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アウディ e-tronシリーズにスポーティな「S」モデル登場! プロトタイプ公開

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アウディ e-tronシリーズにスポーティな「S」モデル登場! プロトタイプ公開

Audi e-tron S Sportback

アウディ e-tron S スポーツバック

アウディ e-tronシリーズにスポーティな「S」モデル登場! プロトタイプ公開

e-tronとe-tron スポーツバックに近くSモデルを追加

体系的に電動化を推進するアウディは、フルEVの「e-tron」と「e-tron スポーツバック」にSモデルを追加した。e-tron Sは、より俊敏かつシャープに、そしてダイナミックに進化を遂げている。

3基の電気モーター(フロントアクスルに1基、リヤアクスルに2基)は、合計370kWのブーストパワーと973Nmのトルクを提供。これにより0-100km/h加速はわずか4.5秒という抜群の加速力を手にした。

新たに導入されたインテリジェントな駆動コントロールシステムにより、安全性だけでなく、ハンドリング性能も新たなレベルへと引き上げている。また、電動4輪駆動に加え、リヤアクスルには左右のリヤホイールにトルクを完全に可変配分する電動トルクベクタリング機能も装備された。

0-100km/h加速が4.5秒という俊足を実現

今回公開された、e-tron Sモデルの2台のプロトタイプは、優れたダイナミズム、俊敏性、トラクション性能を特徴とする。Sギヤを選択すると、両モデルともにわずか4.5秒で100km/hに到達。シフトによるタイムロスは一切なく、ノイズもほとんど発生しない。一方で最高速度は電子リミッターにより210km/hに制限される。

パワフルな冷却システムにより、8秒間にわたって370kWのフルブーストパワーと973Nmのトルクを繰り返し発生させることが可能。Dレンジにおける標準使用時の公称値は最高システム出力が320kW、最大トルクが808Nmとなっている。

ハンドリングに関しては、優れた俊敏性とトラクション性能が特徴。後輪に、より多くの駆動トルクが配分され、スポーツカーのようなコーナー立ち上がりを見せるなど、よりスポーティなキャラクターを実現している。

ESCスタビリゼーションコントロールが「スポーツ」モードに設定され、アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムが最大のパフォーマンスを発揮する「ダイナミック」モードに設定されている場合、e-tron Sモデルはハイレベルなコーナリング性能を発揮。ドライバーが望めばドリフト状態に持ち込むことも可能だという。

3基のモーターを搭載した世界初の量産電気自動車

e-tron Sモデルは、3基のモーターを搭載した世界初の量産電気自動車となる。その駆動レイアウトは、2種類の異なる非同期モーター(ASM)コンセプトに基づいて開発された。e-tronは、当初から3モーター搭載を見越して、モジュラー形式により設計された。

e-tron 55モデルのリヤアクスルに動力を供給する大型の電動モーターは、Sモデル向けにモディファイされフロントアクスルに搭載位置を変更。出力は124kW(ブースト時:150kW)に設定。その代わりにリヤアクスルには、より小型の電気モーター2基が搭載される。2基のモーターは完全に同一スペックで、合計で196kW(ブースト時:264kW)の出力を発生する。

電動トルクベクタリング機能を実現するツインモーター

駆動システムは、日常走行における効率を重視してプログラムされた。通常の運転モードでは、リヤの電気モーターのみが作動。この場合、フロントの電気モーターは休止状態になっているが、ドライバーがより多くのパワーを求めた場合、ドライバーがほとんど気づくことなく瞬時に作動する。

また、グリップ低下を検知した場合もフロントのモーターはオンになる。これは路面の摩擦係数が低い場合やスポーティなコーナリング中などに行われる。電動4輪駆動によって、従来のスポーツディファレンシャルの機能を、電気的に作動するトルクベクタリングという革新的なテクノロジーへと進化させた形だ。

リヤの電気モーターはそれぞれ、トランスミッションを介して駆動力を直接ホイールに伝達。ここに機械式ディファレンシャルは存在しない。革新的な4WD技術であるクワトロ・システムの発売から40年後、アウディは4輪駆動の原理を、まったく新しいレベルへと引き上げた。その結果、より俊敏で自然なハンドリング特性が実現し、コーナリングスピードが向上している。

もうひとつの利点は、優れたトラクションにある。加速中に後輪が低い摩擦係数の路面に接触した場合、つまり路面が凍結しているか、グリップが不足している状況下で、2基のモーター間で駆動トルクが正確かつ迅速に再配分される。この場合、よりトラクションの高いホイールに駆動トルクが徐々に送られ、トラクションの低いホイールには、ほとんどトルクが配分されなくなる。

アウディの最新デザインIDを体現したエクステリア

パワフルでスポーティなe-tron Sモデルのデザインは、ホイールの力強い輪郭を強調するアウディの最新デザインIDにより表現された。明るいグレーにペイントされた八角形シングルフレーム・ディテールが電動化の時代を象徴している。LEDヘッドライトの下端には、デイタイムランニングライトとして機能する4本のストラットが設置され、e-tronならではのライトシグネチャーを生み出した。

前後バンパーには立体的な造形が施され、ディフューザーインサートが車両のほぼ全幅に及んでいる。バンパーには、より大きく、より印象的なエアインテークトリムが設置され、エアフローを改善。このエアインテークは、ヘッドライトの下まで伸び、遠くから見てもダイナミックな外観を強調する。

左右のホイールアーチの幅は23mm拡大。フロントバンパーリップ、シングルフレーム、ドアインサート、ディフューザーに設置されたシルバーのカラーエレメントが、このモデルのキャラクターを強調する。取り外し可能な大型コンポーネントをコントラストカラー仕上げとする、オプションも提供された。

また、世界で初めて量産化された「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」をオプションで装着することも可能だ。このLEDヘッドライトは、光が小さなピクセルに分散され、高精度で制御さる。これによりレーンライトやオリエンテーションライトなど、多くの新機能が実現した。例えば、狭い道路では車線内における車両の位置が表示されるため、ドライバーは車線の中心を維持して走行することができる。

シックな暗色系のカラーで統一されたインテリア

インテリアは暗色系のカラーで統一。ダッシュボードは「アウディバーチャルコクピット」を包み込みながら、左右のドアミラーとボンネットを接続するように大きな弧を描いている。インストゥルメントパネルはドライバー重視となり、センタートンネルのコンソール側面はオープンタイプを採用した。

電気調整式スポーツシートのレザー/アルカンターラの張地とシフトレバーには「S」のエンボス加工が施された。ドアシルとハンドルにも「S」バッジを装着。そのほかにもブラック、ローターグレー、アラスレッドのランバスパターン レザースーパースポーツシート、空調機能付きパーフォレーテッド レザー カスタマイズド コンツァーシートもオプションで用意されている。

スポーティなプログレッシブステアリングは標準装備。ステアリングレシオはステアリングを操舵するにつれて、さらにダイレクトな設定に変更される。フロントとリヤサスペンションには、5リンクデザインが採用されており、剛性とダンパー特性も、Sモデルの特性に合わせて最適化された。また、コーナリング中のロールをさらに減少させるため、前後アクスルのスタビライザーサイズが拡大されている。

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