フェルナンド・アロンソは、アストンマーティンF1と新たに複数年の契約を締結し、2025年以降もチームにとどまることを決断した。アロンソは今後、ドライバー以外の役割に就く姿勢も見せている。
アロンソは、レースキャリアが終わった後もアストンマーティンに留まるための扉を開いた。アロンソは「これは僕のキャリアのなかで最長の契約であり、このチームでレースを続けるために契約した2年間をはるかに超えるものだ」と認めている。レース後のキャリアについてアロンソが語ったのはこれが初めてでのことであり、たとえ今までとは違う役割を担うことになっても、F1に留まりたいと考えていることを示している。
自身の心がまだレースにあるかどうかを知りたいとアロンソが最初に主張して数カ月が経ったが、今や彼はそう認めている。
アロンソ、アストン残留の決め手のひとつはホンダ「新規定のF1を、ホンダとの新プロジェクトで走りたかった」
「引退のことは思い浮かばなかったと思う。なかでもF1をやめたら、多分ダカールやそうしたほかの場所でレースをすると思う。だから僕にとって、ステアリングホイールを握っていない人生について本当に考えることは非常に難しい。それは短期的になるか、もしくは決して起こらないだろう。でも、来年もレースを続けるという自信は99%あったと思う。だから引退という選択肢はなかった」
それでも2度の世界チャンピオンであるアロンソは、グランプリでのキャリアが終わった先もアストンマーティンに留まることを明確に示したが、今後12カ月で考えを変える可能性はないと断言した。それはホンダとのキャリアにおいてポジティブな時期を迎えたいと望んでいるからだ。
「今のところは確実にドライブする。でもF1レースの後に自分が何をするかについてコメントするのは難しいと思う。いつレースをやめるのか、いつレースに飽きるのか予測できないからだ。それが2025年や2026年にならないのは確かだ。なぜなら、動機のひとつは、新しいレギュレーションの下でホンダと協力することだと確認したからだ」
「だがわからない。こう言っておこう。少なくともあと2年ということだ」
しかしアロンソは、チーム内での将来の役割の詳細を尋ねられると次のように明言した。
「自分が何年の契約をしたかについての詳細には触れないが、アストンとともにいるのは長い期間になるし、他の分野で進歩していくことになる。レースをするときは、このチームで勝利を飾り、競争力を保つためにベストを尽くすつもりだが、ドライブしていないときでも素晴らしいことを成し遂げることができれば、同じ気持ちになるだろう。そして別の役割に就き、素晴らしいことを成し遂げるためにチームの一員となってサポートできるかどうか見ていこう」
そして最後に、新契約が終わる前に新たな役割に就くのかどうかを明確にするよう求められたアロンソは、「おそらくそうだけど、いつドライビングをやめることになるか分からない。何年もドライビングを続け、少なくとも今後あと2年間はマシンに乗るという契約を結んだが、ドライビング契約よりも少し早くやめることになったら、違う役割を担うことになる」と明かした。
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