B5のV8ツインターボ(608ps)か
アルピナがBMW X7をベースにした高性能モデルの開発に取り組んでいることが明らかになった。数週間前、同社のCEOがその計画をAUTOCARに語ったばかりだった。
カモフラージュ姿でニュルブルクリンク北コースを走行するBMW X7が目撃された。それがBMWから現在販売されているただのX7でないことはすぐにわかる。フロントバンパーの下にはエアインテークが追加され、その中央にはおそらく “ALPINA” の文字が隠されているのだろう。マルチスポークの大径ホイールもアルビナの典型的な仕様だ。
BMWは今のところ、X7をベースにした本物のMモデルを販売していない。しかし、 “半Mモデル” とでも言えるMパフォーマンス・モデルのM50iは発表されている。そのエンジンはBMWの様々なモデルに使われている4.4ℓV8ツインターボで、M50iでは最高出力530psを発生する。
おそらくアルピナはセダンやワゴンのB5と同様に、このパワートレインをそのまま使い、しかし最高出力を600ps以上(ちなみにB5は608ps)に引き上げるのではないかと思われる。車名はXB7と呼ばれるはずだが、高性能ディーゼル・エンジンを搭載するXD7という可能性も考えられる。
エンジンのパワーアップ以外に、アルピナは通例どおり、サスペンションに専用パーツとチューニングを加え、内外装に独自のデザインを施すだろう。
アルピナ版X7 2020年以降か
アルピナのアンドレアス・ボーフェンジーペンCEOは先月、AUTOCARによるインタビューの中で、X7をベースにしたアルピナ・バージョンの計画を初めて明らかにした。
「将来的にはX7をベースにしたモデルの開発も考えています。しかしそれは今すぐというわけではありません。なぜならBMWではX7に多くの需要を抱えており、現在は工場がフル稼働状態だからです」と、ボーフェンジーペンはアルピナ本社で語った。
生産能力についても考えなければならないと彼は説明した。
なぜならアルピナがラインナップする全車種は、そのベースとなるモデルと同じBMWの組み立てラインで製造されているからだ。彼は発表時期を明言することはなかったものの、アルピナ版X7の登場が2020年以降になることを示唆した。
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