ベンツやポルシェなどの高級ブランドは今やモニターだらけ!! メーターにセンターモニター、さらには助手席用までホントに画面が多すぎるっ。超未来っぽいけど、冷静に考えると助手席のエアバッグはどうなってんのよ!? もしや事故ったら終わり……なワケないけど、マジで謎すぎる!!
文:高山正寛/写真:ベストカーWeb編集部
言われてみれば確かに謎!! モニターだらけのクルマって助手席エアバッグどうなってんの!?
■内装開発時の場所取りは至難の業だったのに……助手席にまでその波が!!
吹き出し口にエアコンパネル、そしてオーディオと限られたスペースにすべての要素を注入。開発時にどこに何を置くかで相当戦ったという
CASE時代の昨今、最新モデルには「C」つまり「コネクテッド」機能を搭載する車種が増えてきた。
コネクテッド機能のアウトプット先、目に見える部分ではディスプレイへの情報表示がメインとなるが、大型化や表示機能の拡大など、その進化が止まらないことは多くの人が感じているはずだ。
これまでのカーナビに代表される地図表示だけでなく、エアコンやオーディオ、さらにADAS(先進運転支援システム)の詳細設定など、大画面化によってUI(操作系)は確実に新しい時代を迎えている。
各メーカーはより多くの機能を搭載するために前述した大画面化などを推し進めているが、実際限られたコクピット(インパネ)周辺の空間には限界がある。
よく言われる話だが「一等地」であるインパネ周辺は電装系の開発者とクルマの機能性や個性を尊重したいデザイナーとの間で常に「場所取り」が繰り広げられている。
そこにさらに新しい流れが来た。それが助手席側まで拡大したディスプレイ構造だ。
これまでダッシュボードのほぼ真正面に設置されていた助手席エアバッグ。標準装備ゆえにどこかには設置されているはずだが、実際大丈夫なのだろうか。
■画面1つは過去の話!? 世界の潮流は助手席モニターにアリ!!
巨大モニターですべての操作を行うのはテスラが先駆者。国産でいえばホンダe程度で他の国に比べれば超保守的!!
助手席側までディスプレイが設置されているモデルとして記憶に新しいのがホンダeの「ワイドスクリーンHonda CONNECTディスプレイ」だろう。
12.3インチのディスプレイを2枚並べることで、5つのスクリーンにカーナビほか、多彩な情報が表示できる。もちろん表示内容のカスタマイズも可能とかなり先進的だ。
また最新のメルセデス・ベンツEQS(SUVモデルも今後登場)には「デジタルインテリアパッケージ」としてMBUXハイパースクリーンを設定。運転席側からセンターコンソールを経て、助手席前まで大型のディスプレイが配置される。
さらに言えば助手席側のディスプレイは視認性にも優れる有機ELを採用しているというから驚きだ。
他にも中国の新興ブランドであるHiPhi(ハイファイ)が上海モーターショーで発表したクロスオーバーEVである「X」には助手席側だけで19.9インチという大画面ディスプレイが!!
もはやディスプレイはセンターにだけ設置されるというある種の常識はCASE時代においては過去の物になるのかもしれない。
■モニターあっても大丈夫!! エアバッグは超小型化に成功していた
中国車の一部は助手席にも専用モニターを設置。サブスクの動画サービスを楽しみながら移動できるのだ
さて、こうなると助手席エアバッグの取り付け位置が気になるが、ここまで引っ張っておいて何だが、そこに関しては心配は無い。
助手席エアバッグは1987年9月に当時のSクラスのセダン/クーペにオプションとして設定されたが、そこからメルセデス・ベンツはサイド・エアバッグやニーエアバッグなど、シートベルトと併用することで万が一の際の乗員保護を高める施策を行ってきた。
当時Sクラスの助手席エアバッグ容量は170Lで、バッグ自体を何折りにも重ね、ダッシュボードの中に格納していた。
もちろんバッグだけでなく、衝撃が加わった際にバッグを点火させるインフレータ(ガス発生装置)などのデバイスを組み込む必要があったので助手席ダッシュボードの中はパンパン状態だった。
ただ、ここから進化は始まり、助手席(だけではないが)エアバッグは小型化しつつ、従来以上の性能を発揮するようになる。
■インパネ上部に開口部、ホントに大丈夫なのか?
エアバッグが義務化された際にスカイラインGT-Rはスポーティとはいえないデザインのステアリングに。当時のエアバッグは今ほど小型化されていなかったのが最大の要因
今回のワイドディスプレイに限らず、ダッシュボード自体もクルマのデザインのひとつでである以上、昨今のクルマの助手席エアバッグの開口部は乗員に対して正面を向いているわけではない。
良く言われるのが、ダッシュボード上部に開口部を設けたら乗員に向かってエアバッグがきちんと展開するのか、またフロントガラスに接触して二次被害が出るのではないか、という疑問だ。
ただ、その辺はまさに技術革新。過去の助手席エアバッグはその容量自体に無駄な部分があったとも言われている。つまり乗員拘束のためにはそこまでの容量は無くても大丈夫という実験結果も出ている。
2013年にトヨタの関連会社である豊田合成が開発した自立型助手席エアバッグは前述した無駄な容量を減らし、さらにエアバッグ自体の力で上方向(フロントガラス)に起き上がらず、乗員側にしっかり展開する技術を搭載している。
これにより、総重量で約13%の軽量化を実現し、インパネの形状に影響されない乗員保護能力を得ているという。
また国産車初となるエアバッグを開発したホンダも衝突速度やドライバーの体格に応じて展開速度や容量を可変させる「i-SRSエアバッグシステム(運転席、助手席共)」を開発し多くのモデルに搭載している。
エアバッグ自体は性能はもちろん、コンパクト化、軽量化、そして低コストが求められる。大型ディスプレイが今後拡大するとしても、それに合わせた技術により進化していることは当然と言えるだろう。
それよりもこの機会に見直して欲しいのはダッシュボード上部にぬいぐるみやグッズを置いているクルマ。万が一の際はそれが乗員に飛んでくることで乗員に対してさらなる傷害とエアバッグ自体が本来の性能を発揮できないことだ。少なくともエアバッグの開口部を塞ぐようなことだけは止めた方が良いだろう。
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