前編はこちら。
メインカット撮影、聞き手:折口祐介
編集:稲垣正倫
本編の写真:稲垣正倫
ライバル対決! スズキ KATANA / カワサキ Z900RS / ホンダ CB1100RS を乗り比べ!
二人の妄想シティトライアル
折口 例えば全日本のモトクロスの最終戦に海外のライダーが来ますよね。トライアルで言うと、トニー・ボウさん、まさに藤波貴久選手とかね。この選手がもし、ゲストとしてシティトライアルに出たら、シティトライアルどうなるんだろうと、どういう風に走るんだろうと。これまたすごいんじゃないのか、と妄想したりしています。
藤原 いやそりゃもちろん、僕も世界のライダーには来てほしいし、デュアルセクションをトニー・ボウがどんなスピードで走り抜けるのか、見てみたい。
それに関連するかはわからないんですが、僕らとしては選手を金銭で呼ぶんではなくて、選手が行きたいと思えるようなイベントをまず作りたいと思っています。そんな選手が来るってなるとメーカーさんとかインポーターさんとかそういう方々にも多大なる協力をしてもらわないと、呼べないんですけど。ただ、ぜひ来てほしいですね。
折口 ねー。そんな選手が来ると、よりお祭り感が出ますよね。藤波貴久選手の走りを見たい、トニー・ボウ選手の走りを見たいってなると、普通はトライアル世界選手権の日本ラウンドだけ。それが彼らがシティトライアルに来るってなると、プレミアム感半端ないですよね。特に言いたいのは、シティトライアルに関しては初めて見るという方が大半だと思うんで、そこで世界の走り見ちゃうと、お客さん側からしてもどんなインプレッション受けるんだろうと。
藤原 そうですね。日本のトップの走りを見ても、今のトライアルって衝撃的なインパクトを持っているとは思います。ただ、世界のライダーが来て走ってくれると、それこそほんとトライアル業界の中の人も、モータースポーツ界の中の人も、はたまたもちろん素人の皆さんも、やばいやろね。
折口 僕自身は、オフィシャルカメラマンとしてこのシティトライアル撮らせていただいています。カメラのプロサポートの担当さんも、めちゃ行きたかったんやっていうのを言うてくれたんですよね。ちがう観点で面白い人たちを僕なりにも呼べたらええなあと。
藤原 今回いいご縁があって、サンリオさんという日本でいうたらキャラクターの一大ブランドが、シティトライアルに協賛してくれた。僕にもサポートついてもらっているブランドなんですけどね。僕はこれがすごいうれしくて、今まで全くモータースポーツ界にサンリオさんなんて入ったこともないし、入るなんて誰も想像してなかったじゃないですか。
そういう企業をもっと増やさないと駄目だと思ってます。IT企業や、ゲーム企業、美容業界だったり、色んなメーカーさんが入ってくれるぐらい魅力的なものを創らなあかんなと。トライアルのゲームのアプリとか無茶苦茶ダウンロードされているしね。
さらに続いちゃう妄想シティトライアル
折口 ていうかね、僕らの世代でいうと、多分トライアルの話をしたときに、ゲームとリンクさせたときにみんな多分最初にイメージが出てくるのが、エキサイトバイク。
そういうのを巻き込んで、イベント外の楽しみ方をシティトライアルでも発信できていければ、よりええと思う。あとはVRどうですかね。例えばライダーの視点で見たVR視点。設備投資的に大変なこともあるけれども、もしそういうのが見せ方として出来るのであれば、面白いんじゃないかな。話題性もあるしね。
藤原 そうそう、もうほんとね、360度のカメラメーカーさんが続々と出てきてますよね。例えばそういう企業を巻き込むとかね。360度で撮ったVRの視点を、家電量販店のコーナーで展開していくとか。
オートバックスのとある店舗でイベントをぶちこんで、そこでVR体験コーナーみたいなの作ってやるとか。
