鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第3戦。GT300クラスの予選では、10号車TANAX GAINER GT-Rを駆るルーキーの大草りきが好走。彼がQ2で記録した1分56秒552を上回る者は現れず、大草とQ1を担当した富田竜一郎はピットロードで喜びを分かち合い、ポールポジション記者会見にも出席した。
しかし、そんな10号車にまさかの展開が。予選後の再車検で最低地上高が足りないことが発覚し、再車検不合格・予選タイム抹消という裁定が下ったのだ。
■10号車GAINERの大草がトップタイムも、まさかの再車検不合格。7号車BMWがPP|スーパーGT第3戦鈴鹿:GT300予選
これによりポールは7号車Studie BMW M4に転がり込んだ。今回アウグスト・ファルフスの代役としてステアリングを握り、Q2のアタックを担当した近藤翼は、ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン(PCCJ)とのダブルエントリー。スーパーGT予選後にPCCJのレースを戦い、そこから帰ってきた時に繰り上がりポールの報を聞いたという。
「こういうこともあるんだなと。びっくりしました」と近藤はひと言。これまで第3ドライバーとしてポールポジション会見に出席した経験のある近藤だが、自身の手でポールを掴み取るのは初めてだ。
「走行機会が限られていて、クルマへの理解が十分できていない中で、タイヤとクルマが受け止めてくれました」と語る近藤は、BMW M4とミシュランのパッケージは非常に完成度が高いと感じている。
「すごく乗りやすいです。ツーリングカーというより、どちらかというとフォーミュラカーのように感じるくらい、空力も効いています」
レースへの意気込みを近藤に尋ねると、「せっかく良い位置からスタートできますし、なかなかない機会なので、優勝したいですね」とひと言。限られたチャンスの中で、結果を残せるかに注目だ。
一方、失格の憂き目にあった10号車。事の顛末について、藤井一三代表は次のように話した。
「規定されている最低地上高に、左のフロントがちょっと足りなかったんです」
そう語る藤井代表。その“ちょっと”というのは、まさに1mm前後の誤差だったという。
「事前に車検をする際、メカニックもエンジニアも寸法を把握しています。そこからセッティングをいじる際は、(レギュレーションで)OKなところまでしかいじらないのですが、そこで(認識が)微妙にズレた……そのくらいしか考えられませんね」
「ドライバーは頑張ったので、彼らには申し訳ないです」
決勝は最後尾からの追い上げを強いられる10号車だが、開幕戦では6位、第2戦では優勝と、ここまでのパフォーマンスには目を見張るものがある。藤井代表は決勝に向けて、「今回は失敗したけど、良い流れにはあると思います。それを断ち切らないように頑張りたいです」と意気込んだ。
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