2018-2019 FIM世界耐久選手権(EWC)最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会の決勝レースで12位フィニッシュしEWCチャンピオンを獲得したTEAM SRC KAWASAKI Franceのジェレミー・ガルノニ、エルワン・ニゴン、デビッド・チェカとジル・スタフレア監督が会見に登場し栄冠を手にしたよろこびを語った。
2018-2019EWCの4戦を戦いランキング首位(132ポイント)で最終戦となる鈴鹿8耐に参戦することとなったTEAM SRC KAWASAKI France(SRCカワサキ)。2番手(127ポイント)はこのレースをもち引退するドミニク・メリアン監督率いるSuzuki Endurance Racing Team(SERT)、3番手(109ポイント)は昨年のEWC王者F.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)がチャンピオン獲得をかけ鈴鹿8耐に挑んだ。
EWCフル参戦のこの3チームに焦点を当てれば、レースはTSRホンダ、SERT、SRCカワサキの順で進んでいった。85周目にはエルワン・ニゴン(SRCカワサキ)がMuSASHiシケインでスリップダウンしたが、マシンに大きなダメージはなく再スタートをきり走行を続けた。
レース終盤までこれまで15度王者に輝いたSERTの逆転チャンピオンかと思われたが、残り6分を切り211周目に入ったSERTが1コーナー手前でエンジンブロー。SERTは逆バンクでマシンをとめ戦線離脱し未完走扱いとなった。結果、12位フィニッシュしトータル145.5ポイント稼いだSRCカワサキのEWC初チャンピオンが決定した。
TSRホンダは4位フィニッシュと健闘したが、一歩及ばず137.5ポイントでランキング2位。SERTは鈴鹿ではノーポイントだが、127ポイント獲得していたためランキング3位でシーズンを終えた。
EWCチャンピオン会見では、SRCカワサキでシーズンを戦った3人のライダーとジル・スタフレア監督が登場し、レースを振り返った。
ジェレミー・ガルノニ
「本当に僕も驚いているよ。5分前まではまさか(勝てるとは)という気持ちだった。でもレースというのは、チェッカーフラッグを受けるまでだから、何があってもおかしくないという気持ちもあったけど、今回は運が良かったよ。ベストを尽くして頑張ってきたからチャンピオンを獲得できて嬉しいよ」
エルワン・ニゴン
「SERTとのバトルが厳しかったよ。僕がスタートライダーを担当して、SERTのグレッグ・ブラックの後ろに着いていきプッシュした。集中して走っていたらセーフティカーが導入され、ギャップは縮まったけど、集中力が切れるんじゃないかと思いリラックスしないといけないと思っていた」
「(2回目の走行の時)案の定ミスをしてしまい、スリップダウンした。マシンに少しダメージがあったけど、そこまで影響はなくそのまま走行できたことが幸いだったよ」
デビッド・チェカ
「(過去に鈴鹿8耐に参戦したが)初めてカワサキで出場し今回は特別だったよ。違うマシンだから緊張したけど、レースでは100%力を発揮しないといけないから、テストでもレースタイヤを履き良いラップタイムを出していたんだ」
「最初のスティントではプッシュしたけど、タイヤの感覚がよくなくて満足できなかった。でもセカンドスティントでは合うようになったんだ。僕が目指していたパフォーマンスでは走れなかったけど、SERTに着いていくことができ、結果チャンピオンを獲得できた」
ジル・スタフレア監督
「初タイトルだったから、素晴らしい一日になったよ。チームにとってもカワサキにとっても、EWCチャンピオンを獲得できたというのは本当に嬉しい。とても難しいレースだったと思う」
「序盤にセーフティカーが出て、ギャップを失い、ベストを尽くして頑張るしかないから厳しかった。プッシュするしかなかった。振り返ればパーフェクトなレースをライダーたちがしてくれた。初めてのタイトルは光栄なことで嬉しいよ」
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