今までのモータースポーツになかったやり方とを発掘していきたいですよね。既存のもの作ってきた人たちにいろいろ話を聞いていると、頭打ちがきているみたいな話をされてしまうことが多いんですが…でも僕は全然そんな事ない、可能性はまだまだあるよねって思ってます。
折口 そうですね、今の時代とか見ていても、CMでAmazonさんが「アレクサ、シティトライアル見たい」とか言うたらね。そういったものとも連携できたりとか、リンクできたりとかしてね。繋げること自体は難しくないから、ちゃんと仕組みをイメージして、それが出来るところに対してアプローチを掛けていけば、多分現実になる(編注:折口カメラマンはシステムエンジニアでもあるのです)。
藤原 確かに、例えばテレビの放送もそこだけにこだわるんじゃなくてね。今の時代はもう携帯アプリで視聴できるという時代になってきているから、シティトライアル配信してよという話もできる。
折口 今はインスタや、ツイッターを見る人が非常に多いから、そういった人たちを巻き込みながら、情報発信していくという新しいスタイルを模索したいですね。
「僕が描いた夢に、感動や新たな夢をもってくれる。そういうのがウレシイ」
藤原 実は、来年に向けて子どもたちを巻き込めるようなコンテンツを入れたいなと思ってます。実は今回もね、本当はストライダーさんとかヨツバモトさんには声を掛けてて、予定さえあえば実現できそうだったんです。今から、来年の予定日を言って動いていけばそんな事も可能かなと思ってます。ランバイクっていうジャンルのおかげで、トライアルきっかけに入ろうとしてくれる年齢層も下がっています。自転車に乗る子どもたちの平均年齢も下がってますね。
例えばストライダーカップっていうのがあるんやけど、ストライダーカップは5歳まで、5歳以上は駄目なんですよ。だから5歳まで子どもと全国回って、ストライダーカップ出ている親子が、じゃあ5歳になったら子どもに何をさせるのかと。バイクの選手にする、というとどうしてもハードルが高いように感じるし、そもそも子どもがその先を見られない。だから俺が思っているのは、シティトライアルというかっこいい舞台があるんだという事を、子どもたちに見てもらいたいんです。
今年は、黒山家の小学生達にデモライドしてもらいました。無茶苦茶反響良かったんですよ。彼らはすごい頑張ってくれて、きつい所トントンと飛んだりしてくれたんやけど、子どもたちが「僕もやりたい」と思ってくれるといいなと。今の競技シーンは、モータースポーツにやっている親に対してしか、響かないと思うんです。
問題は、一般の親にどんだけ打ち出せるか。鈴鹿サーキットに来ている人たちなんて、モータースポーツファンの人しかいないです。シティトライアルっていうのは、リアルに一般の人をターゲットにしています。そういうところにリンクしていくからこそ、シティトライアルの価値って見出せると思ってます。
折口 子どもからすると正直レースのルールなんて分かんないかもしれないけど、あの時見た光景が忘れられない、って子がもしかしたらこの5年、10年先に出てくるかもしれない。やっぱそういった子を一人でも多く発掘していくっていうのがすごく大事やなと。僕自身もまさにそうやったから。僕はどっちかゆうと親父の背中っていうのが多いけど。
藤原 実はね、第1回の時からうちの協賛スポンサーさんの中で、障害を抱えているご家族があって、その傷害を抱えている子どもがなかなか自分から心を開けない子なんやね。自分から自発的にどっか行こうとか、どっか連れてって、こんなん見たいとかいうことが一切なかったっていう子どもを抱えている親がいてて。実はシティトライアルに関わったことで、その息子さんが初めてシティトライアル見て、自発的に「あの黒山選手のこと追いかけたい」と言い出したです。
その親子、黒山選手の出ている全日本やデモンストレーションを追いかけて見に行って、それに対して親が目茶苦茶喜んでくれた。こないだのシティトライアル終わった後にその人がすごく号泣してくれて、息子が自発的な行動取ってくれたことがすごくうれしいって言って。
