F1における2021年のテクニカルレギュレーションが、FIAによって発表された。いくつかのF1チームは以前から、レギュレーションによって開発が著しく制限されてしまっていることを批判している。そういったことから、このままでは下位カテゴリーのようなワンメイクシャシーに近付いてしまうという声もあった。
しかしながらFIAは、2021年のマシンには様々な形にデザインできる7つの重要なエリアがあることを明らかにした。これらの背景には、マシンをカラーリング以外でも識別できるようにするという狙いがあるようだ。
■”爆発”する個性……史上最もワイルドなデザインのF1マシントップ50
FIAのシングルシーター部門を統括するニコラス・トンバジスは、マシンを区別しやすくすることは妥当な試みだと語った。
「F1によほど詳しいファンでなければ、マシンからカラーリングが取り除かれると、どれがどのマシンかを答えるのに苦労するだろう」
「現在もマシンにはそれほどの違いがない。ロマンティックな観点で言えば、マシンの見た目がそれぞれ異なっているのは良いと思う。6輪車やグランドエフェクトカー、さらにはラジエターを前方に置くマシンがあった古き良き時代のようにね」
FIAはその点を強調するために、新規則の下で合法となる3つのマシンパターンを公表し、サイドポンツーンやウイングにおける開発の自由度を示した。トンバジスはこれがマシンの見た目を差別化することに貢献する可能性があると話し、どの形状が空力における最善策なのかは正確には分からないとした。
かつてジャガーやジョーダンでテクニカルディレクターを務めたゲイリー・アンダーソンは、新レギュレーションが発表された後も、画一的な現代F1マシンに対して批判を展開している。彼は現代のマシンがまるで“塗り絵”のようだと表現し、特定のチームが突然変異的に競争力を上げる機会を奪っていると主張した。
しかしながらトンバジスは次のように語り、アンダーソンの主張に一部反論した。
「マシンが画一的となった理由のひとつにはもちろんレギュレーションの問題もあるが、人々が昔よりも多くの知識を持っているということもまた事実だ」
「彼ら(F1チーム)はシミュレーションを逐一行っているので、あらゆる解決策の中から最善のものを選ぶことができる。どのレギュレーションにも自然な収束地があり、それは今回の規則も例外ではない」
「我々はつい最近まで、レギュレーションにおける縛りの多さについて強い批判を浴びてきた。そのため各チームから、自由に開発できる領域に関するたくさんの意見をもらい、それと我々の見解を組み合わせてシミュレーションを行った」
「(2021年のマシンは)開発という観点でより興味深いものになるだろう」
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