NTTインディカー・シリーズのオーナーであるロジャー・ペンスキーは、2022年からマニュファクチャラーとしてインディカーに参戦することについて、フェラーリと予備交渉を行ったと認めた。
先週、ペンスキーはポッドキャスト『Brick-by-Brick Sirius XM』において、「我々は他のマニュファクチャラーを増やす可能性も視野に入れている」と語った。
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「フェラーリは、新しいエンジン規則を導入する2022年にシリーズへ参戦することに興味を持っているのかもしれない。このシリーズにおいて3つ目のマニュファクチャラーが参戦すれば、素晴らしい財産になる」
現在インディカーでは、ホンダとシボレーというふたつのマニュファクチャラーがエンジンを供給している。かつてはロータスもエンジンの供給を行っていたが、成績が振るわず2012年にインディカーとの契約を終了。それ以来インディカーは、参戦するマニュファクチャラーを最低でもひとつ増やしたいと考えている。
「我々はこのスポーツに新しいマニュファクチャラーを引き込もうとしている。フェラーリは以前にも公に関心を示していたので、今回は腰を下ろして話をした」
「インディカーにとって、フェラーリの参戦は素晴らしいものだろう」
F1では2021年より予算制限が導入されることが決まったが、フェラーリは、もしスタッフを大幅に削減せず彼らを雇い続ける場合、新しいモータースポーツのプロジェクトを見つけることが必要だと訴えている。
フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、「フェラーリは従業員に対し、大きな社会的責任を負っている」と説明した。
「将来的には、彼らそれぞれに確実に職場があるようにしたい。このような理由から、我々は他のプログラムを評価することを始めた」
「我々はインディカーを視野に入れている。大きく異なるカテゴリーだが、2022年にはレギュレーション変更が予定されている」
当初インディカーのレギュレーション変更は2021年に行われる予定であったが、新しいマニュファクチャラーを引き込むことを目指し、導入を1年遅らせた。現在使用されているシャシー『DW12』に代わる新しいシャシーの段階的な導入も進んでいる。
また、マクラーレンも将来的に他のカテゴリーで戦うことを視野に入れるかもしれないと示唆していた。そのマクラーレンは今年、アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツとパートナーシップを結んでインディカーにフル参戦している。
世界中のモータースポーツがそうであるように、新型コロナウイルスのパンデミックによって、インディカーの2020年シーズンの開幕も遅れたが、6月6日に開幕を迎えた。なお世界三大レースのひとつであるインディ500は、8月へ延期することが決定している。
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