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小椋藍選手が2025年シーズンはMotoGPクラスへアプリリアのサテライトチームから参戦発表。オーストリアGP木曜会見で語ったこととは

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小椋藍選手が2025年シーズンはMotoGPクラスへアプリリアのサテライトチームから参戦発表。オーストリアGP木曜会見で語ったこととは

ついに最高峰クラスへ昇格

 2024年シーズンもMotoGPのMoto2クラスにフル参戦している小椋藍選手(MTヘルメット – MSI)は、来季、最高峰クラスであるMotoGPクラスに参戦することが、8月15日、アプリリアのサテライトチームであるトラックハウス・レーシングより発表されました。来季はトラックハウス・レーシングからの参戦となり、アプリリアのMotoGPマシン「RS-GP」を駆って最高峰クラスを戦うのです。

【画像】2025年シーズンはMotoGPクラスに参戦する小椋藍選手を見る(5枚)

 小椋選手について、もう少し紹介しましょう。小椋選手は、2024年シーズン、Moto2クラスに参戦中の23歳のライダーです。イギリスGPを終えて、Moto2クラスのチャンピオンシップでランキング2番手につけており、今季、Moto2でのチャンピオン獲得が期待されています。

 小椋選手は2015年からアジア・タレントカップに参戦し、レッドブルMotoGPルーキーズカップ、FIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権(現FIMジュニアGP世界選手権)を経て、2019年にロードレース世界選手権Moto3クラスデビューを果たしました。ここから2023年までの5年間、Moto2クラスへのステップアップを挟みながらもホンダ・チームアジアに所属。2024年シーズンはMTヘルメット – MSIに移籍しましたが、HRCは小椋選手とのスポンサー契約を締結しています。

 発表されたのはオーストリアGPの木曜日だったため、小椋選手は木曜日のプレスカンファレンスに出席することになりました。小椋選手の右横には、今季の最高峰クラスルーキー、ペドロ・アコスタ選手(レッドブルGASGASテック3。2023年Moto2チャンピオン)と、参戦5年目となるブラッド・ビンダー選手が座っていました。小椋選手は、来季にはこの2人を含むMotoGPクラスの経験を持つライダーと、コース上で火花を散らすことになるのです。

「ついにMotoGPという最後の舞台にたどり着くことができて、とても嬉しく思っています。MotoGPクラスでどう戦うことができるのか、と待ちきれない気持ちなんです」

 会見の司会を務めるマシュー・バートが会見場にある画面を見るように促すと、そこにはアジア・タレントカップに参戦していた2015年、あるいは2016年当時の小椋藍の姿がありました。小椋選手は、2014年から始まった、アジア、オセアニア地域における若手ライダー育成を目的とした選手権、アジア・タレントカップ出身ライダーとして、初めて最高峰クラスへの参戦を果たすことになります。

「この写真を見て、自分にどう声をかけますか?」とバートが問うと、小椋選手は10年前の自分との邂逅に笑いながら、「おめでとう、と自分に言いたいです」と答えました。

「全てはアジア・タレントカップから始まりました。このプロジェクトに関わった全ての人たちに感謝してもしきれません。みんな本当に素晴らしい人たちで、いくつかの選手権やクラスを経て、ついにMotoGPで走ることになって、本当に嬉しいです」

 また、会見に出席したジャーナリストからは、ホンダとの関係性が変わることについても質問がありました。今季はチームを移籍し、「スポンサー契約」となったとはいえ、小椋選手はいわゆるホンダのライダーとしてこれまでの道を歩いてきたからです。

「もちろん、ホンダとMotoGPクラスにステップアップできたなら、それがベストでした。けれど、同時に、僕は自分の将来と、状況を考えなければならなかったんです」

 また、MotoGP.comの日本語インタビューのなかでは、「ホンダさんにここまで育ててもらって、来年はアプリリアからの参戦となります。ホンダさんにここまで育ててもらったということもありましたし、自分の将来のことを考えければいけないということもありました。難しい決断でした。でも、自分が下した決断です」と、決断の裏の苦悩を明かしてもいました。

 補足的な状況のみを追記すれば、現在、MotoGPクラスに参戦するホンダは苦戦が続いており、優勝や表彰台争いからは遠ざかっています。

 小椋選手は多くを語らないライダーです。しかし、コース上の走りやレース展開は、言葉以上に小椋選手を物語ります。2023年シーズン、日本GPで「小椋藍グッズ」を身に着けたファンの多かったこと。とてもたくさんの人々が、そんな小椋藍というライダーに魅了されているのだとわかりました。2025年シーズン、小椋選手は世界最高峰の舞台デビューを果たします。

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みんなのコメント

1件
  • たっぴさん
    過去移籍しても特になければ引退してからもホンダはポスト与えるけど彼はホンダ復活しても戻れないんじゃないかな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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