2018年以来のニューモデル プロポーションが明らかに
ジャガーの次世代EVのプロトタイプが初めて公開された。2026年の発売に向けてテスト走行を開始している。
【画像】ついに登場! 2000万円級の次世代高級セダン【ジャガーが公開したプロトタイプの画像を見る】 全2枚
英国の自動車メーカーであるジャガーにとって、2018年発売のIペイス以来の新型車となる。12月には、今後のデザイン言語を示すコンセプトカーを発表予定だ。
仕様も一部明らかになっており、「JEA」と呼ばれるジャガー専用のEV用プラットフォームを採用し、最高出力580ps以上、航続距離690km以上、価格10万ポンド(約2000万円)以上とされる。このモデルを含めて2030年までに3車種のEVが導入される予定である。
今回公開されたプロトタイプにより、サイズ、形状、シルエットが初めて判明した。直線基調のプロポーション、ロングボンネット、現行車のスタイリングから完全に逸脱している点など、これらの特徴は今後のモデルすべてに引き継がれることになるだろう。
厳重なカモフラージュが施されているが、クーペのようなルーフライン、ゆとりのあるホイールベース、フロントアクスルより可能な限り後方に配置されたAピラーなど、ジャガーの過去の大排気量モデルを彷彿とさせるシルエットを持つ、背の低い大型セダンであることは明らかだ。
興味深いことに、サイズと形状は、2021年に開発途中で中止されたEVのジャガーXJと似ていなくもないが、同車とは何の関係性もないだろう。
フロントエンドでは、超スリムなLEDストリップを基調とする新しい照明レイアウトを採用している。フロントグリルのパネルはIペイスと同じ形状だが、その下にはカモフラージュがはっきりと見えることから、このパネルはおそらく飾りで、市販車では採用されない可能性が高い。
リアエンドの画像は公開されていないが、以前にも報じられたように、次世代モデルの特徴の1つとして窓のない “リアウィンドウ・レス” となることが予想される。後方視界に関しては、ポールスター4のようにデジタル・バックミラーが採用される見込みだ。
来年の正式発表までにインテリアを見ることはできそうにないが、情報筋によれば、非常にミニマルでハイテクを多用したものになり、物理ボタン類はほとんど省かれてタッチ操作を中心とするようだ。ダッシュボード上部にフルワイドのインフォテインメント・インターフェースが配置され、センターコンソールには空調コントロールとオーディオ機能用のセカンダリー・タッチスクリーンが用意されるという。
ジャガーは12月2日、米国のアートフェア「マイアミ・アート・ウィーク」でコンセプトカーを公開する。そこでも新たなヒントを得られるだろう。
ラインナップ刷新にあたり、今後1年余りかけて現行の全車種の生産を順次終了する。英国ではすでに新車販売を終了しており、今回のプロトタイプが市販化されるまでショールームには新車を置かない。
それまでの間、英国ではアフターサービス業務に力を入れつつ、プロトタイプのテストを世界規模で実施する。その過程で、デザインの詳細も徐々に明らかになっていくことは間違いない。
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