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第2戦直前! スーパーGT開幕戦・岡山の決勝を振り返る「GT500/GT300」ともに大荒れの展開でした

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第2戦直前! スーパーGT開幕戦・岡山の決勝を振り返る「GT500/GT300」ともに大荒れの展開でした

天候に翻弄された開幕戦

2023年4月16日に岡山国際サーキットで開催されたスーパーGT開幕戦。決勝レースを制したのは、GT500が23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスが18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)だった。

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普段ではあまり見ないようなアクシデントも多発

2023年シーズンのスーパーGTがついに開幕。岡山は土曜日こそあいにくの天気となったものの、決勝日は午前から好天に恵まれ、多くのレースファンが駆け付けた。コロナ禍による諸制限も基本的には撤廃され、観戦環境も以前の形に戻った格好だ。なお、決勝レース終盤となる15時台には雨も予想されていたため、波乱の予感も漂わせていた。

■GT500:日産が1-2フィニッシュを遂げる

GT500のフロントロウは、雨の予選で速さを見せたミシュランタイヤ勢が独占した。ポールポジションは23号車MOTUL、2番手は3号車Niterra MOTUL Z。3番手は64号車Modulo NSX-GT、4番手は14号車ENEOS X PRIME GR Supra、そして5番手はWedsSport ADVAN GR Supraとなり、タイヤメーカー4社がトップ5に揃い踏みとなった。なお、公式練習で大クラッシュして予選を欠場した39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraは修復が完了しており、無事グリッドに着いた。

レース序盤はスタートから23号車NISMO、3号車Niterraがポジションをキープした一方で、3番手の64号車Moduloはペースが上がらず。後続に次々オーバーテイクを許した。3番手争いを抜け出したのは100号車STANLEYで、ドライブする牧野任祐は前を行くミシュラン勢2台に接近していった。

そんな中、7周ごろから小雨が降り始め、路面を濡らしていく。当初はレースに大きな影響はなかったものの、15周目頃から一気に本降りとなり、瞬く間に豪雨に。そして雹まで落ち始めた。15周終了時には先頭の23号車NISMOをはじめ数台がピットインし、多くの車両がそれに続いていったが、GT300にストップする車両が続出したため、フルコースイエロー(FCY)の後セーフティカー(SC)となった。ピットレーンはクローズドとなったが、このタイミングで3号車Niterra、19号車WedsSport、1号車IMPUL、16号車ARTAの4台はピットインできておらず、スリックタイヤのままでSCの隊列につくことに。

19周目終了時にピットレーンオープンとなり、ステイアウト組もピットへ。上空は青空、路面はびしょ濡れというアンバランスな光景の下、100号車STANLEY、37号車Deloitte TOM’S、23号車NISMOというオーダーで23周目にレースが再開された。

路面の雨量が非常に多い中、3番手の23号車NISMOはやや出遅れ、6番手までポジションダウン。雨量の多いコンディションでのパフォーマンスに定評があるブリヂストン勢がトップ5を独占した。しかし路面が少しずつ乾いてくると、“ちょい濡れ”を得意とするミシュランを履く23号車のクインタレッリが追撃開始。それと同時に100号車STANLEYの牧野がペースを落としたため、オーダーは36号車au TOM’S、37号車Deloitte TOM’Sのトムス勢に23号車が続くという展開になった。

23号車NISMOのクインタレッリは31周目に37号車Deloitte TOM’Sの笹原右京を攻略すると、トップを走る36号車au TOM’Sの坪井 翔に迫っていった。そして41周目の1コーナー、クインタレッリは坪井をオーバーテイク。首位が入れ替わった。

そんな中、100号車STANLEYと37号車Deloitte TOM’Sに60秒のペナルティストップという重い裁定が下された。彼らはFCYによりピットレーン入口がクローズされた後にピットインしたと判定された模様で、実質的に勝負権を失う形となった。

コースコンディションがドライに近付いていく中、レース折り返し付近のタイミングで各車続々とドライタイヤに交換していく。トップを走る23号車NISMOはライバルの出方を見つつ、46周終了時にピットイン。クインタレッリから松田次生にドライバー交代し、36号車au TOM’Sの前で復帰した。

