そこには男たちの“人間ドラマ”がある……F1ファンの涙を誘った瞬間10選～Part2～

　F1レースを見ていると、世界最速のモンスターマシンを操るF1ドライバーもひとりの人間であると思わされる瞬間がある。今回はF1の歴史の中でファンの涙を誘った感動的、悲劇的な場面を振り返っていく。

■「バリチェロ、18番手から悲願の初優勝」2000年ドイツGP

　ルーベンス・バリチェロの初優勝レースはまさに「雨のバリチェロここにあり」といったレースだった。2000年ドイツGP予選でフェラーリのバリチェロは、トラブルの影響で十分なアタックができず18番手に沈んだ。しかし決勝レースでは挽回を見せ、マクラーレンの2台の後ろ、3番手までポジションを上げていた。