FIAは9月12日、2023年12月末までの全チームとパワーユニット(PU)メーカーの財務規則を評価する管理プロセスを完了したことを発表。その中で、PUメーカーのホンダとアルピーヌに手続き上の違反があったと明かされた。
財務規則の評価では参戦する全10チームが規則を完全に守っていたとされている。一方でパワーユニットの4つのメーカーは、それぞれ予算上限は守っていたものの、ホンダとアルピーヌには手続き上の違反があったと説明された。
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FIAの声明には以下のように記されている。
「CCA(予算上限管理局)はアルピーヌ・レーシングSASとHRC(ホンダ・レーシング)の2社が手続き上の違反があったことを認めたものの、どちらも予算上限を超えていないことも確認している」
「アルピーヌ・レーシングSASとHRCは両社共に、常に誠意を持って行動しており、現在はCCAと共に問題の解決に取り組んでいる」
「違反の性質、PUメーカー向けの新たな財務規則の複雑さ、そして導入初年度であることの課題を考慮し、CCAはこの2つのPUメーカーに対して、違反をABA”違反容認合意”によって解決するように提案する予定だ」
パワーユニットメーカーに対する予算上限は2023年から導入された。PUメーカーには、予算上限以外にもいくつか果たさなければならない義務が存在するが、今回アルピーヌとホンダが指摘された”手続き上の違反”は、FIAに対する書類提出のタイミングの問題などであった可能性がある。
財務規則においては、手続き上の違反として分類される様々な要素が規定されている。そこには書類提出の遅れや情報や書面による要望書への協力、不正確な文書の提出などが含まれている。
FIAによるABAの受け入れ提案は、規則違反に対する一種の司法取引で、レギュレーション内の手順となっている。
なお手続き上の違反に対する罰則は、FIAがそれ以上の措置をとったりスポーツ上のペナルティを与えるほどの要因がある場合を除いて、金銭的なペナルティとなる。
2021年シーズンの予算上限監査では、アストンマーティンとウイリアムズにそれぞれ手続き上の違反があったとされた。しかしこの2チームはABAを受け入れ、罰金を支払うことで解決している。
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