この記事をまとめると
■愛犬家と愛犬にとって最適なクルマとその理由を解説
車内にもち込みたくないからってリヤワイパーに愛犬の排泄物を入れたコンビニ袋……は違反! どう処理すべきかプロの愛犬家に聞いてみた
■いずれのモデルも後席にこだわったさまざまな工夫がポイント
■犬を飼っていないユーザーにもお薦めな後席の快適性が極めて高い3台となっている
フリード・レイバック・スペーシアが愛犬家と愛犬に最適な理由
大型サルーンやMクラス以上のボックス型ミニバンの後席(2列目席)が快適なのは当たり前。しかーし、軽自動車やコンパクトミニバン、クロスオーバーモデルにも、後席がめちゃくちゃ快適なクルマがある。その快適度は、乗員はもちろん、後席が特等席となる愛犬にとっても同じ。ここでは、軽自動車、コンパクトミニバン、クロスオーバーモデルのなかから、後席の快適度レベルが高い3車を紹介したい。
まずは「ほんとにそうなの?」と思うかもしれない軽自動車のジャンルで特筆すべき1台となるスズキ・スペーシア、スペーシアカスタム&スペーシア ギアだ。
両側スライドドアをもつスーパーハイト系軽自動車はN-BOXを始め百花繚乱だが、スペーシアはボディ剛性の高さを実感できる、前後左右の姿勢変化の少ない運転感覚、乗り味、そして車内でテイクアウトの食べ物を食べやすい配慮(助手席前のビッグオープントレーと後席パーソナルテーブルの装備)もさることながら、後席の快適性にこだわりまくった1台でもあるのだ。
その理由は大きくわけてふたつ。まずは、スズキ初採用のマルチユースフラップと呼ばれる後席の仕かけ。なんとフラップの角度、長さを調整することで、3つのモードに対応。
ひとつめはフラップを上向きにすることでシート座面の”防波堤”のようになり、シート座面に置いた荷物が前方に崩れ落ちるのを抑制し、フラップ位置が最大120mm伸びる「荷物ストッパーモード」。
ふたつめは後席のリクライニングを起こした状態でフラップを前方に伸ばし、脚の裏側に「マルチユースフラップ」を密着させることで、走行中の姿勢安定をサポートしてくれるとともに、後席の座面(実測480mm)が短いと感じる長身の人でも、シート座面が伸びたような着座姿勢となり、快適度が大幅にアップする「レッグサポートモード」。
そして3つめは軽自動車の後席初となる、後席のリクライニングを倒した状態でフラップを前方や上方向に出して脚を乗せれば、まさに旅客機の上級クラスなどにあるオットマン同様、お尻にかかる負担をふくらはぎなどに分散させる効果があり、着座の贅沢感、寛ぎ感がUPする「オットマンモード」。
これがどう、愛犬にもアピールできるのかといえば、わが家の3代目自称自動車評論犬(!?)のジャックラッセルのララが乗車して発見した、愛犬用の第4のモードといえる「あご乗せモード」である(勝手に命名)。愛犬のくつろぎ用のあご乗せクッションというアイテムもあるのだが、「荷物ストッパーモード」にセットすると、まさに小中型犬のあご乗せにぴったりらしい。その証拠に、ララは停車中、ずっとあごを乗せて寛いでいたからである。
それだけじゃない。スペーシアには、後席でも夏は涼しく冬は暖かい、車内全体を快温にしてくれる「スリムサーキュレーター」が用意されていて、後席乗員はもちろん、後席に乗車した暑がりの犬も寒がりの犬も、四季を通じて快適すぎるドライブを楽しめるというわけだ。
ガチライバルのホンダN-BOXやダイハツ・タントにない快適装備でもあるのだ。
犬が乗って快適なら人が乗っても快適
続いてコンパクトミニバン部門では、2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーをミニバンとして初受賞したホンダ・フリードだ。
その完成度の高さは専門家をも納得させるもので、3列シート、2列シートのほか、ライバルのトヨタ・シエンタにない2列目キャプテンシートの6人乗りを揃えているところも特徴的だが、なにしろ走行性能は上質かつ快適無比な乗り心地、驚くべき車内の静かさ、3列目席の格納のしやすさなど、多岐にわたる(電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能もこのクラスではフリードだけ)。