僕が描いた夢やけど、そこの夢に対して色んな人が感動とか、夢を持ってくれるというのが僕はすごくうれしいなと思ってる。
終わってみて毎回思うけど、やっている間みんなハッピーなんよね。去年とかはね実は怪我した選手とかもいたんやけど、ただ全員笑ってる。運営スタッフ、オブザーバー、ジャッジ、選手、お客さん、スポンサーさん、みんな笑顔。
折口 せやね。
藤原 なんやったらカメラマンさんも笑顔、っていうなんかハッピーでしかない。
折口 今回は、ライダーの顔もたくさん撮らせていただいたわけですけど、全日本とのギャップをとても感じました。まさに慎也さんがおっしゃっていた笑顔のことね。正直言うと、全日本トライアル的な観点で見ると、みんなのシリアスな顔がいっぱい撮れる、っていうのが普段のレースなんですけど、シティトライアルに関してはそうじゃない。
藤原 乗っている時はみんなめちゃ真剣なんだけど、落ちたりしたら、ちょっと笑顔でごまかしてくれるというか。お客さんに失敗してごめんみたいな雰囲気出してくれるところとかエンターテイメントやな。
ライダーはスーパーマンや
折口 一番分かりやすかったんが黒山選手だと思ってて。
藤原 なんか名前がね、エンターテイナー黒山になっていましたからね。
折口 黒山選手って普段デモンストレーションの時は、顔をお客さんの方にオーバーに向けたりするわけですけど、シティトライアルの、割と重要なセクションの中でやってましたね。僕もカメラ構えてて、何となくそんなオーラ、来るんじゃないかな、って思ってたんですけどね。普段こんな黒山選手の走りは、全日本では見れません。逆にそういう見せ方も出してくれるというのは、見ててすごく面白いと。
藤原 モータースポーツを初めて見たスポンサーさんの奥さんが、食い入るように見てたらしいんです。その奥さんと出会ってしゃべったら、真っ先に僕にありがとうって言ってくれて、すっごい楽しい時間を過ごしたって言ってくれて、モータースポーツファンじゃない人にそうやって言ってもらえるのって、すごいうれしくて。
ライダーのみんなもそういう空気を感じてたんだと思います。僕らトライアルの世界って、ライダー一人一人がトライアルが盛り上がって欲しいって思っているんです。みんな思いは一緒。だから選手たちもみんな色んな声を周りから聞こえてて、漏れてくる声に喜んでるみたいですね。
僕自身も予選でスタートするぞって時に、大学生が12人ぐらい横に来て、すっげえきゃあきゃあ言ってくれて。「何これえ」みたいな、「何やっとんの」みたいな。「これってあれじゃんYouTubeでよく見るすげえ動画のやつじゃん」みたいなことをワーワーキャーキャー言ってて、僕もすっげえおもろいの来たなと思って。今回の、予選の第2セクションって飛びつきやんか。
折口 ああ、せやなあ。
藤原 大ジャンプ見せれるぞと思て、ブーンって飛びついたら、大学生もウワーみたいな、もう絶叫してて、むちゃ喜んでたんよね。そんなんとかもむっちゃくちゃ面白くて、乗りながら楽しめた。見やがれ俺の走りみたいな感じ。こっちも走ってて面白いんですよ。だから僕のセクション造ってる設計の観点から言っても、ライダーファースト。これ一番重要。
折口 そうですね。走る方が楽しいと思えると、ライダーってね、スーパーマンなんですよね。持っているパフォーマンスをどんどん発揮してくれる。そこすごい大事やなと。
藤原 ちょうど、今回45分間お昼の時間に、予選とか見てファンになった人たちが選手の元に駆け付けて、「写真撮らせてください」、「サインください」ってすごかったらしいんです。それってライダーからしたら普段ない事やから。僕らは毎回サイン求めてくれる人の顔を覚えていたりとかするんやけど、ほんまに知らない人がサイン求めて来てくれたりとか「写真撮ってください」って撮ったりとか無茶苦茶うれしい。
