現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 佐藤琢磨選手ありがとう!! 3億9200万円のインディ500優勝トロフィーを日本で見る歓び

ここから本文です

佐藤琢磨選手ありがとう!! 3億9200万円のインディ500優勝トロフィーを日本で見る歓び

掲載 更新
佐藤琢磨選手ありがとう!! 3億9200万円のインディ500優勝トロフィーを日本で見る歓び

 2017年も日本では多くのモータースポーツの話題がありました。そのなかでも一大トピックは5月の佐藤琢磨選手のインディ500優勝で異論はないはず。日本人初のインディ500制覇は、多くの人の励みになり、モータースポーツを知らなくても感動した人も多いのではないでしょうか? すでに日本での凱旋会見などを行っている佐藤選手。今回は年に一回のファン感謝祭「ホンダレーシングサンクスデー」で、優勝マシンと世界にひとつしかないインディ500のトロフィーと共に帰国しました。アメリカから離れるのは史上初というトロフィーの値段など、佐藤選手の功績と共に迫ります。

文:ベストカーWeb編集部/写真:塩川雅人

マツダグローバルMX-5カップ参戦記「ラグナ・セカに散る」


■久々にインディカーがもてぎに帰ってきた!!

 佐藤琢磨選手の偉業について語りたいことは山ほどあるが、今回はその偉業によってあるものが日本にもたらされたという話題だ。佐藤琢磨選手が今年5月に制したアメリカのインディアナポリスで開催されたインディ500は、世界三大レースのひとつで、それを日本人として初めて制覇したことになる(他のふたつはF1モナコグランプリ、ル・マン24時間耐久レース)。アメリカではもはや国技にも近いレースだけに、その勝者には多大なるリスペクトが払われる。

 そんな佐藤琢磨選手が12月3日(日)にツインリンクもてぎで開催された「ホンダレーシングサンクスデー」に登場。今回は優勝時に搭乗していたマシンと共に凱旋。ツインリンクもてぎの「スーパースピードウェイ」というオーバルコースでは、インディカーを使用した「インディジャパン」が2011年まで開催されていたが、2011年の東日本大震災でコースが破損し、それからはオーバルコースを使用したインディカーのレースは開催がない。

佐藤琢磨選手を見ようと当日は2万4000人の人だかり!! スーパースターと優勝マシンの凱旋もあり、今年の盛り上がりは例年以上だ

 そんな伝説の地になりかけていたツインリンクもてぎの「スーパースピードウェイ」にまた新たな伝説ができた。気温10°Cに満たない寒空のなか、佐藤琢磨選手が実物のマシンで登場。路面のコンディションが悪い部分は徐行での通過になったが、ストレートはほとんどフルスロットル。爆音とともに、遠いインディアナポリスでの興奮が日本でも見られたような印象だ。

 もうこれだけでも寒空のなか集まったファンの心は満たされたと思うが、もっともっと嬉しい贈り物があった。それがインディ500の勝者のみに贈られるトロフィーの展示だ!!

インディ500を走ったDW12がツインリンクもてぎを快走。エンジンの消耗品は交換されているそうだが、エンジンブロックはインディ500と同じもの。「サウンドはインディ500の時と同じです」と琢磨選手

■アメリカ国外には門外不出!! 超貴重な体験を日本で味わおう

 前置きが長くなったが佐藤琢磨選手がインディ500で優勝し贈られた優勝トロフィー。実はこちら「ボルグワーナートロフィー」と呼ばれるもので、1936年に登場した歴史のあるもの。このトロフィーは勝者にプレゼントされるものではなく、普段はアメリカのインディアナポリス・モータースピードウェイに展示・保管されている。そう、つまり世界にひとつだけの超貴重な国宝級の逸品だが、今回史上初の海外遠征となった。

 このトロフィーの面白いところは歴代のインディ500の勝者の顔がレリーフとしてトロフィーについていること。佐藤琢磨選手は104番目の「勝者」としてこのトロフィーに登場した。このトロフィーは高さ165cm、そして重さは約50kgとかなり大型で、素材はシルバーでスターリングシルバーと呼ばれる銀の含有率が92.5%のもの。日本だと「シルバー925」という呼称が有名かもしれない。

このトロフィーの存在感たるやかなりもの。ぜひ国内にあるうちに目に焼き付けよう!!

 本当に野暮な疑問なのだが、このトロフィーに値段をつけるとどれくらいになるのか? なんと親切なことに当日配布された資料に価格についての記述があった。1935年当時は1万ドルで製作されたとのことだが、現在では350万ドルの価値になるそうだ。ドルの円相場が現在112円。ざっくり換算すると3億9200万円となる。ワオ。もちろん歴史的な価値を考えれば「プライスレス」なのは当然のこと。

 佐藤琢磨選手は記者発表で「来年も自分の顔のとなりにまた自分の顔を置きたい。エリオ・カストロネベスがそうだったように、連覇をしたい」と頼もしいコメント。2018年シーズンは所属チームがアンドレッティ・オートスポートから、古巣となるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに変わる。古巣でのインディ500連覇に向けても期待がかかる!!

 ちなみにこのトロフィーは東京・青山の「ホンダウェルカムプラザ青山」で12月8日(金)、9日(土)に展示される。世紀の瞬間をお見逃しなく!! 詳細はこちらから。

2017年の「顔」となった琢磨選手。「155.395MPH(=約250.08km/h)」はインディ500での平均速度だ

 

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.8172.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.829.8万円

中古車を検索
エリオの車買取相場を調べる

スズキ エリオの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.8172.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.829.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村