Hyundai(ヒョンデ)は、ZEVとして3モデル目、BEVとしても2モデル目となるKONA(コナ)の発売を2023年11月1日(水)から開始した。SUVタイプのBEVとして400万円を切る399万3000円(Casual)から用意されたこのモデルだが、注目ポイントはそれだけではない。
日本専用色「デニムブルーマット」を含む全9色を揃える
Hyundai Motor Company(ヒョンデ モーターカンパニー)は、世界200カ国以上でクルマ販売などの事業を展開、トヨタ、フォルクスワーゲンに継ぐ世界第3位の自動車メーカーである。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
もちろん、グローバルでは純ICE、FCEV、PHEV、BEVと多くのパワートレーンを揃えているが、その日本法人Hyundai Mobility Japan(ヒョンデ モビリティ ジャパン)は、日本へZEV(ゼロエミッションヴィークル)、つまり走行中にCO2を排出しないクルマしか導入していない。
それは日本の環境に貢献する重要な役割を果たすとともに、EV(BEVやFCEV)の魅力をより多くの人に知って欲しいという想いに他ならない。
2023年10月30日に発表され、11月1日から発売を開始するKONAも、当然BEVである。KONAとして2世代目となるこのモデルは、Casual(48.6kWh/399.3万円)、Voyage(64.8kWh/452.1万円)、Lounge(64.8kWh/489.5万円)、Lounge Two-tone(64.8kWh/489.5万円)の4グレード展開である。
ボディカラーはモノトーンが「アトラスホワイト」、「アビスブラックパール」、「サイバーグレーメタリック」、「エコトロニックグレーパール」、「メタブルーパール」、「デニムブルーマット」の6種類、2トーンが「アトラスホワイト×アビスブラックパール」、「ネオテリックイエロー×アビスブラックパール」、「アルティメットレッドメタリック×アビスブラックパール」の3種類で全9色が用意される。このうち「デニムブルーマット」は日本専用色である。
インテリアカラーは3種類で「ブラックモノトーン」、「グレー2トーン」、「ベージュ2トーン」が用意される。そのインテリアの特徴は、解放的で広い室内とドライバー中心に考えられた12.3インチLCDクラスター、そしてナビゲーションディスプレイと統合された12.3インチパノラマディスプレイが採用されていること、後席の足もとがフラットでゆったりできること、ヘッドライニングやフロアカーペットなどに環境に配慮した再生PET素材、バイオ塗料などが使われていることなどである。
まずはBEVを設計し、そのあとにICEへ
ところで今回発表された2代目KONAには、グローバルではICEモデルも用意されているが、日本へ導入されるのはBEVのみとなる。さらに、その開発はBEVから始められている。つまり従来のICE−to-BEVではなく、BEV-to-ICEというわけだ。
デザインエレメントには、ひと目でKONAだとわかるものが採用されている。それがサイドベルトとサテンクロームスポイラーを繋ぐラインやピクセル化されたシームレスホライゾンランプのデイタイムライニングライト、リアのフラッシュピクセルディテールなどである。
安全運転支援機能も充実。ビルトインドライブレコーダーなども採用される安全・安心なBEV
KONAの安全運転支援機能(ADAS)、「Smart Sense」には、ドライバーが遠隔操作で車両を前進または交代させ駐車スペースへクルマを出し入れできる「リモート・スマート・パーキング・アシスト-E」や、車線変更にクラスターディスプレイに死角を表示する「ブラインドスポットビューモニター」が装備されるなどこのクラスの範疇を超えている。
■安全装備「Hyundai SmartSense」の内容
