CクラスクーペとEクラスクーペの後継機として登場した、メルセデス・ベンツのまったく新しい2ドアクーペ。その久しぶりの内燃機関ニューモデルに試乗した。(Motor Magazine2023年9月号より)
2L直4ターボから3L直6ターボまでのパワーソースを用意
メルセデス・ベンツのオーラ・ケレニウスCEOは2025年にはICE搭載モデルの新規開発は行わないという方針をすでに公表している。しかし、まだ2年の猶予があり、それまでに整理しておかなければならないICEモデルがある。それが今回の「CLE」で、CクラスクーペとEクラスのクーペを一台のモデルへ統合しようという計画である。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
その全長はCクラスクーペよりもおよそ15~20mmほど長く、これまでのEクラスクーペ(4.93cm)よりも短くなる。この2モデルのちょうど中間のボディサイズとなるCLEはMRA II(第二世代のメルセデス後輪駆動モジュラーアーキテクチャー)に構築される。
エクステリアはこれまでの両モデルに似たロングノーズショートデッキのクラシカルな2ドアクーペのプロポーションを持つが、全体の雰囲気はどちらかと言えばCクラスクーペに近い。ただし前のめりのフロントはよりアグレッシブで、いわゆるシャークノーズを形成している。一方、ボディ幅いっぱいに広がったテールライトを持つリアエンドはEQEに通ずる。また続いて発表される予定のオープンモデルに備えてサイドウインドウはフレームレスである。
インテリアデザインはCクラスそのものである。ドライバーの正面には12.3インチのデジタルスクリーン、そしてセンターコンソールには11.9インチのインフォテインメントタッチパネルがレイアウトされている。
エレクトロニクスアーキテクチャーはEクラスから移植された最新のMBUXインフォテインメントシステムを採用。ヨーロッパにおけるこのCLEクーペの発売は11月から、またカブリオレは来春とアナウンスされている。
エンジンは2L直4ターボから3L直6ターボまで、出力は211psからトップモデルCLE450の381psが用意される。ISGによる48VのMHEVが搭載され、トランスミッションはすべて9速AT、4WD、そして4WSも用意される。
価格はまだ発表されていないがドイツでの価格はエントリーモデルのCLE200が19%の付加価値税込みでおよそ6万ユーロ(約935万円)と予想されている。
インテリア、走りともにエレガント&スポーティ
メルセデス・ベンツはこのCLEの公開に先立ちプロトタイプに試乗するチャンスを与えてくれた。ボディ前後にカムフラージュが施された試乗車には3L直6ターボエンジンが搭載されており、この時点ではモデル名はまだ正式に発表されていなかったが、明らかにトップモデルのCLE450で最高出力は381psと最大トルク500Nmmを発生する。
助手席でエスコートしてくれたのは開発担当エンジニアのクリストフ・キューナー氏。開発コンセプトは「マネージャー用のスペシャルティカー」ではなく「スポーティエグゼクティブ向け」と説明する。
確かに低いルーフのボディはSUVに慣れてしまった今では乗り込むのに身体を一層折り曲げなければならない。さらに新たに専用開発されたスポーツタイプのシートのクッションは固めでややタイト、身体をピッタリと支え着座位置は明らかにCやEクラスよりも低い。しかしオプションのパノラマルーフのお陰で、キャビンは明るく広々している。
アクセルペダルを踏み込むと直ぐに力強いダッシュ力で背中を押される。テスト車には4WD、4WSに加えてアダプティブシャシも装備され、ハイエンドスポーツクーペに相応しいエレガントでスポーティな挙動を見せてくれた。
久しぶりのICE搭載のニューモデルはクルマと対話する要素が多く、どこか新鮮で楽しいドライブであった。量産モデルの試乗が楽しみである。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)
メルセデス・ベンツCLE450 4マティック主要諸元
●全長×全幅×全高:4850×1860×1428mm
●ホイールベース:2865mm
●エンジン:直6DOHCターボ+モーター
●総排気量:2999cc
●最高出力:280kW(381ps)/5800-6100rpm
●最大トルク:500Nm/1800-5000rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●WLTPモード燃費:17.6-19.6km/L
●タイヤサイズ:235/35R20
[ アルバム : メルセデスベンツ CLE プロトタイプ 海外試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
メリットなかった!? トヨタもホンダも「アイドリングストップ機能」廃止へ! 「使いにくい」の声も! どんな反響があった?
「え…あたしのクルマが勝手に改造されてる…」!? 母のクルマの「変わりすぎた姿」に反響多数! 衝撃の「変貌」に集まった声とは
全長2.2m級で3人乗れる! 59万円からの「小型マシン」に反響あり! 普通免許&ノーヘルでも乗れる新型「トライク」どんなモデル?
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
日産が「新型セレナ」をまもなく発売! 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加! 待望の「性能向上モデル」に販売店でも反響あり
『これはやらないと!』オートマティックフルード交換に革命! 過走行車も安心の最新メンテナンス術~カスタムHOW TO~
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
トヨタが現代版「セリカ“GT-FOUR”!?」初公開! 「おかえりなさい、セリカGT-FOUR」声も! 直列3気筒×4WD搭載の“2ドアクーペ”登場! 数時間後に米国でGR86展示
ターボ=正義ではないのよ! ロードスターにターボがない[納得]のワケ
電気自動車に積む「リチウムイオン電池」には2種類がある! レアメタル不足問題を解決する「LFP」ってどんなバッテリー?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
エクステリアはいいのに。
コレやってる限りは本来のユーザーは逃げて行くだろうね。