パーツが数年前の2倍の価格になっているものも!
旧車が人気ということもあり、パーツ供給に注目が集まっている。パーツがないことには維持もできない。日本車についてはよく言われるようにかなり厳しい状況ではあるが、想像以上に数は出ていて、絶望的というわけではないのも事実である。
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ただし、問題になっているのが価格が高いということ。これはメーカー限らずで、1990年代のクルマを扱うショップに行くと必ず聞かれる話で、毎年改定されてどんどん高くなっているという。なかには数年前の倍にもなることもあるという。
ないよりはましではあるのだが、一体なぜ高いのだろうか? 輸入車ならわかるが、国産車は安いのが特徴だったりしたはずだ。その理由を検証してみた。
まず単純に売れないからというのがある。自動車本体のみならず、パーツにも言えるのだが、現代は大量生産が前提。それがクルマ離れなどで販売台数が落ちれば、パーツの生産数も減って、量産効果が薄れて高くなってしまうのだ。現存台数が少ない時代のものともなればなおさらである。
パーツは8年目ぐらいから生産終了となることが多い
そして、もうひとつが、在庫の負担である。パーツは家電と同じでだいたい8年目ぐらいから生産終了となることが多い。それ以上もオーダーが溜まったら生産して、ストックするのだが、ここが問題。まず単純に在庫をしておくには、場所も人手もかかる。この場合、手間=コストとなるし、在庫は資産になるので、税金がかかってくるのも問題だ。だから、減価償却してしまった在庫パーツは廃棄されてしまうのが通常で、安く叩き売るというのは残念ながらできない。
資産でいうと、生産用の型も当てはまり、税金がかかってしまう。だから、型自体を廃棄することも多い。型については海外では部品メーカーに払い下げられることがあり、それを使ってサードパーティー製パーツが作られ、販売される仕組みもあったりする。
そして根本的な問題として、材料費の高騰もある。つまり、部品については安くなる要素がほとんどないのだ。ちなみにある部品供給の担当者によると、生産中止になっても自動車メーカーと部品メーカーの間に、取引番号が残っていれば再生産が可能になるとのこと。
こういった仕組みを使って、話題になっている再生産が行なわれたりしているのだが、現行車のような価格で作ることができないのは想像に難くない。結局はないよりはマシということであきらめるしかないのが、旧車趣味でもある。また、部品はある日、突然なくなったりするので、長く乗りたいなら消耗品を中心にストックしておいたほうがいいだろう。
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