その特徴部分のなかでも、乗員はもちろん愛犬にもやさしい装備として挙げられるのが、クラス初の後席用リヤクーラーの用意。これまで、コンパクトミニバンではコスト面からも、後席用エアコン吹き出し口は装備されなかったのだが、新型フリードには前席でも操作できる後席用クーラー(5段階の風量調整が可能。リヤ温度は前席のエアコン操作パネルで調整。暖房も行えるエアコンではない)を天井に新設定。
シエンタはそこがサーキュレーターだから、後席の、とくに暑い時期の空調環境面では新型フリードが大きくリードすることになる。
これで2024年の夏の酷暑のような暑い日でも、1年中毛皮をかぶっている犬も後席(3列目席含む)で快適に過ごせることになる。クロスターの場合は汚れに強いシート生地を採用しているところも、愛犬家にとってうれしいポイントではないか。もちろん、後席の窓部分に、日差しを和らげ、外からの干渉を抑制してくれるロールサンシェードが備わるのもドッグフレンドリーポイントだ。
そして愛犬と暮らし、愛犬とのドライブ機会も多いモータージャーナリストにしてドッグライフプロデューサーでもある筆者が、新型フリードの開発陣と話して感動したのが、新型フリードでは操安性とともに車内の静粛性を、ミニバンの特等席である2列目席にフォーカスして開発が行われた事実だ。
一般的なクルマの操安性や車内の静粛性の開発は前席で行われるのが当たり前なのだが、「ミニバンではそれで正しいのか?」という点に立ち戻り、新型フリードではそうした開発が行われたのである。それはズバリ、後席乗員はもちろん、特等席が後席となる愛犬にも大きなメリットをもたらしてくれるのは当然。車内でどこかにつかまれず、聴覚にも優れた犬にとっての超快適空間がもたらされたことになる!
最後に紹介するのは、最強・最高のドッグフレンドリーカーであると心底思っているスバ・レイバックである。スバル自慢のAWDであり、オールシーズンタイヤを履いていながら、驚異的な車内の静かさと高級サルーンに匹敵する乗員・愛犬のどちらにとっても快適無比な乗り心地を実現。
そしてここでの評価ポイントとなる後席についても、居住性のゆとり、シートのかけ心地のよさはもちろん、暑がり、寒がりの犬にうれしい後席エアコン吹き出し口を完備(クラス下のクロストレックには装備されず)。
さらに、隠れドッグフレンドリーポイントといえるのが、後席4:2:4分割の可倒式である点だ(クラス下のクロストレックは6:4分割)。それがどう愛犬に優しいのかといえば、短距離、やむなく大型犬などをベース車両のレヴォーグに準じるラゲッジルームに乗せた際、4:2:4分割の”2”部分をアームレストとして倒すことで、4名乗車でもキャビンとラゲッジルームに幅220mmのスルー空間ができ、ラゲッジルーム部分にエアコンの風が届きやすく(後席エアコン吹き出し口も完備)、また、愛犬と飼い主のアイコンタクトが容易になり、お互い、安心してドライブを楽しむことができるようになるである。
試しに、停止時にわが家の自称自動車評論犬のジャックラッセルのララをラゲッジルームに乗せてみたところ、「これなら快適、寂しくもないわん」とのことだった。
ということで、ここで紹介したスペーシア、フリード、レイバックは後席のクラス随一の快適性の高さに加え、愛犬を後席に乗せるのに最高最適なクルマたちであると、ドッグライフプロデューサーとしての立場からも断言したい。同時に、犬を飼っていないユーザーにもお薦めな後席の快適性が極めて高い3台でもある。
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みんなのコメント
ソフトタイプやケージ無しだと急ブレーキや衝突時に真っ先に被害を受けるのは、シートベルトのできない犬ですから。
ワンコの命を優先するなら車選びの前にケージ選びから始めたほうが良いです。