■クルマ好きには見逃せない! 個性あふれるDセグメントセダン
日本で人気の輸入車といえば、メルセデス「Cクラス」やBMW「3シリーズ」、アウディ「A4」など、「Dセグメント」と呼ばれるミドルクラスに属するモデルです。
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国産車では主役の座をSUVに奪われつつありますが、まだまだ輸入車はミドルクラスのプレミアムカーに人気が集まっています。
また国産車のDセグメントではレクサス「IS」が人気車になるなど、日本の道路事情にマッチしたボディサイズのモデルは根強い人気を誇っています。
扱いやすいサイズのボディながら車内は高級感にあふれ、満足度も高いこれらのモデルですが、街でも見かけることも多く、プレミアムモデルとして大切な希少性が薄れてしまっているのも事実です。
そこで今回は、Cクラスや3シリーズと同じDセグメントでありながら、個性も演出できるプレミアムモデルを5台ピックアップして紹介します。
●日産「スカイライン GT」
日産が1957年から長きにわたって販売し続けている「スカイライン」。過去には4ドアセダンをベースに、2ドアやコンバーチブルなどバリエーションを増やしたり、ファミリーセダンだった時代もありますが、基本的にはスポーティな雰囲気をまとったモデルとして長らく愛されてきました。
またファミリー向けのグレードを発展させた「GT」グレードを設定し、「高性能モデル=GT」の称号を定着させたのもスカイラインの功績でしょう。
現行のV37型スカイラインがデビューしたのは2014年。先代のV36型は2.5リッターと3.7リッターの大排気量エンジンを搭載していましたが、現行モデルは3.5リッターとモーターを組み合わせたハイブリッド車として登場しています。(その後2リッターターボエンジン搭載車も登場)
そして2019年にはビッグマイナーチェンジがおこなわれ、3.5リッター+モーターのハイブリッドモデルと、3リッターV型6気筒ターボエンジンという2種類のパワートレインに変更。
なかでも3リッターのターボエンジンをチューニングし、405馬力ものハイパワーを誇る「400R」は話題になりました。
しかし、プレミアムモデルとしてお勧めしたいのは、ガソリンターボを搭載する「GT」です。
全長4810mm×全幅1820mm×全高1440mmとDセグメントとしては大きいボディではありますが、街乗りでは快適なプレミアムサルーンかつ、304馬力ものパワーが味わえるGTが最適というわけです。
普段使いもできてノーマルのままでも十分に速いエンジンを搭載した高性能モデルがGTの原点であり、そういった意味でもハイパワーをFRで路面に伝えるGTはスカイラインの伝統に忠実なモデルともいえます。
●「マツダ6 セダン」
最近のマツダは、「SKYACTIV技術」や「魂動デザイン」を採用した、新世代商品群が高い評価を得ています。そんなマツダのフラッグシップセダンが「マツダ6 セダン」です。
2019年の商品改良を機に、それまでの「アテンザ」から海外名のマツダ6へと車名を変更。実質的には3代目アテンザの改良モデルという位置づけです。
全長4865mm×全幅1840mm×全高1450mmというボディサイズで、ロー&ワイドなフォルムを実現。サイズだけならEセグメントにも相当する大きさですが、その伸びやかなフォルムがマツダ6の特徴のひとつになっています。
搭載されるパワートレインは、2リッターガソリン、2.5リッターガソリンエンジンと、2.2リッターのディーゼルターボエンジンですが、新たに2.5リッターガソリンターボエンジンも追加されました。
この2.5リッターターボは最高出力こそ230馬力ですが、最大トルクは420Nmという4リッタークラス並みの動力性能を誇ります。これに伴い、フロントブレーキのサイズ大型化やファイナルギア比などが最適化されました。
また19インチのホイール&タイヤを装着(2.5リッターターボには標準、ほかのグレードはオプション)することで、動力性能だけでなく見た目にも高性能感とスタイリッシュさを実現しています。
さらに、マツダの安全思想「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」に準じたさまざまな安全装備を標準装備。
ミリ波レーダーで先行車との車間距離を自動で保つレーダー式クルーズコントロールや、夜間での歩行者も検知する「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキサポート」なども搭載され、現在求められる先進技術の数々を搭載しています。
マツダの人気はSUVに集中している事情もあって、マツダ6の注目度は高くありませんが、日本市場より海外市場での評価が高いようです。
もともと輸入車のような雰囲気を持つモデルでしたが、車名が改められたことでさらに帰国子女感が増しているような気もします。
誰もが美しいと感じるプレミアムサルーンのマツダ6は、他人とは違うクルマに乗りたい人にとっては見逃せない一台だといえます。
■日本の道路事情にも合うサイズと高級感がプレミアム
●ジャガー「XE」
ジャガーは、1926年にサイドカーの製造で事業をスタートさせた「スワロー・サイドカー・カンパニー」をルーツに持つ、歴史ある英国車ブランドです。
しかしジャガーは、これまでに何度も経営難を迎え、その度に親会社が変わるという遍歴があり、現在はランドローバーとともにインドのタタ・モーターズの傘下となっています。
そんなジャガーのDセグメントモデルとして、2015年に誕生したのが「XE」です。流麗でスタイリッシュなラインを描く、スポーツセダンとして登場しました。
