現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > バイク用も期待「水と温度に反応しゴムが変化!雪、ウエット、ドライに万全対応」ダンロップの大発明【アクティブトレッド】がタイヤを変える

ここから本文です

バイク用も期待「水と温度に反応しゴムが変化!雪、ウエット、ドライに万全対応」ダンロップの大発明【アクティブトレッド】がタイヤを変える

掲載 6
バイク用も期待「水と温度に反応しゴムが変化!雪、ウエット、ドライに万全対応」ダンロップの大発明【アクティブトレッド】がタイヤを変える

ダンロップの最新オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」は雨=水分でソフトに変化

2024年10月に発売されたダンロップの新世代オールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」が話題を集めていることはご存知だろうか。

◆バイクの違反で「免許停止」「免許取消」…クルマや原付の運転はできる?再取得の際はひとつづつ取り直し!?

カーライフにおいて、積雪量の多い北国などでは冬場はスタッドレスタイヤに交換することは当たり前だが、気候変動・地球温暖化の影響で降雪が少なくなっているエリアも増えている。また首都圏に住んでいる人では、年に数回の積雪のためにスタッドレスを用意するのは……というケースもあるだろう。

そうしたことから、サマータイヤとスタッドレスタイヤを履き替えるのではなく、ちょっとした積雪路であれば難なく走れてしまう「オールシーズンタイヤ」を求めるユーザーが増えている。

ニーズが高まれば、そこに商品競争が生まれ、技術が進化する。そうして生まれたのが「シンクロウェザー」に採用された新技術「アクティブトレッド」である。

住友ゴム工業が開発したこの技術は2023年のジャパンモビリティショーで公開されている。すでに知識を得ている人もいるだろうが、簡単にいえば、路面状態に合わせてゴム自ら性質が変化する「スイッチ」をタイヤに持たせた技術となる。

住友ゴム工業の新技術「アクティブトレッド」の特徴とは

具体的に「シンクロウェザー」では、「水スイッチ」と「温度スイッチ」を採用している。

「水スイッチ」というのは、タイヤゴムが水に触れることで表面が柔らかくなり、ウエット路面でのグリップ性能を上げるというもの。技術的にいえば、ゴム内のポリマー間の結合を部分的に水で脱着できる「イオン結合」に置換することでそれを実現している。

「温度スイッチ」は、低温になるとゴムが柔らかくなるもの。常温ではサマータイヤ同等の剛性感を維持しつつ、グリップ成分をポリマーから切り離すことで、低温となる雪上でのグリップ性能を両立させようというものだ。

言うまでもなく、オールシーズンタイヤは表面に刻まれるトレッドパターンからして様々な路面に合うようにデザインされているわけだが、このように路面状況に応じてゴム特性を最適化しうる「アクティブトレッド」技術を採用することで、より「どんな路面でも安心して走れる」タイヤに仕上げることができたという。

タイヤというと黒くて丸いイメージしかなく、その技術進化については見過ごしがちかもしれないが、このように環境によってグリップ力を変化させる能力も今や実現しているのだ。

雨や寒いときにグリップが高まる二輪用タイヤを期待したい

そして、こうしたテクノロジーは二輪車にも展開してほしいと思うライダーは多いのではないだろうか。

特にスクーターやビジネスバイクなど、一年中季節を問わず利用するタイプの二輪にはオールシーズン的なタイヤ性能があったら理想的だ。アクティブトレッド技術のように濡れた路面や低温環境において適度にやわらかくなってグリップ力を増すタイヤが登場すれば、より安心安全なバイクライフを送ることが可能になるのは言うまでもない。

ダンロップ「シンクロウェザー」というネーミングの由来は、あらゆる路面にシンクロすることを示しているというが、あらゆるモビリティにシンクロするタイヤとして、その技術が水平展開されることを期待したいものだ。

