もくじ
ー 2018年基準では最低評価に
ー A6やトゥアレグは最高評価
新型ジムニー イギリス編集部が語る 「日本メーカーで唯一、理念を押し通す潔さ」
2018年基準では最低評価に
新型スズキ・ジムニーはユーロNCAP 2018において、5つ星中3つ星にとどまった。2018年基準でテストされたモデルの中で最低の数値だ。
ジムニーが獲得したスコアは、成人搭乗員で73%、児童では84%、歩行者保護は52%、そして運転支援機能については50%であった。これは3つ星評価に該当するものだ。前面オフセット衝突では成人搭乗員の胴体保護が、フロントフルセット衝突では後席乗員の頭部保護が脆弱だとの評価を受けている。
ユーロNCAPの審査員は前者について、「エアバッグの圧力不足により、頭部がステアリングに衝突する可能性がある」と説明している。
標準装備されるAEB(衝突被害軽減ブレーキ)は正常に機能しているものの、頭部保護の不足によりむち打ちへの対策が不十分との判定を受けた。
前面オフセット衝突テストにおいては、ドライバーの頸部保護を除く全ての項目において、「十分以下」との判定を受けている。
A6やトゥアレグは最高評価
一方、ユーロNCAPにおいてアウディA6とフォルクスワーゲン・トゥアレグは5つ星を獲得した。両車はAEBが自転車を検出する機能を備えるなど、歩行者保護性能が高く評価されている。
また、最近テストを受けたフォード・トルネオ・コネクトは4つ星を獲得した。このモデルにはAEBとレーンキープアシストが標準装備されている。
ユーロNCAPのミシェル・ヴァン・ラティンゲン事務局長は、「この最新結果はユーロNCAPのテスト体制の進化と、その難易度の高さを示しています。5つ星の獲得は困難ですが、決して不可能なものではありません」
「各メーカーがAEBを自転車にも対応させるなど、交通弱者の保護に務める姿勢は大いに評価できるものです。ユーロNCAPではすでにこのような機能を備えた6車種をテストしています。これらの運転支援システムは将来的な自動運転技術にも役立つでしょう」
現在のところ、スズキのスポークスマンから本件に関するコメントは得られていない。
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