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走行中の「CO2排出」を語るだけじゃ「木を見て森を見ず」! クルマの「一生涯」で出すCO2排出量を考える時代がきている

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走行中の「CO2排出」を語るだけじゃ「木を見て森を見ず」! クルマの「一生涯」で出すCO2排出量を考える時代がきている

 この記事をまとめると

■温室効果ガスの排出を抑える動きが世界中で広がっている

旧車でお馴染みの激冷えのエアコンガス「R12」! 効果は抜群だが「地球破壊」に繋がる諸刃の剣だった

■自動車のCO2量抑制は「運輸領域」と「生産領域」のふたつの領域で考えられている

■今後も自動車に関するCO2排出量抑制の「理想」に対して改善が進む

 自動車におけるCO2排出削減方法は主にふたつある

 カーボンニュートラルとか、SDGsといったキーワードが世の中で知られるようになって久しい。持続的に地球環境を考える上で、地球の温暖化が大きな社会課題になっているためだ。

 温室効果ガスの大半を占めるのが、二酸化炭素(CO2)。

 そのため、人間社会が作り出すCO2排出量を極力抑えようという動きがグローバルに広がっているところだ。

 自動車のCO2量抑制については、実際に走行する運輸領域と、製造する過程での生産領域の大きくふたつの領域にわけて考えられる。

 走行に関するCO2排出量については、ガソリン車やディーゼル車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車など、内燃機関で化石燃料を燃焼させてエネルギーを得ているため、燃費の向上が実質的なCO2排出量の抑制につながると考えられている。

 一方で、自動車製造については、最終組立工程を行う自動車メーカー工場では、工場に供給する電力の一部を工場敷地内に太陽光パネルや風力発電装置を設置してまかなったり、燃料電池を使うフォークリフトを導入するなどさまざま手法を取り入れる動きが加速している。

 また、最終組立までに至る過程では、一次、二次、三次、そして四次など、部品メーカー(サプライヤー)が段階的に部品を製造しているため、これらの製造過程でそれぞれの工場でどのようなCO2排出量抑制活動をしているかも、自動車メーカーにとっては認識する必要がある。

 そのため、一概にこの自動車工場でのCO2排出量が多いとか、1台の新車を製造するためのCO2排出量を正確に割り出すといったことは難しい。

 自動車製造時から廃車までのCO2排出量を抑えることも考えるべき

 また、部品という形になるまでの原材料の採掘状況や、そこからの輸送、さらに部品メーカー間や部品メーカーから自動車メーカー工場までの輸送の際にも、CO2は排出されている。

 こうした一連の流れにおいては、ライフ・サイクル・アセスメント(LCA)という概念がある。

 さらにいえば、自動車メーカーが自動車販売店に新車を卸売り販売したあと、ユーザーが所有車を転売した後の二次流通や、海外に輸出された場合の他国での流通状況、そして最終的には自動車が解体されるまでの、本当の意味での自動車の一生にわたり、CO2排出量の抑制を考えるべきだ。

 直近では、欧州連合(EU)がEVなどで使う車載バッテリーについて、バッテリーの一生をモニタリングするバッテリーパスポートという規制を導入するなど、広義におけるLCAが社会実装されている。

 今後も、日本を含めたグローバルで、自動車に関するCO2排出量抑制の「理想と現実」に対して改善が進むことだろう。

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みんなのコメント

226件
  • mug********
    車だけではない。デジタル化で紙を減らしてエコだというが、電子部品の製造やデジタル端末を稼働させる電気代はバカにならない。
    紙は一度印刷すれば半永久的に無コストで情報が閲覧できるが、デジタルデータは常に電気がないと情報を取得できない。
    暗号資産のマイニングでは年間で一般家庭の数万倍もの電力が全世界で消費されたというデータもあるようだ。
  • nak********
    各仕様のCO2について計算したものはないの?
    あっても出したらダメなのかな!
    ガソリン車は壊れなければガソリンが生産されなくなるまで何十年でも走れる。
    EVはバッテリーが駄目になると走れない。それは10年後でしょうか?
    ユーザーに取ってどちらがお得でしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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