僕のイメージではロードレースとかスーパーGTで言うたら、ピットウォークの時間みたいな、そんなちょっとした45分やったんやけど、やってよかったなと思って。
折口 あとあれ良かったな、オフィシャルグッズ。イベント始まって間もない頃から既に長蛇の列できてましたもんね。
藤原 もてぎの世界選手権でもいっぱい来てくれてたもん。あのシティトライアルのタオル持ったりとかTシャツ着たりとかして。
折口 僕もシティトライアルの帽子を被ってバイクイベントとか行くと、声を掛けられるんですよね。「あ、シティトライアルじゃないですか」みたいな。あれはちょっとうれしいですよね。
反省点をあげるとしたら…
藤原 残念ながら今回、すごい反省点があって、やっぱりアナウンスが遅すぎた。場所が決まらなかったから、しゃーないって言えばしゃーないんやけど、やっぱり理想を言うと、もっともっと早い段階から、メディアの皆さんにも、スポンサーの皆さんにも、もっとたくさんのバイク乗りのお友達とか知らない人に対してもPRすべきやったんやけど、残念ながら全くその時間が取れなかった。
終わってみて、大阪の多くの人が「え、そんなんあったん」みたいな。「知らんかった。知ってたら絶対行ってたのに」っていう声がすごく多かった。そこに関してはやっぱりアナウンスがそこまで僕ら出来てなかったなと。用品店でもいいし、バイク屋さんでもいい。小っちゃいバイク屋さんでも、工具メーカーさんでもなんでもいいから、告知ポスター張ったり、もっともっとPRをするべきやった。
折口 もうあれやったら、選挙カーみたいなの作って、街角演説するぐらいの勢いでね。
藤原 折口ちゃんが通勤するときの背中にシティトライアルのポスター張って、通勤してもらわなあかん。
折口 恥ずかしいわ。お前何考えとんねんて、上司から殺されるわ。
藤原 あと、本当に街の中でやるのがいいのか、ああいうイベント広場でやるのがいいのかっていうのは非常に悩ましいところですね。イベント広場でも神戸のメリケンパークだったりとか、横浜の赤レンガ倉庫だったりとか…、頭の中のイメージやけど。はたまた、ほんまの街中、通天閣並みに街中でできる場所。東京でいったらなんかシンボリックなものがある場所の前でできたらとかね、しかも世界に発信できる場所。
折口 せやね。
藤原 外人がフロムジャパーンって言えるような、東京タワーだったりとか、雷門だったりとか、お城の前とかね、そういう海外の反響とかも気にして僕らはプランニングしていかなあかんし、って思っています。
折口 夢が広がりましたねえ、ほんと。
加賀山就臣、来襲
藤原 でもねえ僕の思いはトライアルだけが盛り上がったらいいとハナから思ってもなくて、今回加賀山就臣さんていうロードレースのレジェンドライダーがお忍びで来てくれて。
折口 あれはビックリした。
藤原 ビックリしたんやけど、俺も全然知らんかったんや。俺仲いいのに、全然一言も言ってくれてなくて、「なんで来たんすか」って思わず言っちゃって…。加賀山さんが「朝起きて、なんだか行こうと思ったから、新幹線乗ってきたんや」って。
加賀山さんいわくちょっと視察みたいなもんらしくて。加賀山さんもやっぱモータースポーツ界を盛り上げようと思って色んなアイデアを練って、イベントをしてるんです。その参考になればと見に来てくれてて。
僕に言ってくれたのは「すごい悔しい」と。トライアルはこんな狭い場所で、こんな広場でイベント広場だったりとか狭い場所で本気のレースを見せれる。デモじゃないから、本気のレースやから、その本気を見せれるというのがマジうらやましいって言って。
僕はね、見に来てくれた人達が、トライアル近くにないからモトクロス見に行こうや、ロードレース見に行こうやとかさ、なんでもいいねん。モータースポーツの魅力をもっと一般の人が知ってもらえるようなきっかけになればいい。ほんときっかけ作りなんだよ。だってきっかけがないと行かないから。
折口 そうだね。
