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【速そうなやつが来たぞ】クプラ・アーバン・レベル コンセプト初公開 過激な電動クロスオーバー

掲載 更新 3
【速そうなやつが来たぞ】クプラ・アーバン・レベル コンセプト初公開 過激な電動クロスオーバー

高性能ブランドの電動クロスオーバー

執筆:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】ちょっとマイナーなスペインの会社【クプラの各モデルを写真で見る】 全93枚

翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

クプラは、レースにインスパイアされたコンセプト「アーバン・レベル」を発表した。2025年にデビュー予定の電動クロスオーバーを予告するものだ。

量産モデルでは、フォルクスワーゲン・グループの小型車向けに開発されている新プラットフォーム「MEBエントリー」を初めて採用することになる。

クプラのウェイン・グリフィスCEOによると、アーバン・レベルは2025年に発売予定の「都市型EVを先鋭的に解釈したもの」であるという。モータースポーツ・コンセプトとして公開することで、「レースはクプラのDNAの中核」であることを強調する狙いだ。

アーバン・レベルの量産モデルは、エントリークラスの手頃な価格帯の電動クロスオーバーとして登場する。兄弟車となるフォルクスワーゲンID.2と同様に、価格は1万7000ポンド(約260万円)程度を目標としている。

フォルクスワーゲン・グループは、スペイン政府との合意が得られれば、MEBエントリーの全モデル(アウディやスコダの一部モデルも含まれる可能性が高い)の生産をバルセロナ近郊にあるセアトの工場で行う予定だ。

グリフィスは次のように述べている。

「都市型EVは、当社だけでなく、フォルクスワーゲン・グループにとっても重要な戦略的プロジェクトです。(パルセロナ近郊の)マルトレルで年間50万台以上の都市型EVを生産し、さまざまなブランドに提供することを目指しています」

未来的かつレーシーなスタイル

クプラによれば、アーバン・レベルは最新モデルに見られるデザインの特徴を維持しながらも、より未来的なスタイリングへのシフトを示すものだという。デザイン責任者であるホルヘ・ディエスは、このエクステリアはクプラのデザイン哲学に「ゲーム性を注入する」ことを意図していると述べた。

クプラの「シャークノーズ」と呼ばれるフロントエンドは、クローズドパネルで構成されており、新しい三角形のヘッドライトを備えている。ウィンドウのデザインは、ヘルメットを被ったときの視覚効果を想定したものだという。

3ドアのボディに、全身を貫くシャープなスタイリングラインが特徴だ。リアにはレーシーな大型リアウイングが装備され、テールライトの中にブランドロゴが添えられている。リアディフューザーのデザインも個性的だ。

サイズは、全長4080mm、全幅1795mm、全高1444mmで、ガソリンエンジンを搭載したセアト・アローナと同程度の大きさだ。

パワートレインの詳細は明らかにされていないが、定格出力は340ps、特定の状況下ではピーク出力435psを発揮し、0-100km/h加速のタイムは3.2秒となっている。量産モデルでは、大幅にパワーダウンすると思われる。また、ID.3やクプラ・ボーンと同様に、リアを駆動する電気モーターを1基搭載することになるだろう。

低価格の「MEBエントリー」とは

フォルクスワーゲン・グループは当初、MEBエントリー・プラットフォームを初採用するモデルを2023年に発売しようとしていたが、現在のEV技術で1万7000ポンド(約260万円)の目標価格を達成するのは困難であるため、2年延期することになった。

スケールメリットを活かして生産コストを削減するために、グループ傘下のEVのほとんどに統一されたバッテリーセル・デザインを導入しようとしている。セルは統一される一方で、全体的には異なるバッテリー素材を使用することができる。

同グループの試算では、MEBエントリーモデルには現在のバッテリーセルに比べて約50%のコストで製造できるというリン酸鉄リチウム技術が採用される。リン酸鉄技術には航続距離や充電時間の制限があるが、エントリークラスの都市型EVの走行距離が一般的に少ないため、それほど問題はないと考えているようだ。

MEBエントリーは、30kWhから45kWhまでさまざまなサイズのバッテリーを使用できるようになると考えられる。航続距離は190km~290km程度になるだろう。

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3件
  • これ 発注しました。
    でも一年以上先の納車だそうです。
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