ストリートファイター「Z900」がモデルチェンジを果たし、2020年1月15日に発売された。新たにライディングモードを採用、装備も充実させ、その魅力も大きく増している。試乗から分かったことをお伝えしよう。
カワサキ「Z900」試乗インプレ(宮崎敬一郎)
新型のZ900はこれまでよりいくらかエッジの効いた外観意匠に変更され、イメージは随分変わっている。
新たに装備されたのはライディングモードも管理できる大型TFTメーター。ライトもLED化され、ちょっと豪華な構成になった。また、今回改良された部分として、見えないところではフレーム側のスイングアームピボット周辺での剛性アップやサスペンションのセッティング変更なども行われている。
もともと、Z900は非常に優秀なバイクだ。どんなライダーでも乗れる扱いやすさがあり、小柄で車体とパワーのバランスがよく、使い勝手がいい。加えて、このクラスのスタンダードスポーツとしてはちょっと強力な125PSを発揮。
兄弟モデルの「RS」よりも強力で、加速型の減速比だ。これでリッターネイキッドに引けを取らないダッシュ力も獲得、スパイスの利いた走りが魅力だ。
ハンドリングは、まるでマスがエンジンあたりに凝縮されているような手応え。低速でクイックなターンをする時、ツーリング先で出会うようなツヅラ折れの峠道などでその感触が光る。あたかも小さな丸いものがくるっと向きを変えるような感覚で強力に曲がる。
このクラスのスポーツとしてはリーンアングルも深めで、スポーティな走りをさせるとなかなか元気がいい。さらに、ライディングモードも便利で、状況に応じた走りをサポートしてくれる。
今回感心したのがトラクションコントロール。「ロード」と「スポーツ」は共にフルパワーだが「ロード」でのコーナーからの立ち上がりがマイルドに感じるのだ。これは予測作動型の優れたトラコンが、より強めに介入していたから、と後で知った。スーパースポーツなみに滑らかな作動のシステムなのだ。
非常に元気のいいバイクながら、OEMタイヤやサスはハードなスポーツライディング用ではない。
リアサスはこれまでより少し硬めだが、前後合わせて前モデルより細やかなギャップを吸収する快適性を備えている。あくまでも、このクラスにしてはかなりスポーティな走りをこなす、ということだ。
Z900はとてもいいバイクだ。技量に関係なく誰にでも扱いやすく、取り回しはまるで650クラス。プライスも比較的控えめだが、安っぽさは感じない。
市街地やツーリングでも使いやすく、スポーティな走りまでこなす元気のいいバイク。興味があるなら、ぜひ試乗をお勧めしたい。
カワサキ「Z900」2019年モデルと2020年モデルの比較画像
カワサキ「Z900」カラーバリエーション
【アンケート】あなたはどちらのカラーが好きですか?
お好きなカラーをお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
※このアンケートはオリジナルサイトで参加できます。
元サイトで投票・回答カワサキ「Z900」ライディングポジションと足つき性
身長176cm・体重68kg
シートは前側がよく絞られていてスリム。足着きはかなりいい。弱前傾の自然なライポジで、下半身が窮屈でない程度に小さくまとまっているので、体格に関係なくホールドしやすいのがポイント。
カワサキ「Z900」木川田ステラのタンデム・チェック
タンデマー:身長162cm・体重43kg
グラブバーがないので、タンデムでは自然とライダーにしがみつく形ですが、目線は高く視界は広がって見えます。
足の位置も高めで、その分ヒザの位置も高くなりますが、ライダーの腰骨付近に体を安定させることができて、ニーグリップはしやすかったです。
サスが硬めのせいか、大きな段差では跳ねるときもありますが、全体的に安定感が高いので、不安はありません。ライダーとほぼ同じ目線でスポーティな走りを楽しめますよ。
カワサキ「Z900」ディテール解説
カワサキ「Z900」主なスペックと価格
SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 2070×825×1080mm
ホイールベース 1455mm
最低地上高 145mm
シート高 800mm
車両重量 213kg
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 948cc
ボア×ストローク 73.4×56mm
圧縮比 11.8
最高出力 125PS/9500rpm
最大トルク 10.0kg-m/7700rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 17L
キャスター角/トレール 24.9度/110mm
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ300mmダブルディスク・φ250mmシングルディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70ZR17・180/55ZR17
メーカー希望小売価格(税込):104万5000円
新型Z900に導入されたライディングモードの設定一覧。「ライダー」モードは、トラクションコントロール・パワーともに好みで設定を選択できる。
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
[ アルバム : カワサキ「Z900」の写真をまとめて見る! はオリジナルサイトでご覧ください ]
文:宮崎敬一郎、木川田ステラ、月刊オートバイ編集部/写真:赤松 孝
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みんなのコメント
100万円。売れるんだろうな。カワサキ商売上手だもんなw