「東日本大震災を風化させないためにも、クラシック・カーのイベントで東北を盛り上げたい」と、話すのは俳優の唐沢寿明さん。唐沢さんが発起人のクラシック・カー・ラリー「GO!GO!ラリー in 東北 ~Classic car meeting 2019~」が10月5~6日に宮城県で開催された。スタートもゴールも仙台市内のこのラリーには、約120台のクラシック・カーが参加、計約350kmのコースを走った。
唐沢さんも愛車のポルシェ356スピードスターで参加し、助手席には妻であり女優の山口智子さんが乗ってナビゲートした。「日本のラリーは初参加です。私が参加することでなにかお役に立てれば」と、山口さんは述べた。
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「参加条件のハードルを下げ、多くの人が参加できるようにしました」という主催者の配慮もあって、戦前の欧州車から1960年代の日本車まで、参加車両は多彩だった。「多くの人の協力があって開催が叶いました。感謝しかありません」と、唐沢さんは話す。唐沢さん自ら声をかけた俳優の谷原章介さん、タレントの福田彩乃さん、橋本マナミさんらも参加した。
約120台のクラシック・カーが参加。晴天のなか仙台市中心部を出発した参加車は、まず女川町に向かった。ルート上の指定場所ではPC競技(註)も実施。各地点では、唐沢さんや山口さんがしばらく留まり、気さくにサインや写真撮影に応じる姿があった。
地域住民の求めに応じ、笑顔でサインする山口さん。休憩ポイントの女川町は東日本大震災時、津波による大きな被害を受けた。復興が進むなかでつくられた「女川町まちなか交流館」で、チャリティ・イベントもおこなわれた。ここには、唐沢さんが声をかけた俳優陣がサプライズ参加。そのひとりで俳優の速水もこみちさんは、自ら考案した料理を地域の人にふるまった。幼稚園児の子どもとともに来場していた30代ぐらいの女性は「震災から8年が過ぎた今、(女川町に)わざわざ来てくれるなんて、本当に嬉しいです」と、話していた。
慰霊碑に祈りを捧げる唐沢さん&山口さん。女川町をあとにした参加者は、初日のゴール地点である秋保温泉に向かう。途中、東日本大震災で多くの犠牲者が出た石巻市や松島町などに立ち寄った。唐沢さんは「さまざまな場所に震災被害の爪痕が残っていたのも印象深かったです。それらを、参加者は記憶に留めてほしいと思います。忘れてはいけないことだと思うので」と述べる。立ち寄った参加者は、それぞれに時間をかけて黙祷した。
総走行距離は約350km。2日目、秋保温泉を出発後、蔵王温泉経由で仙台市内に戻り、ゴール。レース終了後、唐沢さんに感想を訊ねると、「多くの笑顔があふれていて、開催して本当に良かったです」と、述べた。山口さんは「地域の方々との一体感を強く感じました。私も参加して本当に良かったです」と、笑顔で話した。唐沢さんと山口さんのポルシェは、声援がおくられるたびに、速度を落としてそれにこたえていたのが印象的だった。
唐沢さんの声がけで参加した俳優の谷原章介さん、タレントの福田彩乃さん。谷原さんは所有する1972年製BMW2002(シングルキャブレター仕様をツインキャブレターに換装)で参加。唐沢さんは「趣味でクラシック・カーに乗っているとたんなる〝道楽〟と思われがちなんですが、今回のように〝復興支援〟といった目的を持って走ると、周囲の目も変わります。コースや競技内容を見直しつつ、来年も開催したいですね!」と述べ、「GO!GO!ラリーは、ぼくのライフワークになるかもしれません」とまでいった。来年も期待したい。
(註)決められた短い区間距離を、指示された時間で正確に走行する競技。
Photos 安井宏充 Hiromitsu Yasui@Weekend.
Words 稲垣邦康 Kuniyasu Inagaki@GQ
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