日産自動車(以下、日産)がイタリアのデザイン工房・イタルデザインと共同開発した「Nissan GT-R50 byイタルデザイン」のテストカーが公開された。市販モデルとほぼおなじ内外装とは? 気になるセールス状況も訊いた!
高価なオプションにビックリ!
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日産とイタルデザインの初の共同開発車になった「Nissan GT-R50 by イタルデザイン」は、現行「GT-R NISMO」をもとに開発された世界限定50台のカスタマイズ・カーである。
現在、東京・銀座にある日産のコンセプト・ショールーム「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」には、Nissan GT-R50 byイタルデザインのテストカーが展示されている(3月31日まで)。昨年、同ショールームに展示されたプロトタイプと異なり、より市販モデルに近い内外装を持つのが特徴だ。
ボディは各所にカーボン・ファイバー製パーツを装着しており、プロトタイプとおなじく車幅ギリギリまで外側に押し出されたLEDヘッドライトは、フロント・フェンダーに載っかっており、実寸以上のワイド感をもたらしている。ノーマル比50mm低い全高とあいまって、ストリート・ファイターのような精悍なスタンスもプロトゆずりだ。
リアにはオプションの油圧式可変ウイングを装着する。価格は驚きの580万960円! ウイングの角度調整は室内から出来るという。ちなみに、購入者は全員このオプションを選んでいるという。
ドアミラーは、プロトタイプに採用されたユニークな専用デザインから、法規対応のため、オーソドックスなデザインに戻された。展示車の前後バンパーは、ヨーロッパのナンバーに適したデザインになっているが、日本仕様は、日本のナンバーに適したデザインに変更されるという。
エクステリアには複数のオプションが用意されている。「スペシャルカラーパック」は、ボディのベースカラーとアクセントになる2色を自由に選べるそうだ。カラーは、日産以外のメーカーでも大丈夫とのこと。カラーコードを調べて、可能な限り対応するそうだ。価格は385万円!
「リブリィーパック」を選ぶと、イタルデザインによるオリジナルデザインのバイピングやステッカーを装着出来る。イメージをイタルデザインへ伝えれば、専任デザイナーが忠実に再現するという。さらに希望すれば、日産のレーシングマシンの外装デザインも再現してくれるそうだ。価格は580万960円!
フツーになったインテリア
内装は、専用デザインパーツが目立ったプロトタイプに比べると、“普通”になった。とはいえ、ベースのGT-R NISMOと異なるパーツは複数ある。
バケットタイプのレカロ製シートは、全高が50mm低くなったため専用デザイン品に換装された。表皮はレザーで、バックレストはカーボン・ファイバーだ。リアシートも、形状が変更された。メーターは法規対応のため、フルデジタルからアナログタイプに戻されている。
インパネ上部には、プロトタイプで省かれたインフォテインメント用モニターが復活。ナビゲーション機能にくわえ、油温などの各種車両情報も表示する。
内装各所には、カーボン・ファイバー、レザー、人工皮革「アルカンターラ」を使う。スカッフプレートには“GT-R50 by イタルデザイン”のロゴが入る。
ユニークなのはラゲッジルームだ。ベースモデルと異なり、リアウインドウ自体が跳ね上がるタイプに変更されている。
搭載される3.8リッターV型6気筒ツインターボは720ps/7100rpmの最高出力と780Nm/3600~5600rpmの最大トルクを発揮するが、これはGT-R NISMO用V6の120psと128Nm増しだ。
GT-Rファンが購入
Nissan GT-R50 byイタルデザインは、愛知県に本社を置く「VTホールディングス」のグループ会社「エスシーアイ」が輸入・販売を担当する。
今回、同社のGT-R50ブランディングマネージャーのジャスティン・ガードナー氏と、営業マネージャーの新開厚之氏にセールス状況などを訊いた。
――販売状況はいかがでしょうか?
ジャスティン 好調です。おかげさまで、販売可能な台数は残りわずかになりました。販売台数の約20%が日本市場です。ほかの国ではイギリスやサウジアラビア、アメリカなどに住むユーザーが購入しています。
――普段の整備は?
ジャスティン NISMO車両のアフターサービスを手がける「NISMOハイパフォーマンスセンター」で基本的には対応します。ただしボディ補修など大掛かりな整備・修理時は、この限りではありません。
――左ハンドルも選べるそうですね。
ジャスティン ハンドル位置は左右いずれも選べます。左ハンドルのナビゲーションやメーターは、日本仕様になっています。
――オプションはどれも高価です。
ジャスティン いずれのオプションも数百万円しますが、ほとんどの購入者はすべてのオプションを装着します。
――生産に要する時間は?
新開 新型コロナ・ウィルス感染拡大のために生産は遅れています。発注時期にもよりますが、概ね1~2年は要します。なお、日本向けの生産は2021年8月以降に始まります。
――購入希望者向けの抽選があるそうですね。
新開 はい。現在、2月25日締め切りで、1台分の購入申し込み権にかんする抽選を受け付けています。毎回の抽選には、複数人の応募があります。
――どのような人が購入されますか?
新開 ひとことで言うならば“GT-Rファン”が多い印象です。昔からGT-Rが好きだった人、憧れだった人が購入しています。
Nissan GT-R50 by イタルデザインの価格は1億4530万5600円。世界限定50台だ。購入を希望する場合、まずは抽選に申し込む必要がある。抽選に通った場合、申込金を100万円入金し、左/右のハンドル位置を選ぶ。
その後、イタルデザイン社の専任スタッフとエスシーアイのスタッフを交え、三者間でオンラインミーティングを実施し、カスタマイズの内容を決めていく。決定後、イタルデザイン社が内容を反映したサンプル画像を作成する。このやり取りを何度かおこない、購入仕様を確定していく。
確定後、オウナーは車両代金とオプションの合計金額の35%以上を支払わなくてはならない。入金完了後、製作が始まるそうだ。申し込みから車両の引き渡しまでには約1~2年要するとのこと。
文・稲垣邦康 写真・安井宏充(Weekend.)
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