マクラーレン、大きくなって母国に凱旋するピアストリを厳重ケア？「我々はドライバーを守り、集中できる時間を確保する」

　マクラーレンは、オスカー・ピアストリが2回目の母国レースとなるF1オーストラリアGPを迎えるにあたり、リラックスしレースに集中できるよう、ケアしていく予定のようだ。

　ピアストリは2023年にF1デビュー。初のポイント獲得は3レース目、オーストラリアGPでの8位入賞となった。その後、アップデートによりマシンのパフォーマンスが向上するにつれ、ピアストリもルーキーらしからぬ印象的な走りを見せるようになっていった。

　ピアストリは日本GPで3位、カタールGPで2位を獲得。またカタールGPではスプリントで優勝を果たしたのだ。こうした活躍を受けて、母国のファンはより熱意を持って、ピアストリを迎えることだろう。

　ピアストリも今年は昨年以上の結果を残したいと思っているはずだが、そのためにはコース上でのアクションに集中する必要があり、チームもそれを認識している。オーストラリアGPの週末を通して熱狂的なイベントによって集中力を失うことを避けたいと考えている。

　チーム代表のアンドレア・ステラは、できるだけピアストリに宣伝活動をさせないようにするつもりのようだ。母国レースはそうした活動の絶好の機会となるだけに、こうした動きは普通ではない。

「今年は、レース週末のドライバーのスケジュールにもっと注意を払うつもりだ」

　ピアストリのホームでの注目度について質問され、ステラ代表はそう答えた。

「ドライバーたちがパフォーマンスや休息、リラックスなどに集中できる時間を確保したいんだ」

「今も同じアプローチを採用しているが、メルボルンではさらに注意深くなるだろう。多くのリクエストを受けるだろうが、そのうちのいくつかは受け入れる。その他のケースでは、我々はドライバーを守りノーと言うだろう」

　ステラ代表は、サウジアラビアGPで4位を獲得したピアストリのパフォーマンスを改めて称賛した。

「我々は驚いてはいないよ。我々はオスカーと多くの時間をすごし、すべての詳細やデータを見ているからだ」

「彼のポテンシャルが非常に高いことは分かっている」

「レースで非常に非常に一貫性が高いことは分かっているし、メンタル面でも非常に強い」

「彼は冷静さを保ち、自分の才能をすべて発揮することができる。私はこれまでもそうした側面に言及してきた。私はそれが彼の最大の特徴だと考えている」