3月12日、岡山県の岡山国際サーキットで、2022年のスーパーGT公式テスト1日目のセッション2が行われた。二度の赤旗中断があったセッションだが、終盤には10分間ずつの専有走行が行われ、GT500はこの10分間で多くのマシンがアタックを実施。Astemo NSX-GTが1分18秒215でトップタイムをマーク。CRAFTSPORTS MOTUL Zが2番手につけた。GT300ではJLOCの87号車ランボルギーニ・ウラカンGT3がトップタイムとなっている。
午前のセッション1の後フルコースイエローの訓練が行われ、ほぼ1時間半ほどのインターバルで迎えたスーパーGT岡山公式テストの1日目午後のセッション。天候はやや薄曇りとはなったが、気温はこの時季にしてはかなり高め。路面温度も上昇した。
2022年スーパーGT岡山公式テスト走行全車総覧 GT500クラス
セッション2では、開始から25分というタイミングで、リボルバーコーナーでスピンを喫したアールキューズ AMG GT3がグラベルにストップ。このセッションで最初の赤旗が提示された。また、セッション途中にもUPGARAGE NSX GT3がトラブルが起きたかバックストレートでスローダウン。グリーンに車両を停めてしまい、二度の赤旗が提示されている。
セッションは残り20分というタイミングからGT300クラスの専有走行が行われたが、ここで1分26秒149をマークしたのは、JLOCの87号車ランボルギーニを駆る坂口夏月。さらに僚友88号車の元嶋佑弥も1分26秒251をマークし、3番手に。JLOC勢が非常に好調な初日を終えた。2番手には新田守男/高木真一組の復活で話題のK-tunes RC F GT3がつけた。
GT300クラスでは公式テストの参加条件は公表されていないが、全体的に2021年と比べGT300規定車両のリストリクターが小さめにされているようで、今回の初日はGT3規定車両が上位につけている。ただそんななか、4番手には2022年デビューのapr GR86 GTがつけたほか、埼玉トヨペットGB GR Supra GTも5番手につけた。ただし、GT300ではアタックしていない車両もいるので、タイムは注意深く見るべきだろう。
続いて15時50分からはGT500クラスの専有走行となり、ここで各車が続々とタイムを上げてくるが、1分28秒21という最速タイムをマークしたのは、松下信治のAstemo NSX-GT。2番手には高星明誠のCRAFTSPORTS MOTUL Zが1分18秒407で続いた。3番手には野尻智紀のARTA NSX-GT、4番手には平峰一貴のカルソニックIMPUL Z、5番手には笹原右京のRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが続いた。
気温、路温が高いせいか午前の方がタイムとしては速いが、とはいえGT500は超僅差。2番手高星と3番手野尻の差は0.094秒、野尻と4番手平峰との差は0.011秒、平峰と5番手笹原の差は0.001秒と、トップ12までが1秒以内の差に入っており、今季の激戦を予感させるセッション2となった。
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