■「スペシャリティ」は「手頃な価格」を意味している?
ホンダは、まもなく開幕する「ジャパン モビリティ ショー2023」において「ホンダ ドリーム ループ」をテーマに、さまざまなコンセプトモデルを展示することを明らかにしています。
【画像】「えっ…!」これが次期S2000? スペシャリテなシルエットを見る!(47枚)
そのなかでも、最も注目を集めることになりそうなのが今回ワールドプレミアとなる「スペシャリティ スポーツ コンセプト」です。
この「スペシャリティ」という言葉が本来意味するようなモデルとなるのでしょうか。
この新しいコンセプトカーについて、ホンダは「カーボンニュートラル実現のための電動化や、自動運転技術が普及していく中でも、運転する楽しみ(ドライビングプレジャー)を体感でき、乗る人を時間の制約から解放してくれる四輪電動スポーツのコンセプトモデル」と説明しています。
ただ、この抽象的な内容からは、スペシャリティ スポーツ コンセプトがいったいどのようなモデルとして登場するのかはほとんど読み取ることができません。
一方、ホンダは2022年4月に「四輪電動ビジネスの取り組みについて」という発表をおこない、今後「スペシャリティ」と「フラッグシップ」という2つの電動スポーツモデルをグローバルに投入していくことを明らかにしています。
その際、2つのスポーツカーのシルエットが提示されており、そのうちのひとつであるクペスタイルのスポーツカーが、今回発表されるスペシャリティ スポーツ コンセプトと深く関係していると考えられます。
また、「スペシャリティ」というキーワードからは、この新型スポーツカーのキャラクターをうかがい知ることができます。
「スペシャリティカー」というカテゴリーに厳密な定義はないものの、一般的には「クーペやコンバーチブルなどのスポーティなボディを持つ乗用車」、あるいは「スポーツカーのなかでも比較的居住性や快適性の高いもの」を指すことが多いようです。
日本では1970年代から1980年代にかけて高い人気を誇り、トヨタ「セリカ」や日産「シルビア」、ホンダ「プレリュード」などがその代表格とされており、いずれも美しいデザインゆとりのある室内空間、そして優れた走りが魅力です。
一方、「スペシャリティカー」の発祥の地であるアメリカでは、少々意味合いが異なるようです。
「スペシャリティカー」の起源とされるのは、1964年に登場したフォード「マスタング」です。
マスタングは、当時のフォードとしては最もコンパクトな「ファルコン」をベースにしていたため、ヨーロッパのスポーツカーのような圧倒的なパフォーマンスはありませんでした。
その一方で、スポーティなデザインと手頃な価格を両立していたことから、多くのユーザーに手の届きやすいモデルという大きな特徴がありました。
マスタングが記録的な大ヒットモデルとなったことで、多くの自動車メーカーが競合モデルをリリースしたことで、アメリカでは「スペシャリティカー」が一躍大人気のカテゴリーへと成長することになります。
アメリカでは、現在でも「スペシャリティカー」が一定の人気を誇っており、マスタングはもちろん、シボレー「カマロ」や日産「フェアレディZ」、トヨタ「GRスープラ」などがしのぎを削っています。
つまり、本来の「スペシャリティカー」という言葉には「スポーティなデザインと手頃な価格を両立したモデル」という意味合いが含まれていることがわかります。
ホンダにとって、アメリカは最も重要な市場のひとつであることを考えると、「スペシャリティ」が現地のニュアンスを持っていると考えても不思議ではありません。
このように考えると、今回発表されるスペシャリティ スポーツ コンセプトに対して、パフォーマンス面で過度な期待をするのは適切ではなく、そうした期待は今後登場すると見られる「フラッグシップ」に向けるのがよさそうです。
むしろ、スペシャリティ スポーツ コンセプトに期待すべきは、あこがれの対象となるような美しいデザイン、そして、多くの人に手が届きやすい手頃な価格であると言えます。
※ ※ ※
インターネット上には、スペシャリティ スポーツ コンセプトを「S2000」の再来であるとする意見がある一方、「スペシャリティ」という部分から「プレリュード」の実質的な後継車ではないかと考える声も見られます。
ただ、いずれも生産終了からかなり時間が経過しており、市場の状況やホンダの戦略も大きく変化していることを考えると、スペシャリティ スポーツ コンセプトはまったく新しい新型車であると考えるのが妥当かもしれません。
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みんなのコメント
三角テールは不評ですよ。