予選トップの上村が接戦を制す
「ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)」2019年シリーズ第3戦決勝が、5月3日に富士スピードウェイで開催され、上村優太が接戦を制して優勝を果たした。
PCCJ第3戦のポールポジションを獲得したのは、ニューコースレコード1分40秒934を記録した上村。2番手は2013年、2014年のPCCJチャンピオンである小河諒、3番手は今年初参戦となる大滝拓也がつけた。
ジェントルマンクラスのポールポジションは、こちらもクラスニューコースレコードとなる1分42秒258をマークした内山清士。2番手は第2戦で初優勝を飾った永井秀貴、3番手は昨年「ポルシェGT3チャレンジカップ」のカテゴリーIIでチャンピオンを獲得した今田信宏となっている。
タイヤが厳しくなった上村に牙をむいた小河
午後4時15分からのフォーメーションラップを経て、決勝レースがスタート。ポールポジションの上村はスタートを上手く決めてトップで1コーナーを抜け、2番手の小河と3番手の大滝が続く。5番手スタートのPCCJ ジュニアプログラムドライバーの笹原右京は4番手に浮上し、トップ3を追いかける。
上村は2番手以下との差を広げるべくペースをアップし、4周目にはギャップを1秒790まで広げてみせた。3番手の大滝は、2番手の小河の背後まで迫るが、攻略できずに周回を重ねていくことになる。その後方では星野敏、武井真司、内田優大のベテランドライバーが5位争いのバトルを展開している。
レース後半になると、トップを走る上村はタイヤの消耗もあり、2番手の小河との差が一挙に1秒以内まで縮まってしまう。
小河の追い上げ一歩届かず、上村が勝利
「タイヤが厳しくなってきたため、慎重に走っていたのですがいくつかのコーナーでミスを犯してしまいました。そこで小河選手に迫られましたが、最後は必死で逃げ切りました」と、上村。残り1周となった14周目には小河が上村に並び掛ける場面もあったが、上村がなんとか逃げ切り、優勝を手にした。
2位に甘んじた小河は「レース後半が勝負と考え、前半はタイヤ消耗をセーブする走りに徹したのですが、最後に逆転するのは難しかったですね。でも、この悔しさを明日のレースで晴らしたいと思います」と語る。
3位の大滝は「まだ経験値が少ないので、迷いながらドライビングしている部分もあります。そこを早く埋めて、速さに繋げて行きたいと思います」と力強く語る。4位は単独走行となった笹原、3台で繰り広げられた5位争いは星野が制し、6位に内田、7位武井のオーダーでフィニッシュとなった。
ジェントルマンクラスは永井が2連勝
ジェントルマンクラスは、クラスポールポジションからスタートした内山が安定した走りで、2番手以下を引き離して順調に周回を重ねていく。しかし、12周目のパナソニックコーナーでまさかの単独スピンを喫し、順位を大きく落としてしまう。
代わってトップに立ったのは、2番手スタートの永井で第2戦に引き続き2連勝を飾る。「今日は内山選手の速さにまったくついて行けなかったので、ラッキーな優勝だと思っています。次は、きちんとバトルをして勝ちたいですね」と、永井。
2位はクラスグリッド6番手から好スタートを決めた浜崎大が獲得し、「永井選手を追いかけたかったのですが、背後からは山口選手が追いかけてきていたので、ポジションを守り切るのに必死でした」と振り返った。3位となった山口は「最後は無理をせず、自分のペースで走りきり表彰台を獲得できました」とコメント。4位にTAKASHI HATA、5位に内山、6位に今田が入賞している。
5月4日(土・祝)11時55分にスタートを予定する第4戦決勝は「モービル1チャレンジ」として開催され、15周もしくは30分間で競われる。スターティンググリッドは第3戦と同じく上村がポールポジションを獲得。2番手は小河、3番手に大滝というグリッド順でスタートする。
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