ブライドスポットビューモニター(BVM)/リモート・スマート・パーキング・アシスト-E(RSPA-E)/前方衝突防止補助(FCA、歩行者/自転車/FCA JTを含む」センサーフュージョン※フロントレーダー付き/ナビゲーションベーススマートクルーズコントロール(NSCC)/ハイウェイドライビングアシスト(HDA)/ブラインドスポットコリジョンアボダンスアシスト(BCA)※リアクロストラフィックコリジョンアボイダンスアシスト含む/レーンキーピングアシスト(LKA)/レーンフォローイングアシスト(LFA)/ドライバーアテンションワーニング(DAW)/ハイビームアシスト(HBA)、先行車両発進アラート(LVDA)、パーキングディスタンスワーニング(PDW)※フロント&リア/サラウンドビューモニター(SVM)/リアクロストラフィックコリジョンアボイダンスアシスト(RCCA)/前方&側方&後方駐車距離警告/後方駐車衝突回避アシスト(PCA)
さらに便利機能としてピックアップしたいのが、スマートフォンワイヤレスチャージャー、ハンズフリーのスマートパワーテールゲート、前席シートヒーター&ベンチレーションシート、ヒーター付本革巻ステアリングホイール、リクライニング機能付きリアシート、ARナビゲーション、ヘッドアップディスプレイ、ビルトインドライブレコーダー、BOSEプレミアムサウンドシステムなどの装備だ。
ADAS以外にもKONAには最新技術が詰まっている
注目ポイントはまだまだある。OTA(Over-The-Air)によりソフトウェアがアップデートできるのだ。この採用で、ソフトウェアを最新版にするためにディーラーなどに車両を持ち込むことや、その作業代などの必要がなくなり、オーナーの時間と手間とコストが大幅に減る。
その他にもスマートフォンやスマートウォッチがデジタルキーとして使えたり、サラウンドビューモニターの鮮明な画像により安全・安心・簡単な駐車を可能にする。
また便利なV2L(Vehicle to Load)機能では、標準装備されているV2Lアダプターを使って家電製品に繋げることができる。クルマの電源が入っていれば、リアコンソールの標準コンセント(100V)にさまざまな機器を接続できるなど、車内/車外のあらゆる機器に電力を供給することができる。
実はKONAにはすでに韓国で試乗している。その印象はこのサイトでも紹介済みなので詳しくは書かないが、i−PEDALのフィーリングや各ドライブモード(日本仕様はECO/ノーマル/スポーツ/スノー)の味付け、運転中の気分を盛り上げてくれるe-ASDによるバーチャルサウンドなど日本仕様はどのような仕上がりなのか、興味深いものも多い。日本でも試乗するのが楽しみな1台である。
ドイツ・ベルリンで開催されたプロダクトプレビューの様子はこちら
Hyundai KONAラインナップ
「Casual」(2WD、最高出力99kW、最大トルク255Nm、車両重量1650kg、バッテリー容量48.6kWh、一充電走行距離456km)価格399万3000円
「Voyage」(2WD、最高出力150kW、最大トルク255Nm、車両重量1730kg、バッテリー容量64.8kWh、一充電走行距離625km)価格452万1000円
「Lounge」(2WD、最高出力150kW、最大トルク255Nm、車両重量1790kg、バッテリー容量64.8kWh、一充電走行距離541km)価格489万5000円
「Lounge Two-tone」(2WD、最高出力150kW、最大トルク255Nm、車両重量1790kg、バッテリー容量64.8kWh、一充電走行距離541km)価格489万5000円
Hyundai KONA Voyage主要諸元
●全長×全幅×全高:4355×1825×1590mm ※全高はルーフアンテナを含む数値
●ホイールベース:2660mm
●車両重量:1730kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:150kW(204ps)/5800-9000rpm
●最大トルク:255Nm/0-5600rpm
●バッテリー総電力量:64.8kWh
●WLTCモード航続距離:625km
●駆動方式:2WD
●タイヤサイズ:215/60R17
●車両価格(税込):452万1000円
[ アルバム : Hyundai KONA はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
タクシーとか乗るけど、良い車だよ。
乗ったら納得する。
まぁ自分は日本では日本車に乗ってるけど
それにコスパ最高レベル。
デザインも先進的で良い感じ。
日本メーカーはこういうの出さないじゃなくて出せない。