2023年のスーパーGTは、11月4日~5日にモビリティリゾートで開催される第8戦で閉幕となる。シリーズ最終戦を前に、GT500クラスは3組のドライバーにタイトルの可能性が残されている。
シリーズランキングトップに立っているのは、36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔、宮田莉朋組。ここまで2勝を記録して69ポイントを獲得している。彼らを7点差の62ポイントで追うランキング2番手が3号車Niterra MOTUL Zの千代勝正、高星明誠組。そして夏場以降に大量ポイントを稼いで猛追してきた16号車ARTA MUGEN NSX-GTの福住仁嶺、大津弘樹組が53ポイントでランキング3番手につけている。ランキング4番手以降は既にタイトルの権利を失っており、GT500はトヨタ、日産、ホンダのペアによる三つ巴の戦いとなる。
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■GT500:順位別ポイント早見表
順位 P10 P9 P8 P7 P6 P5 P4 P3 P2 P1
36号車 70(71)* 71(72)* 72(73)* 73(74)* 74(75)* 75(76)* 77(78)* 80(81)* 84(85)* 89(90)*
3号車 63(64) 64(65) 65(66) 66(67) 67(68) 68(69) 70(71)* 73(74)* 77(78)* 82(83)*
16号車 54(55) 55(56) 56(57) 57(58) 58(59) 59(60) 61(62) 64(65) 68(69) 73(74)*
※()内はポールポジションを獲得した場合。*表記でない箇所は、タイトル獲得の可能性がないシチュエーション
16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺、大津弘樹組)のタイトル獲得条件
まず、追う側の立場から状況を整理していく。ランキング3番手につける16号車の福住、大津組は、タイトルの可能性こそ残しているものの、トップと16点差がついていることから非常に厳しい状況にあると言わざるを得ない。
福住、大津組が逆転タイトルを獲得するためには、優勝が絶対条件となる。彼らは現在トップと16点差のため、16号車が2位+ポールポジションを獲得してなおかつ36号車の坪井、宮田組がノーポイントに終われば両者は69ポイントで並ぶことになる。しかしそうなった場合は優勝回数の差で勝る坪井、宮田組に軍配が上がるため、福住、大津組にとっては最低でも優勝するしかない状況なのだ。
例え優勝を飾ったとしても、福住、大津組にとっては加えてライバルの苦戦を期待するしかない状況。3号車の千代、高星組が2位に入ればその時点でタイトルの権利を失う上、36号車が5位以内に入っていると、これまたタイトルの芽はなくなる。その他細かい条件は予選でのポールポジションポイントの行方にも左右されてくるが、少なくとも福住、大津組には「優勝した上で、ライバルが苦戦すること」という非常に高いハードルが立ちはだかっている。
3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正、高星明誠組)のタイトル獲得条件
一方ランキング2番手の千代、高星組にとっても、逆転への条件はそう易しいものではない。彼らも決勝で5位以下に終わってしまうと、タイトルの可能性を失ってしまうのだ。つまり、4位以上が絶対条件というわけだ。
ただ例え4位、3位に入ったとしても、36号車の坪井、宮田組がその後方でフィニッシュして数ポイントを積み増すか、16号車の福住、大津組が優勝すれば、千代、高星組のタイトルはなくなる。2位の場合でも36号車が3位、優勝の場合でも36号車が2位だとタイトルを逃すため、千代、高星組には自力タイトルの可能性が残されていないということになる。彼らは平たく言えば「上位(できれば2位以上)でフィニッシュし、なおかつ36号車が直後にいない」レースを目指さないといけない。
36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔、宮田莉朋組)のタイトル獲得条件
そしてポイントリーダーの坪井、宮田組に目を向けると、優勝はもちろんのこと、2位に入ってもライバルの結果にかかわらず自力でのチャンピオンが決定する。3番手以下でなおかつ3号車の先行を許している展開だとややピンチな展開となるが、少なくともトップ5に入っていれば16号車のタイトルの権利を消滅させることができるため、福住、大津組の動向をケアする必要はなくなる。
ライバルに対し7ポイント以上のリードを築いており、2位でも自力タイトルが決まる状況にある坪井、宮田組。ただオーバーテイクが容易ではないもてぎ戦においては、予選で失敗するとライバルに足元をすくわれる可能性があるため、決して油断することはできないだろう。
またGT300クラスに関して言えば、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹、川合孝汰組(70点)と2号車muta Racing GR86 GTの堤優威、平良響組(50点)にタイトルの可能性があるが、こちらは既に20点という大差がついているため、その状況は単純明快。堤、平良組が逆転するためには、「2号車がポール・トゥ・ウインかつ52号車がノーポイント」というシナリオしかない。そのため、予選で2号車がポールを逃せばその時点で吉田、川合組のチャンピオンが確定する。
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