディフューザー、アンダーボディシールド、リトラクタブルウイングなど、エクステリアのほぼすべてをカーボンファイバーで製作したもの。

さらに20インチ径のカーボンファイバー・ホイールやチタン製のエグゾーストとホイールナット、さらにはポリカーボネイト製のリアハッチなどが採用され、標準のGT比で約18kgの軽量化が実現した。

なんと1億円超えでの落札に

今回RMサザビーズのアメリア・アイランド・オークションに出品された2020年式のカーボン・シリーズは、ミシガン州のディーラーから新車でファースト・オーナーに納車されて以来、わずかに98.2マイル(約150km)しか走行していない新車同然のコンディションという個体。

カーボン・シリーズのベース価格に加えて、カーボンブルーグラフィック・パッケージなど、さらに3万7500ドル相当のオプションが選択されており、新車価格は64万1340ドルという圧倒的な数字になったという。それに対してのオークションでの落札価格はじつに105万ドル(約1億3755万円)。セカンド・ジェネレーションのフォードGT、しかもさらにレアなカーボン・シリーズは、まさに投資の対象とも言わんばかりの高騰ぶりを見せているのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

3件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村