ロータスがスポーツカー・シリーズの一新を決定。2021年内にエリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産を終了し、ニューモデルの「タイプ131」プロトタイプの生産をヘセルの本社施設でスタートさせると発表
英国ロータスカーズは2021年1月25日(現地時間)、スポーツカー・シリーズの一新を発表。2021年内に現行のエリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産を取りやめ、ニューモデルの「タイプ131」プロトタイプの生産を英国のヘセル(Hethel)工場でスタートさせるとアナウンスした。
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ロータスカーズは2028年に創立80周年を迎えるが、そこに向けて「Vision80」プランを策定し、新たな経営戦略を鋭意推し進めている。メインとなるのは、開発および生産体制の抜本的な見直しと、販売車種の刷新だ。
体制の面では、まず現在稼働している2カ所のサブアッセンブリー施設を統合。英国ノリッジ市の中央オペレーションに移転し、生産台数の増加をサポートする。また、本社のヘセルでは1億ポンド(140億円以上)の投資を行って生産設備を拡充。同時に、約250名の雇用創出を予定している。新しい人材は、ロータスカーズとエンジニアリングコンサルタント部門であるロータスエンジニアリングの両方における企画設計や製造などを担当。そしてロータスエンジニアリングは、2021年後半に英国ウォーリック地方でアドバンスドテクノロジーセンター(Advanced Technology Centre)を開設する予定である。
販売車種については、前述したようにエリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産を2021年内に終了。そして、新型スポーツカー「タイプ131」のプロトタイプを新たに生産する。
ロータスカーズのフィル・ポップハムCEOは「新しい車両は新しい施設よりデリバリーされ、よりレベルの高い品質と効率で車両の生産が行われる」と明言。また、エンジニアリング担当のマット・ウィンドルED(エグゼクティブディレクター)は「新車に取り組んでいるエンジニア、デザイナー、技術者のチームは常にエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの能力や特徴、技術の素晴らしさを考えている。チームのメンバーは、新旧を問わず、今まで培ったノウハウと今後の革新を融合することに全力を注いでいる」とコメントする。ということは、タイプ131も市販時はロータス伝統の“E”が頭文字となる車名を冠してくるのだろうか。さらに、2019年に発表されたフル電動ハイパーカーのタイプ130こと「エヴァイヤ(EVIJA)」は、いっそうの進化を遂げることになるのだろうか――。ロータスの今後の活動から目が離せない。
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ハイブリッド/EV化への流れは避けられないだろうが、それならそれでシャシー屋の面目躍如、ここらでまた原点回帰してもらって新世代のライトウェイトの開発に期待したい。