スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、第4戦富士の決勝日にブルテン(公示)を出し、今季後半戦におけるタイヤ開発促進措置を発表した。
スーパーGTでは今季より、環境対策の一環として300kmレースにおけるドライタイヤの持ち込みセット数が4セットに減らされている。これはタイヤのワーキングレンジの懐が深いブリヂストン勢に有利だという指摘があった他、そもそもGT500クラスにおいては15台中12台がブリヂストンユーザーという状況であり、いわゆる少数派であるヨコハマ(2台)、ダンロップ(1台)にとってはブリヂストン勢との差を埋めるのが難しい状況にあるとの声も聞こえてきていた。
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そんな中で今回、タイヤに関するレギュレーションが改定されることが明らかとなった。スポーティングレギュレーション第21条のタイヤ持ち込みセット数に関する記述には、次のような条文が追加された。
「GTAが指定した競技参加者は、GTAが指定した範囲内かつ使用条件下において、持ち込みタイヤセット数とマーキング本数の追加が許される」
そしてこの条文は今季後半戦から、早速活かされることになる。別途発行されたブルテンには、第5戦鈴鹿から第8戦もてぎにおいて、GT500における今季第3戦までの未勝利タイヤメーカー供給先競技参加者……つまるところヨコハマ勢とダンロップ勢の計3台が、「プロモーションイベントを含む公式練習開始から公式予選開始までの走行セッションに限り、当該大会で指定されるドライタイヤの持ち込みセット数に2セットの追加を許可する」とされている。なおウエットタイヤはこの限りではない。
GTAはこの規則改定について「タイヤ開発の促進」が目的だとしている。追加2セットのタイヤを予選・決勝で使うことができないというのは、そういった理由からだと考えられる。
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