もくじ
ー タイカンのテスト 最終段階に
ー 日本国内へ 150kWの急速充電器を
ー 「ゼロインパクト・ファクトリー」とは
タイカンのテスト 最終段階に
タイカンは、現在、量産に入る前の最終テストドライブを終えようとしている。北極圏からわずか数kmのスカンジナビアでは、雪と氷の上でのドライビングダイナミクスに関するポテンシャルを証明しているとこだ。
南アフリカでは、パフォーマンステストに加えて、連続的なパフォーマンスと再現性に関する最終調整を、ドバイでは、高温気候での耐久走行を実施し、過酷な条件下でのバッテリー充電をテスト。
マイナス35℃からプラス50℃におよぶ世界の30カ国でタイカンはテストドライブされ、内燃エンジンを搭載するスポーツカーと同じ厳格なテストプログラムを受けている。
早い時期から、コンピュータシミュレーションと包括的なベンチテストが実施されたことで、この過酷なテストプログラムは最終段階に到達しているという。
タイカンのテスト段階におけるトピック
・総走行距離:約600万km。うち200万kmは耐久走行距離。
・実施国:米国、中国、アラブ首長国連邦(UAE)、フィンランドを含む合計30カ国。
・気温:-35℃~+50℃
・湿度:20~100%
・標高:海面下85m~海抜3000m
・充電サイクル:世界中の様々な充電技術を用いて10万回以上
・開発チーム:約1000名のテストドライバー、技術者、エンジニア
日本国内における充電設備の体制についても、情報が入ってきた。
日本国内へ 150kWの急速充電器を
ポルシェジャパンは、タイカンの国内導入にむけて、2020年半ばより、ABB製の急速充電器を全国のポルシェセンターと公共施設へ設置するという。
まだ日本にはない150kWでの急速充電を可能とする次世代CHAdeMOであり、タイカンの80%の充電を30分以内に済ませる能力を備えた国内最高レベルの急速充電器だ。ABBは、CHAdeMOおよびCCSの充電規格協会の創設メンバーの1社であり、EVインフラのリーディングカンパニーで、現在、73カ国に1万500台のABB製DC急速充電器が公共の場所などに設置されている。
ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」は、4ドア、4セパレートシート、600ps以上の最高出力により0-100km/h加速タイムは3.5秒以下を実現。最大航続距離は500km以上(NEDC準拠)に達する。2020年には派生モデルのクロスツーリスモの導入も続くという。
2019年9月初旬にはタイカンのワールドプレミアを予定しており、日本国内においては年内の発表に加え、2020年の販売開始を予定している。自動車の電動化の潮流が世界的に加速している中、2019年1月から6月に、ポルシェが電動化に向けて進めた取り組みについておさらいしておこう。
「ゼロインパクト・ファクトリー」とは
ポルシェAGは、「ゼロインパクト・ファクトリー」の実現に向けた動きを進めている。これは二酸化窒素を吸収する表面技術を外壁部品に用いた工場で、タイカンを生産する新しい工場で初採用された。使用する外壁部品はアルミニウム製を、表面には二酸化チタンのコーティングを施している。コーティングが触媒となり、吸収した汚染粒子は、太陽の光と大気中のわずかな湿気にさらされることで、水および硝酸塩という無害な物質に分解される仕組みだ。
言い換えると、車両10台分の駐車スペースに、木が10本あった場合と同程度の吸収効果を生んでいるという。
熱とエネルギーを自社生産する「コージェネレーションプラント」もドイツのツッフェンハウゼン工場(シュツットガルト)で稼働を開始。これはバイオガスで稼働する環境にやさしい工場設備だ。ヒートプラントとパワープラントは、どちらも出力約2MWで、バイオガスと、有機廃棄物から生成される残余生産物のみで稼働する。エネルギー生産に伴って生成される熱を環境に放出するのではなく、この熱も加熱のために利用する発想だ。
熱が常時必要なエリアの近くで稼働させることで、効率を最大限に高めることができる。たとえば、安定した加工熱が求められるペイントショップやその浸漬槽、乾燥エリアの近くなどだ。生成される熱の約90%は、約1万2000人が働くポルシェのツッフェンハウゼン拠点のオフィスと工場への暖房と温水供給のために利用される。
新しいコージェネレーションプラントの総合効率は83%を超える。ポルシェの拠点ではこれまで、2つの天然ガスプラントが使用されてきたが、今回のコージェネレーションプラントにより、すでに実用化されている熱と電力の生成ソリューションは、いっそう完全なものになり、既存のプラントもバイオガスに切り替えられる予定である。
ポルシェでは「ゼロインパクト・ファクトリー」というビジョンを掲げ、CO2ニュートラルなゼロエミッション車を生産することだけではなく、それを生産する工場設備でも環境対策の追及をしていくとしている。
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