ダカールラリー2024のステージ9が行なわれた。ハイルとアル・ウラ間の417kmのステージをセバスチャン・ローブ(プロドライブ)が制した。
ローブのリードは、様々な地形を走行する中で終始変動し、348km時点ではカルロス・サインツSr.(アウディ)が2分35秒差に迫った。
■ダカールラリー2024、ステージ8はマティアス・エクストロームが勝利。総合首位サインツSr.はリード拡大
しかしローブはステージ終盤でサインツSr.を引き離し、サインツSr.に4分14秒差をつけてステージ優勝。前日のステージ8で広げられていた差を、20分33秒に縮めた。
4分43秒差のステージ3位は、センチュリーのマシュー・セラドリ。2024年のダカールラリーベストリザルトとなった。
そこからさらに5分差でオーバードライブ・トヨタのギヨーム・ド・メビウス、トヨタのガイ・ボッテリルが続いた。
アウディのステファン・ペテランセルとマティアス・エクストロームは、サインツSr.のサポート役に徹した。エクストロームはサインツSr.のためにルートを開拓。サポートが必要になる事態に備え、ペテランセルがサインツSr.を追った。
ペテランセルは7位、エクストロームはトヨタのルーカス・モラエスの後方で9位に終わっている。
ディフェンディングチャンピオンのナッサー・アル-アティヤ(プロドライブ)も、チームメイトのローブをサポートしたいところだったが、前日のステージ8で見舞われたエンジントラブルの修理に時間がかかり、ステージリタイアを余儀なくされた。一般道を通ってビバークに向かったが、W2RC(世界ラリーレイド選手権)のポイントを獲得するためにも走行再開を目指すことになるだろう。
総合順位では、依然としてサインツSr.とローブが一騎打ち状態で総合優勝を争っているが、ふたりのギャップは一進一退。残りは3ステージ計1500kmほどとなっており、どちらかにトラブルがあれば勝負の決め手になってしまうだろう。
総合3番手にはトヨタのルーカス・モラエスが続いているが、サインツSr.との差は1時間12分2秒となっている。
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