メーカーの指定空気圧で走り始めてから調整をする
雨の日に限らず、サーキットを走るときは、常にその日の気温や路面温度、周回数、ハンドリングバランスに合わせて空気圧を調整するのが基本。とくに雨の日はドライのときとかなり条件が違うので、ドライと同じ空気圧というわけにはいかない。
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サーキットでは、冷間ではなく温間の空気圧が重要になるが、雨の日は走り出しても、ドライのときほどタイヤが温まることはないので、走行前の冷間時に空気圧を下げすぎないようにしておくことが大事。例えば、ドライのときに冷間1.8kgで走り始める人なら、ウェットは2.0kgぐらいから走り始めるといい。
もっとわかりやすくいえば、雨の日はとりあえずメーカーの指定空気圧で走り始めて、4~5周走ってから温間を調べ、ドライの温間時と同じぐらいになるように調整すればOK。さらに細かくいうと、雨の降り方によってもセッティングは変わってくる。
小雨で路面からハーフウェットなら空気圧は“やや低め”がいい
小雨で路面がハーフウエット、あるいはウェットパッチが残っている程度の路面なら、空気圧はやや低めに設定。そうすることで、タイヤの接地面積を増やしてグリップ力を上げて、少し張力剛性を落とすことで、タイヤをよれやすく=発熱しやすくでき、コーナーでのコントロールもしやすくなる。
一方、水しぶきが上がるぐらいの雨量や大雨のときは、空気圧は高くする。コース上に水たまりが出来ているということは、ハイドロプレーニング現象が起きる可能性があるわけで、ハイドロプレーニングの発生リスクは、タイヤの空気圧が高ければ高いほど減らすことが出来るからだ。
空気圧とハイドロプレーニング現象の関係については、NASAが発表した「V=63√P」という公式があり、Vはハイドロプレーニング現象が発生する速度。Pはプレッシャー、つまりタイヤの空気圧を意味している。この公式によると、タイヤの空気圧が2.0kgだと、約90km/hでハイドロプレーニング現象が起こり、空気圧が3.0kgだと、約110km/hまで大丈夫ということになる。(※ 上記の公式は、タイヤの溝より水たまりの水深が深いケースを想定)
いずれにせよ、ヘビーウェットのときは、タイヤも発熱しにくくなるし、排水性も悪くなるので、空気圧を高めにし、接地面圧を高くしておくのが正解。少なくとも安全性を考えれば、雨の日の空気圧は高めにしておいた方が安心、確実。「雨の日は、空気圧を高めに設定する」と覚えておこう。
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