藤原 僕の友達に、普通に地元の友達に「俺鈴鹿サーキットでデモンストレーションするから、お前ら来いよ」って言っても、来ない。きっかけないもん。でも、シティトライアルならその時間だったら仕事終わってから決勝見に行けるぜ、とか。電車に乗ったら間に合うじゃん、ってきてくれる人がいる。
折口 大阪から鈴鹿だと、まあバイクで行けば2時間かかるかどうかですけど、仕事終わって2時間車飛ばして見に行くって距離にはちょっとハードル高い。万博公園か、モノレール乗ったらすぐじゃんかってすごくいいよね。
藤原 今回は、万博公園の芝生を管理している京阪園芸さんの人も見てくれてて、やっぱりめっちゃ楽しかったって。事務員のお姉さん方も見に来てくれたんやけど、めっちゃんこおもろかったって。「こんなイベント万博で今まで初めてです」「これは最高でしたぁ」ていうてくれて。僕らは多少なりとも芝生を荒らしちゃったけどそれを全力で許してくれて、全力で面白かったって言ってくれた。
協賛スポンサーの中で、いやあちょっと来年はいいっすわ、って断られるような企業は今無いんよね。なんかそういうのもすごいうれしい。お金出してもらっているからね。
通天閣のインパクト
折口 個人的に言いますと、去年のシティトライアルは通天閣だったから、特に関東の方々かな、夜遅くまで新世界にいて24時間串カツ食べれますんでね、でホテルからね、目の前じゃないですか会場が。あれすげえ良かったなと。遠くから来られている方々からすると、やっぱり串カツの新世界っちゅうのはなかなか遠いんですよね。
藤原 たしかに通天閣のインパクトは忘れられない。
折口 ここだけの話ですけど、僕の家が通天閣の近所で、慎也さんも仲いいんで、たまに遊びによく大阪を歩くわけで、家からも新世界歩いて行ける距離で、以前一緒に歩いて行ったんですけどね。2人で改めてこの新世界の商店街を見て思った事、狭いな、ようやったなって。
藤原 マジで狭かった。改めて思った。
折口 ほんとようやったなって、2人でほんまに言いました。ここだけの話です。
藤原 ほんと、まだまだ可能性あるんで、どこまで上り詰めて行けるか、分かんないすけど。
折口 1回目も2回目もそうだと思うんだけれども、お客さんがどんどん発想力をかき立てられる。え、ここでできたんだから、あそこでもできるよねって。お客さんからすごく声が大きかったっていうのは、特徴的だったし、2回目の時、当日摂津かな、今回の万博会場が近い友人がいて、その友人は台湾人なんですけれども、正直トライアルもこの距離で見たのは初めてだったらしくて、「これすごいよお、台湾にも持って行きたい」ってすごい熱く語ってくれて。
藤原 SNSでメッセージとか、いっぱい飛んで来るんですよ。「慎也君、ここの場所どう」とか。誰この人、とか思いながら。でもね、ほんとそれってうれしくて、ライダーもライダーじゃない人も、モータースポーツが好きな人も、勝手にイメージを膨らませてくれるのは、ほんとないんよね。だって僕が鈴鹿8耐見て、鈴鹿で出来るんだったら三宅島でもできるでしょみたいな、思うかっていったら思わないね。やっぱ全然ちがうんだよ、発想が。やっぱシティトライアルってレースって形やけど、そういうイメージをかき立てられて、共感してもらえるんやな思て。
折口 一般のお客さんにアンケートを募ったら、どうなんですかね? 自分が思うシティトライアルみたいなものをアンケートで取ってみて、みんなの思いを集約したら、果たしてみんなどんなイメージをしているんだろうなと。そんなんもやってみたら結構面白いヒントを得られるのかなあと、ふと思っちゃいました。中にはねもしかしたら、どこやねん、そこみたいな所をいう方もいれば、東京タワーだったりとか、もしかしたら渋谷の交差点を止めちまえという発想の方もいるかもしれません。
藤原 でもリアルにいるよ。渋谷の交差点止めちまえという人が。
折口 なんかそんな声も吸い上げたら、みんなで作るシティトライアル感が出てすごいいいんじゃないかと思いますけどね。そんなんやってみます?
