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1000万円オーバーだった「アルピナ B3」を300万円台で購入するのは幸せか!?

掲載 更新 11
1000万円オーバーだった「アルピナ B3」を300万円台で購入するのは幸せか!?

■いつの世代でも究極の足回りは変わらない

 中古車の選び方においては、人それぞれのさまざまな軸(考え方や最重要視する項目)があって然るべきだ。だが、もしも「お買い得か否か?」ということを軸にするのであれば、今、E90世代のアルピナ「B3」ほどお買い得な中古車はないのではないか……という気もしている。

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 BMWのノーマル車に独自のさまざまな“調理”を加え、自社の完成新車として販売する「自動車メーカー」であるところのアルピナ。

 そのエンジンの味わいは、一般的には「絹のよう」とされているBMW製エンジンのフィールを、さらに数倍きめ細やかにしたニュアンスであり、足まわりは、かなりしっかりめにダンピングが利いているにもかかわらずソフトなタッチであるという、ほとんど魔法のようなものだ。

 筆者も過去にE46世代(E90の1世代前)の「B3 S」という後期型アルピナ車に乗っていたが、自営業者になりたてだったせいかローンの重圧に負けて(正確には「……もしもこの先、仕事が減って払えなくなったらどうしよう?」との不安に押しつぶされて)売却してしまったことを、今でも悔やんでいる。

 あんなにも全身すべてのタッチにきめ細やかな感触が横溢していたクルマを、筆者は寡聞にして知らない。それゆえ是が非でもローンを完済しつつ、私はあのスポーツセダンに乗り続けるべきだったのだ。

 まぁ私の話はいい。問題はE90世代のアルピナ「B3 ビターボ リムジン」についてである。

●もうひとつのアルピナマジック

 当然ながらE90世代のアルピナ B3のエンジンは「絹×数倍」であり、足まわりはほぼマジックだ。それゆえ、新車時には車両本体だけで約1000万円の値段が付いており、オプション装備や諸費用等も含めた総額は1200万円ほどであったはずだ。

 それが今や、車両価格で330万円も出せば「かなりいいやつ」が買えてしまうのである。

 これも実はひとつの「アルピナマジック」で……といっても、良い意味での魔術ではなく比較的ネガティブな意味でのそれなのだが、アルピナというのは新車時から数年は高値を維持するが、その後は割とあっという間に(比較的)安値となるのだ。

 フェラーリのV8ミッドシップモデルであれば、何年たってもなかなか大きくは値落ちしないどころか、場合によっては値上がりしたりもする。

 しかしアルピナは……スペシャルなクルマであるにもかかわらず……その他の一般的なドイツ車とほぼ同じように、あるタイミングを境に売価(および、それと連動したリセール価格)は大きく下がる。

 これこそが、約15年前の筆者が怯え、そして怯えた結果として早々に、値があまり下がらぬうちにB3 Sを手放してしまった理由のひとつである。

■1000万円オーバーの麗しいアルピナを300万円台で

 アルピナ車を新車あるいは新車に近い高年式中古車として購入した人にとっては由々しき問題なわけだが、「そもそも中古車狙いである」という人間にとってはラッキーな話だ。なにせ1000万円超級だった「絹×数倍」が、せいぜい300万円台ほどの予算で狙えてしまうのだから。

「でも、そんな安くなったアルピナの中古車なんてボロいんじゃないの?」

 そんな疑問の声もあるだろう。

 もちろん、ボロいものもある。だが「そうではなもの」も、当然ながら存在している。

「新車と比べればボロい」というのは当たり前の話だが、あくまでも1台の中古車として見た際に「……ぜんぜん悪くないというか、むしろいい感じなんじゃないの?」と思える300万-400万円ほどのE90型アルピナ B3 ビターボは、割と普通に存在しているものなのだ。

●アルピナの修理代は本当に高いのか?

「でもでも、アルピナは修理代が高いでしょ?」

 そんな声もあるのかもしれない。

 もちろん「アルピナ専用部品」はけっこう高い。厳密に言えば5万kmで終わるといわれている純正ショックアブソーバーや、最高品質レベルの超扁平タイヤなどは高くつく。またブッシュ類もBMW用のそれより肉厚であるため、BMW 3シリーズ用のブッシュと比べれば高額だ(ただ、肉厚な分だけ長持ちしたりもするのだが)。

 そういった部分についての出費はノブレス・オブリージュ的に引き受けるほかないが、その他の部分についてはBMWとの共通部品も多く、そのコストはさほどのものではない。もちろん国産車と比べれば高いが、そこを過剰に気にする人はそもそもアルピナに興味を持たないというか、BMWにすら興味を持たないだろう。

 そしてまたE90世代のアルピナB3ビターボは「しょっちゅう壊れまくってまいっちゃうよ」という類の輸入車でもない。そりゃ機械製品ゆえに壊れることだってあるが、「弱点だらけで閉口してしまうクルマ」では決してないのだ。

……というようなことをツラツラと考えていたら、「もしもいいモノさえ見つけられたなら、さほどのカネはかけずとも超絶極上なタッチを堪能できるE90世代のアルピナB3ビターボは、もしかしたらかなり“お買い得”なのではないか?」と思うに至った次第である。

 この考えにご賛同いただけるかどうかはわからないが、もしもご賛同いただけたなら、あるいは賛同はしないまでもご興味を持っていただけたなら、E90型B3ビターボの中古車事情をちょいとチェックしてみることをおすすめしたい。

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みんなのコメント

11件
  • 中古アルピナはお買い得かどうかの結論を書いてあるかと思ったら「お買い得ですか?」で終わってた。
    そういうことは知恵袋に投稿してください。
  • そのBMWとの修理やメンテナンス等の差額が知りたいのに、何も具体的にかかれてねぇじゃねぇか。
    こんな記事で中古アルピナB3買って幸せになれるかなんて判断できるかよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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