レポート●山本晋也 写真●ダンロップ 編集●上野茂岐

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

たかがタイヤじゃないぜ! 経験の浅いトラック運転士を助けるタイヤが存在した
たかがタイヤじゃないぜ! 経験の浅いトラック運転士を助けるタイヤが存在した
WEB CARTOP
関西の路線バスの左後輪に「初代インサイト」みたいなカバーがついてる! 乗用車とは異なるタイヤカバーの目的とは?
関西の路線バスの左後輪に「初代インサイト」みたいなカバーがついてる! 乗用車とは異なるタイヤカバーの目的とは?
WEB CARTOP
全盛期は4つの排気量があった! 1970年代のレジャーバイク、スズキ・バンバンシリーズ50/75/90/125って知ってる?
全盛期は4つの排気量があった! 1970年代のレジャーバイク、スズキ・バンバンシリーズ50/75/90/125って知ってる?
モーサイ
乗用車とはちょっと違う! 独自の進化を遂げるトラック用スタッドレスタイヤ
乗用車とはちょっと違う! 独自の進化を遂げるトラック用スタッドレスタイヤ
WEB CARTOP
「ここは私道、ですが有料です」走れば納得の絶景!? いろいろ特殊な関東「私設有料道路」の“使いみち”
「ここは私道、ですが有料です」走れば納得の絶景!? いろいろ特殊な関東「私設有料道路」の“使いみち”
乗りものニュース
イチオシ機能の“実効空力”は本物なのか? ホンダアクセス「モデューロ」が30周年!
イチオシ機能の“実効空力”は本物なのか? ホンダアクセス「モデューロ」が30周年!
レスポンス
トヨタの「スゴいカローラ」登場! さらに進化する? 液体水素エンジンでの新たな挑戦とは
トヨタの「スゴいカローラ」登場! さらに進化する? 液体水素エンジンでの新たな挑戦とは
くるまのニュース
ホンダの“3代目”「和製スーパーカー」はいつ登場!? ついに究極の“静音”マシン化か? 待ち望まれる新型「NSX」はどうなるのか
ホンダの“3代目”「和製スーパーカー」はいつ登場!? ついに究極の“静音”マシン化か? 待ち望まれる新型「NSX」はどうなるのか
くるまのニュース
この感じ、体感しなきゃわかんない! G-TENSHAの原付二種電動モタードモデル「DMS-1」に、「つぐみライダー」が試乗
この感じ、体感しなきゃわかんない! G-TENSHAの原付二種電動モタードモデル「DMS-1」に、「つぐみライダー」が試乗
バイクのニュース
「自転車でしか行けない飲み屋が、悪法のせいで潰れそうです。凄い迷惑ですよね?」質問に回答殺到!「驚きです」「そんな店は潰れていい」の声も…「自転車の罰則強化」何がどう変わったのか
「自転車でしか行けない飲み屋が、悪法のせいで潰れそうです。凄い迷惑ですよね?」質問に回答殺到!「驚きです」「そんな店は潰れていい」の声も…「自転車の罰則強化」何がどう変わったのか
くるまのニュース
SUVに飽きた!? ならばピックアップはどうだ! 日本じゃ買えないモデルも多い 国産「ピックアップトラック」の魅力とは
SUVに飽きた!? ならばピックアップはどうだ! 日本じゃ買えないモデルも多い 国産「ピックアップトラック」の魅力とは
VAGUE
【ドゥカティ新型パニガーレV2/V2S発表】伝統のVツインスーパーバイク新開発の890ccエンジンで新章へ
【ドゥカティ新型パニガーレV2/V2S発表】伝統のVツインスーパーバイク新開発の890ccエンジンで新章へ
モーサイ
冬の手先を守る防寒・防水「バイクハンドルカバー」が GRIP EARTH から11/23発売!
冬の手先を守る防寒・防水「バイクハンドルカバー」が GRIP EARTH から11/23発売!
バイクブロス
「知らないのマズい?」 クルマの「燃料凍る」って! 寒冷地でヤバいコトになる?凍結避ける方法は?凍る燃料とは
「知らないのマズい?」 クルマの「燃料凍る」って! 寒冷地でヤバいコトになる?凍結避ける方法は?凍る燃料とは
くるまのニュース
【ドゥカティ新型ストリートファイターV2/V2S】パニガーレV2譲りの性能を引っ提げたネイキッドが同時発表
【ドゥカティ新型ストリートファイターV2/V2S】パニガーレV2譲りの性能を引っ提げたネイキッドが同時発表
モーサイ
「ダートラマシン風に仕上げる!」潮風に当たったエイプをメンテ&カスタム!━━1【プロカメラマンの作業記録】  
「ダートラマシン風に仕上げる!」潮風に当たったエイプをメンテ&カスタム!━━1【プロカメラマンの作業記録】  
モーサイ
【安心!】冬前に無料でバイクを点検してもらえる!モト・グッツィの「クイックチェックキャンペーン」!  
【安心!】冬前に無料でバイクを点検してもらえる!モト・グッツィの「クイックチェックキャンペーン」!  
モーサイ
冬はクルマのバッテリーの「突然死」が急増! 交換の際は複雑化している「種類」を要チェック!!
冬はクルマのバッテリーの「突然死」が急増! 交換の際は複雑化している「種類」を要チェック!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

6件
  • crx********
    自分の住んでいる地域は雪は多少降るけど、スタッドレスが必要と思う日はそんなに多くない。正直スタッドレスタイヤを付けたくない位だ。
    しかし雪が降った時にそうは言ってられないので、今年も既に履き替えた。
    今回のこのタイヤは、ドライ路面で通常のラジアルタイヤと比べた時にどれくらい劣るのだろうか?
    あとショルダーの減り方とか知りたいですね。
  • mxa********
    北海道では、冬場はやっぱりスタッドレス、昔のスパイクタイヤならFRでもいけた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村