藤原 そういう声はやっぱり聞きたいですよね。それは実現できるかできないかは別として。
折口 そうそう。
藤原 やっぱ夢っていうのは語るもんやし、いいね。
藤原 シティトライアルってこんなにみんなから評価されて期待持たれているイベントになっているけど、その背景には無償の愛で頑張ってくれているたくさんの人たちが居てて、迷惑も僕もめっちゃ掛けてるし、今はひたすら頭下げる事しか僕はできない。
その人たちがもっともっと無償という形じゃなくできるように僕もイベントやっている実行委員長としてはね、何とか協賛企業さんとか、行政とかもっと予算集められるように頑張って働き掛けたいと思ってます。
なんでもそうですけど、全部繋がり。人との繋がりの輪が広がっていって、そんな人まで繋がっちゃったんやみたいな人も中にはいる。一人ひとりが私なんて僕なんて関係ないよって思わず、協力してもらえたり手を差し伸べてもらえるんなら、滅茶苦茶おれは助かる。
藤原 この間、「今ちゃんの実は…」ってテレビ番組出たんやけど、あれもあれやで、シティトライアル繋がりやねん。
折口 あ、そうなんや。
藤原 そのテレビの制作会社の中にバイク好きがいて、シティトライアル見に行ったんやって、通天閣。そんで、あの人すごいっすわみたいな話になったみたい。番組のコーナー「ゴイゴイスー」で、日本一になった人を見つけるみたいな企画があるんですけど、あの人もしかしたらなっているかも知れないんで、って調べたら僕が1回日本一に国際A級でなってるから連絡来て、ちょっと出てもらえませんかと。
折口 繋がりって面白いよね。
藤原 え、そこ繋がるみたいな。
裏話的な…
折口 もう45分しゃべってるよ。
藤原 そうやなー、あと裏ネタ的なもので言うたら、原木とかは全部もう売却しました。
折口 あのちょっと原木の話で言うと、一個忘れられへんセリフがあって、ちょっとさっきの前のカフェでの話と被るけど、親父さんのあの一言がすっごく忘れられなくて。
親父さん、設計はまあ慎也さんがやってCAD起こした人がいるとして、当然ながらその図面通り切っていくわけなんですけど、親父さんこれ大変やったんやないですかって聞いたんです。
親父さんそりゃ匠工房さんという会社さんでずーっと職人を大工さんされてたんで、そりゃそうやなていうのも分かりますけど、片手間で1週間でやったって。サラッと親父さんが、この人かっけーなみたいな。あれ忘れられん。
藤原 ほんまね、でもねトータルでいったら、マジ1週間ぐらいだから。
折口 そう、しかも片手間って親父さんいわっしゃる。
藤原 そうそう丸一日掛けられるんじゃないんですよね、現場あるから、ものの日中の2、3時間を縫って、ちょっとリフト乗ってコチョコチョっとしたら、はい現場行って、はい帰って、チョコチョコっとしてていうのをずっと段取り組んでくれてやってくれてて、でもリアルにそんなもんやと思うよ。
折口 まあそうなんですけどね。でも正直言いますけど藤原家はちょっとすごいですいろいろと。イヤイヤ、切ったら切ったで置いとく場所どこにあんねんて、普通。よう置いとけるなって、そりゃまあ一緒に行ったら分かりますけど。あ、置ける場所あるわなと。
藤原 西脇でもうちの敷地はかなり田舎やからね、田舎やから広いんで。
折口 すみません、ここだけの話だけらしいですけど、近所の人たちからはあれを置いて藤原家は一体何をしようとしたんだっていう風に言われてたっていうのを聞いたような噂もあります。
藤原 いやだって藤原家にパレットが200枚以上積まれるんですね。今からパレット屋さんでもしだすんかー、みたいな。
折口 もし第3回シティトライアルするとなったときには、もしかしたら藤原家に2、3週間前に行くとすごい光景が見られるかも知れませんね。
藤原 ああ、全然見られますよ。2、3週間前なんか全部揃っているから。
藤原家にはもうね、搬入の設営前に行ったらもう用意済みで10トン車がドカーン乗り付けて、全部積みますからね。
トラックの積載とかもすごく難しくて、それこそ重量があるから重量を超えて違反させたらあかんから、一応重量も分かるやつは分かるように量ったりしながら、やっていくんやけど、それも図面とかに全部起こしていって、原木とかもほんまにこれ10トン一緒に積めるかなみたいな、え、積めなくない、で一回こう何となくのやつを想像して、で、1台ずつ詰めてとかね。
折口 多分なんですけど、この藤原慎也という男ですけれども、当然ながら普段は会社員してまして、ココロケアさんというこれまた素晴らしい消臭剤を販売している営業さんなんですけれども、当然ながらバイク量販店にも行かれる場合もあるんですけど、多分そんなところに藤原慎也がフッて現れると、シティトライアルだーって言われるのが多いんじゃないかなーっていうのが個人的に思うんですけどね。
藤原 この間兵庫県の西宮の駅前を歩いていたら、いきなり前からおっちゃんが走ってきて「シティトライアル行ったよ」って言って。
折口 なかなかすごいですよこれ。
藤原 俺普通にスポンサーさんとご飯に行った帰りやったんやけど、1人で歩いてたら。すごいうれしいやんねそれね。
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