現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 伝説のAMG「レッドピッグ」が北九州に! 本物そっくりのレプリカは公道仕様なのでその気になれば普段遣いもできちゃいます

ここから本文です

伝説のAMG「レッドピッグ」が北九州に! 本物そっくりのレプリカは公道仕様なのでその気になれば普段遣いもできちゃいます

掲載 9
伝説のAMG「レッドピッグ」が北九州に! 本物そっくりのレプリカは公道仕様なのでその気になれば普段遣いもできちゃいます

伝説の「レッドピッグ」を忠実に再現したレプリカが存在していた

欧州ツーリングカー選手権で大活躍して、AMGの名を世に広めた伝説のレーシングカーが、メルセデス・ベンツ「300SEL6.8AMG」だ。「レッドピッグ」という愛称で親しまれたメルセデスはオリジナルこそ失われているものの、忠実に再現されたレプリカが存在していた。北九州のショップが販売している280SEベースのレプリカ車両を紹介しよう。

日産「フェアレディZ」を「スカイライン」ベースで作ったら「スカZ」になりました! ボルトオンパーツを紹介します

AMGの名を世間に広めた伝説のメルセデス

「AMG」といえば、いまでこそメルセデス・ベンツの高性能モデルを指すが、もともとはチューナーであった。AMGの名前の由来はと言うと、創業者それぞれの頭文字であるAufrecht(アウフレヒト)のA、Melcher(メルヒャー)のMと、アウフレヒトの故郷であるGrossaspach(グローサスパッハ)のGを取って名付けられた。以前はメルセデス・ベンツのチューナーとして名を馳せていた。だが、現在はメルセデス・ベンツでありながら独自の「メルセデスAMG」ブランドとして展開されていることはご承知の通り。そんなAMGの名を有名にさせるきっかけとなった1台が、今回紹介するメルゼデス・ベンツ300SEL6.8AMGである。

レース界の話題をさらった「レッドピッグ」

時代は1971年、当時はモータースポーツブームの真っただ中だった。そのなかでも欧州ツーリングカー選手権(以下、ETC)は、ツーリングカーレースのトップカテゴリーとして各メーカーが熾烈な争いを繰り広げていた。そこにAMGが満を持してメルセデス・ベンツ300SEL6.3をベースにレーシングモディファイを加えたマシンを投入した。

パワーユニットとして搭載したのは、6.3L V8 SOHCエンジンをチューニングして6.8Lに排気量を拡大したエンジンで、さらにDOHC化まで達成したもの。ノーマルエンジンは最高出力が230ps程度だったが、AMGチューンによって最高出力は428psに達するハイパワーエンジンへと進化していた。

ETCへはシリーズ中盤からの参戦だった。第5戦スパ・フランコルシャン24時間耐久レースでは、名門アルファ ロメオやフォードを相手に総合2位を獲得している。レーシングカーの中で1台だけ大きなボディを持つセダンが、とんでない加速を見せて走っていく様は、ギャラリーを夢中にさせて話題をさらった。世間では「世界最速の4ドアセダン」と評されるようになり、「レッドピッグ」という愛称が与えられてファンたちに親しまれた。

ベース車両はメンテナンス性や耐久性を重視

現在のAMGの原点ともいうべきマシンが、この1971年に登場したメルゼデス・ベンツ300SEL6.8AMGであり、忘れることのできない記念モデルであることは間違いない。だが残念なことに、オリジナルモデルはテスト中の事故によって全損し、この世には存在していない。したがって今回紹介するモデルは、そのオリジナルを再現したレプリカということになる。

しかし、ただのレプリカと言うなかれ。希少価値という点では非常に貴重な1台なのだ。そのクルマを所有しているのは、ヴィンテージカー専門店として北九州市小倉にファクトリーを構える「VISCO」だ。クルマの素性について詳しい話を代表に聞くと、もともとアメリカのビルダーが製作したものだったという。そのため、本来なら300SELをベース車両として使うべきところが280SEになっているとか。

それはなぜなのかというと、300SELは足まわりがエアサスペンションになっているため、マメなメンテナンスが必要になり、耐久性の面でも不安を抱えているからだという。そこで、スプリング式サスペンションのモデルである280SEをベースに作り込まれているそうだ。

その気になれば手に入れて街乗りもできる

見た目に限って言えば、完全なるレーシングモデルとして再現されていて、レッドピッグならではのスパルタンな雰囲気を醸し出している。ところが実際にレースに出て走るために作られたわけではないので、街乗りとして公道を走行できる仕様になっているのだ。オリジナルの再現度は抜かりなく、トランクに搭載されているレース用の安全タンクでさえダミーで備えられているほど。オリジナルに忠実ながら、実用的にアレンジされているところがじつにユニークだ。

AMGを有名にした伝説のメルセデスが、街乗り仕様にリメイクされているとなれば、レーシングカーには手を出しにくいと思っている人でも、思わず手に入れたいと思ってしまうのではないだろうか。そんな人には朗報。じつはこのレッドピッグは、決して手の届かないショーモデルではないのだ。実際にVISCOが販売していて、その気になれば手に入れることができる。日本にはここまで忠実に再現したレッドピッグは他に存在していないそうなので、興味のある方はぜひお店に問い合わせてもらいたい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース

みんなのコメント

9件
  • 古い画像で現物を見たことあるが、めちゃくちゃ格好良かった。
  • 引き篭もり
    無職 
    親に家賃払って貰ってる

    は全部当たってますね。 これをコメントすると該当本人がムキになって削除する爆

    まあ君、あと人生20年しか無いんだからせいぜい憧れのA1でも乗れるように頑張りなよ爆
    (A1じゃないと無理でしょ?爆)

    まあ親の年金だけだと不可能だからなんか不正するの?笑笑

    そんな不正する頭もないかwww じゃあ死ぬまで無理確定!

    ザマあwww
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577.8756.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

60.0460.0万円

中古車を検索
300の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577.8756.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

60.0460.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村