2023年最初の出走となる「THE ICE コンクール・デレガンス」がサン・モリッツで開催
ランボルギーニの「ポロストリコ(ランボルギーニ社のクラシックカー部門の総称)」は、スイス東部のサン・モリッツで凍った湖という美しい環境の中で、モーターイベントと国際コンクール・デレガンスに参加し、ランボルギーニ60周年記念のセレブレーションを開始した。
創立60周年のランボルギーニが現代アートとのコラボによるワンオフのウラカンSTOを東京で披露
ポロストリコ認証のワンオフモデル「ミウラP400S "ミレキオディ"」は、スイスの町を囲むエンガディンアルプス山脈を背景に開催されたコンペティションに参加した。エンガディンの湖は凍りつき、スノーポロ競技場としての役割を終えて、世界で最も美しいクラシックカーの遊び場となった。また、イタリアのレースチーム「アイアンリンクス モータースポーツラボ (Iron Lynx Motorsport Lab)」のドライバー、アイアン・デイムス氏も参加し、ミウラP400 SVのステアリングを握ってアイスドライビングを体験した。
ランボルギーニのグローバル・アフターセールス・ディレクターであるアレッサンドロ・ファルメスキ氏は、「ICEは、ポロストリコにとって素晴らしい機会でした。ポロストリコとして大規模なレストアを行うだけでなく、過去の車の研究、公式認定を行い、お客さまが所有するクラシック・ランボルギーニを十分に楽しめるようにすることで、当社と当社の車の歴史を守ることに専念しています」と述べた。
【写真64枚】世界で最も美しいクラシックカーの遊び場となった、凍結した湖
ミウラ P400 S "ミレキオディ"は、ランボルギーニ・ポロストリコがその特別な歴史と、ポロストリコが歴史的意義のある使用期間中の改造車に対して発行する歴史認定証のために特に大切にしているクルマだ。1969年式「ミウラP400S」のシャシーナンバー「4302」は、1969年11月に「ブルーノッテ(ダークブルー)」に塗られて、イタリア北東部のサンターガタ・ボロニェーゼを出発した。
ポロストリコはミラノの「ランボルカー」ディーラーでの仕事に加え、テスト・ドライバーおよびメカニックであるボブ・ウォレス氏のミウラ、イオタの最初のオーナーであったことから、ランボルギーニの歴史において重要な人物たちといえるだろう。イオタの再現を目指し、2人は事故で破損した400Sをよりレーサーらしい姿に変身させる。巨額の資金を投入し、「ヴェルデ・スクーロ(ダークグリーン)」に塗装されたミウラが完成した。ボディパネルの接合に多くのリベットを使用したため、「ミレキオディ(Millechiodi。千本の釘、リベット)」という名前が自然に出てきたという。2018年にレストアされ、2020年にランボルギーニ・ポロストリコの認定を受けている。
「このクルマの認証の難しさは、オリジナルの仕様からの特別な"逸脱"に関係しています」とファルメスキ氏は付け加えた。「実際、これらは単なる即興の改造ではなく、非常に高いレベルで、歴史的な期間内に明確に定義された特定の改造でしたので、新車時の状態に戻すことは意味がないのです」
ランボルギーニ・ポロストリコの活動の特別ゲストとして、先日デイトナ24時間レースで「ウラカンGT3 EVO2」のハンドルを握ってデビューした女性レースドライバーの「アイアン・デイムス・チーム」が登場した。サラ・ボビー選手、ラヘル・フライ選手、ミシェル・ガッティング選手は、ランボルギーニ・ミウラP400 SVをサンモリッツの氷上で運転し、ランボルギーニを象徴する初の真の「スーパーカー」を、ユニークで型破りの設定で鑑賞するというユニークな機会を得た。
ポロストリコでは、ランボルギーニの60周年を祝うプログラムが9月にも予定されており、イタリアでランボルギーニのクラシックカーを対象とした60周年記念ポロストリコ・ツアーが予定されている。
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