■イメージは猛禽(もうきん)類!? 精悍マスクの新型「トライトン」デビュー
三菱自動車工業(以下、三菱)は2023年7月26日、約9年ぶりに「トライトン」をフルモデルチェンジし、生産拠点のあるタイ・バンコクで世界初公開しました。
今後アセアンやオセアニアから順次グローバル展開を図るほか、約12年ぶりに2024年初頭より日本では販売することを明らかにしました。
【画像】「タフ顔」がカッコいい! 三菱 新型「トライトン」を写真で見る(50枚以上)
ピックアップトラックのトライトンは、アセアンやオセアニアを中心に、中東、欧州、アフリカ、中南米など、世界およそ150の国と地域で販売される、三菱にとって重要な世界戦略車です。仕向け地によっては「L200」の車名で発売されているケースも見られます。
かつて日本でも販売された時期もありましたが、先代モデルについては未導入でした。
先代モデルは2014年に登場後、2018年にマイナーチェンジを実施。三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用したスクエアな形状の力強いフロントマスクを特徴とし、4ドア・5人乗りのダブルキャブをはじめ、用途や仕向け地に応じた複数のボディタイプを用意しています。
なお2022年11月には、トライトンをベースにしたラリーカーで、タイおよびカンボジアで開催された「アジアクロスカントリーラリー2022」に三菱が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」で初参戦し、総合優勝を果たしました。
今回発表された新型トライトンは、三菱でかつて販売されていたピックアップトラック「フォルテ」「ストラーダ」から数えると、6代目のモデルとなります。
新型では、新開発のラダーフレームと新設計のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション、リーフスプリング式リアサスペンションを採用するなど、全てを一新しました。
これにより、優れた走破性と良好な乗り心地を高次元で両立させたと三菱は説明します。
パワートレインも、摩擦損失を大幅に低減して環境性能を向上するとともに高出力化を実現したという、新開発のクリーンディーゼルターボエンジンを搭載しました。
外観では、ボディサイズをひと回り大型化するとともに、水平基調で力強いスタイリングとしています。
デザインコンセプトは「BEAST MODE」(勇猛果敢)。
フロントには、猛禽(もうきん)類をイメージしたという眼光鋭い表情のデイタイムランニングランプを採用し、ランプ下部には立体的な3連ヘッドライトを組み合わせ、強い存在感とたくましさを表現したといいます。
開発責任者の三菱・増田義樹 チーフプロダクトスペシャリストは、新型トライトンについて次のように話します。
「新型トライトンは約9年ぶりのフルモデルチェンジにあたり、エンジン・サスペンション・内外装をすべて刷新し、走行性能、快適性、安全性などが大幅に進化しています。
また、過酷な環境で働くクルマとしての要求に応えるよう、様々なお客様の使用環境やニーズをインタビューし、開発試験を繰り返してきました。
レジャーユースから商用ユースまで世界中のすべてのお客様にご満足いただけるクルマに仕上がっています」
※ ※ ※
三菱では、8月13日より開催される「アジアクロスカントリーラリー2023」に、新型トライトンをベースにしたラリーカーで出場する予定です。
チーム総監督は、三菱でダカールラリー2連覇の経験を持つ増岡 浩氏が2022年に続き就任します。
すでに6月には新型トライトンを用いて耐久テストを行い本番に向けた調整を実施しています。
その際に増岡氏は「期待以上のパフォーマンスを確認することができ、2連覇に向けて大きな手応えを感じました」と意気込みを語っています。
[編集部注記:2023年7月26日、本文の一部を加筆修正しています]
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みんなのコメント
いくらぐらいするんでしょう、おおよその価格がわかれば
これは真剣に預金のやり繰りが必要になりそう