またもや雨となりピットは混乱

GT300車両のコースオフで48周目にFCYが出されるが、徐々に上空が暗くなり、またも雨が降り始めた。別のGT300車両のアクシデントでSCが出されると、ピットレーンクローズとなるギリギリのタイミングでトップの23号車NISMOがピットイン。ウエットタイヤに交換した。

レースは落雷の危険性を鑑み、55周目にSCランのまま赤旗が振られ、セッションストップとなった。

しばしの中断を挟んでSCランの下でレースが再開されると、56周終了時にピットレーンオープンに。ここで先頭の36号車au TOM’Sをはじめ各車が続々ピットに入りウエットタイヤに交換する。しかし36号車au TOM’Sは左フロントタイヤがハマっていない状態でピットアウトしてしまう。36号車はコース脇にマシンを停めることになった。

大混乱の中、気がつけば23号車NISMO、3号車Niterraの日産ミシュラン勢がワンツー。3番手にはペナルティストップから這い上がった8号車ARTAがつける形となったが、レースは天候悪化により再び赤旗となった。

レース最大延長時間の16時30分が近付く中、16時20分にSC先導でレース再開したが、SCラン中に3度目の赤旗掲示。これでレース終了となり、23号車NISMOの優勝が決まった。2位は3号車Niterra、3位は8号車ARTAだった。

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■GT300:大雨の影響で大荒れの展開に

GT300はブリヂストン勢によるフロントロウ独占。65号車LEON PYRAMID AMGがポールを奪取し、2番グリッドには2号車muta Racing GR86 GTが並んだ。決勝ではタイヤ無交換作戦も可能なため、各車がドライ路面でどのようなタイヤ戦略を採ってくるか注目される中、レースがスタートした。

スタートでは上位陣のオーダーに変更はなく、ポールポジションの65号車LEONを駆る篠原拓朗は順調に後続を引き離していたが、7周目頃から降り始めた雨が波乱を呼ぶことになった。

雨は本降りが豪雨になり、15周終了時には2号車mutaが早くもピットインしてタイヤ交換。その後は6号車DOBOT Audi R8 LMSのコースオフを皮切りに、11号車GAINER TANAX GT-Rがバックストレートでストップ。360号車RUNUP RIVAUX GT-Rもピットロード出口でストップするなど大混乱の展開に。フルコースイエロー(FCY)を挟み、セーフティカー(SC)が出された。

この時点で半数以上のマシンがステイアウトしていたが、ピットレーンオープンのタイミングでドライタイヤ勢も続々とウエットタイヤに交換。65号車LEON、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、2号車mutaの順で22周目にレースが再開された。

フルウエットだった路面は次第に乾いていったが、35周頃からダンロップ勢を中心にドライ用スリックタイヤに交換するドライバーが出始める。当初はウエット優勢だったが、レースが折り返しを迎えてドライ勢のタイムがそれを上まわるようになると、上位陣も次々ピットへ。トップ5のオーダーは18号車UPGARAGE、65号車LEON、7号車Studie BMW M4、52号車埼玉トヨペット、27号車Yogibo NSX GT3となった。

48周目に61号車SUBARU BRZ R&D SPORTのコースオフでFCYが出された頃、止んでいた雨が再び降り始めた。FCY解除直後には、一時トップ争いにも絡んでいた9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGと、88号車JLOC ランボルギーニ GT3によるアクシデントが発生し、SCが出動。落雷の危険が出てきたことから、SCランのまま赤旗が振られた。

その後レースが再開されるが、天候悪化により2度目の赤旗。そしてレース最大延長時間の16時30分まであと10分に迫った16時20分、SC先導で再開されたが、ほどなくしてSCランのまま3度目の赤旗。そのままレースが終了することが宣言された。

優勝は18号車UPGARAGE。2位は65号車LEON、3位は244号車HACHI-ICHI GR Supra GTという結果となった。

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