新開発のアルミニウムアーキテクチャを採用したことで、全長4680mm×全幅1850mm×全高1415mmのミドルクラスセダンでありながら、車重を1600kgから1710kgに抑えた軽量ボディが特徴。
ちなみに、XEは全体の75%以上がアルミでできており、先代モデルの「XF」より20%も剛性が向上しています。
日本仕様のエンジンは、2種類(250馬力/300馬力)の2リッター直列4気筒ガソリンターボと、ジャガーブランドとして新たに新開発された2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(180馬力)がラインナップされています。
トランスミッションは、ZF社製の8速ATを搭載。駆動方式はFRに加え、ディーゼルにはAWDモデルも設定されました。
また高い先進性も特徴で、専用アプリを使ってクルマとリモート接続し、燃料の残量確認やドア・ウインドウの閉め忘れの確認、事前にエアコンで温度設定することも可能になっています。
さらにタッチスクリーンでさまざまな設定ができたり、バックミラーもリアカメラが映した後方視界を表示する「インテリアビューミラー(オプション)」を用意するなど、最新デジタルデバイスとの連動もかなり進んでいます。
およそ100年にも及ぶ老舗高級車ブランドというプライドと高い先進性、スポーティな走行性能を併せ持つEXは、Dセグメントのなかで個性と魅力を放っているといえます。
●アルファロメオ「ジュリア」
イタリアを代表するアルファロメオは、1986年に同じイタリアのフィアット傘下となりましたが、昔からファミリーカーの基本コンポーネンツを上手に活用し、スポーティに仕立てるのが上手なブランドです。
往年の名車の名前を受け継ぎ、新時代のDセグメントを担うマシンとして2015年に誕生したのが「ジュリア」です。
プラットフォームはマセラティと共同開発した後輪駆動&4WD用の新設計アーキテクチャを採用し、1992年に生産が終了した「75」以来のFRベースを採用しています。
全長4645mm×全幅1865mm×全高1435mmというボディサイズは、先代モデル「159」とほぼ同じで、ライバル社ともガチンコでぶつかる絶妙なボディサイズです。
ジュリアには、チューニングが違う2種類(200馬力/280馬力)の2リッター直列4気筒ツインスクロールターボエンジンだけでなく、2.2リッターディーゼルターボを搭載したモデルや2.9リッターV型6気筒ターボまで、さまざまなエンジンをラインナップしています。
美しさとスポーティさがウリのアルファロメオですが、ジュリアは高度運転支援技術(自動運転レベル2)を追加して、ライバルとの競争力を高めていることも大きなニュースだといえるでしょう。
また車載カメラで後方から来る車両を検知する「アクティブブラインドスポット」や「レーンキープアシスト」「アダプティブクルーズコントロール」「衝突被害者軽減ブレーキ」など安全装備も充実。ライバルに引けを取らない先進機能も備えました。
しかし、ジュリアの最大の魅力は、スペックでは語りきれないその存在感です。
メルセデス・ベンツのような完璧さはなく、BMWのような圧倒的な高性能でもない。しかしイタリア車らしいセンスの良さを高次元でまとめ上げたFRセダンとして、魅力的な一台です。
●ボルボ「S60」
ボルボといえば、北欧のスウェーデン生まれの、四角い直線基調のワゴンボディを連想される人も多いでしょう。しかしワゴンの陰に隠れがちなセダンも、じつはかなりの完成度を誇ります。
1924年に誕生したスウェーデンボルボ・カーズは、1999年にはアメリカのフォード傘下となり、フォード・グループのプラットフォームやエンジンを採用しつつ、ボルボらしい「安全設計」にこだわり続けていました。
その安全第一の思想は、2010年に中国の吉利汽車傘下となった現在でも受け継がれています。
ボルボでDセグメントに属するのは「60」シリーズです。ステーションワゴンの「V60」とセダンの「S60」は、ともに2000年にデビューしました。
2010年には、スクエアなボディラインからさらに流麗なデザインを採用した2代目へと進化しましたが、この2代目は非常に先鋭的な役割を任され、2014年にはホイールベースが延長された「S60L」をベースにプラグインハイブリッド車(PHEV)が中国で登場するなど、高い安全性はそのままに環境性能や先進性も先駆けて採用しています。
現在は2018年に登場した3代目となったS60ですが、全長4760mm×全幅1850mm×全高1435mmのボディに、最高出力が190馬力と254馬力というチューニングの違う2種類の2リッターターボエンジン(FF)に加え、ターボエンジンに電気モーターを組みわせたPHEV(AWD)モデルもラインナップしています。
ボルボのデザインの特徴となっている「トールハンマー」と呼ばれるT字形のデイタイムランニングライトを内蔵したヘッドライトや、スカンジナビアンデザインの高級家具のようなデザインのインテリア、大型のタッチスクリーン式ディスプレーなど、内外装は近未来的な仕上がりになっています。
もちろん、ボルボならではの「ぶつからない安全」と「ぶつかっても安全」な設計思想は受け継がれており、独自の知性を感じさせるDセグメントのセダンです。
※ ※ ※
王道ともいえる人気モデルだけでなく、Dセグメントのプレミアムカーはバラエティに富んだセグメントです。
どのモデルも余裕のある動力性能を味わうことができ、日本の道路事情にも適したボディサイズで取り回しも苦労しません。
SUVの次にセダンに回帰したいと考えている人には、ピッタリかもしれません。
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